祭太鼓      49句

色鉛筆ほそり削られ祭太鼓   寺山修司

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夜の奥へ打ち込む祭太鼓かな 小松志づ子 199911
秋祭太鼓の音に晴れて来し 伊田和風 円虹 200202
喪に籠り祭太鼓の激しけれ 田中嘉代子 ぐろっけ 200301
どしやぶりの祭太鼓となりにけり 田中忠子 帆船 200308
篝焚き祭太鼓を打ち鳴らす 内山定子 築港 200310
山ありて祭太鼓の良き谺 今瀬剛一 対岸 200310
聞くとなき祭太鼓の遠音かな 伊藤一枝 酸漿 200311
おしら祭太鼓に近き座を占むる 伊藤白潮 200406
祭太鼓雨降る路地に響きたり 浜崎民子 築港 200407
秋風に祭太鼓の習ひ打ち 長谷川閑乙 馬醉木 200411
遠く聞く祭太鼓の音淋し 長谷川登美 ぐろっけ 200411
祭太鼓欅並木に響きをり 南原正子 酸漿 200510
山笠の祭太鼓に目覚めけり 井山幸子 万象 200604
祭太鼓叩く少女の仁王立 伊藤奈津 200611
町内会長祭太鼓をちよつと打ち 山田美恵子 火星 200708
秋祭太鼓曳く人叩く人 芝尚子 あを 200710
祭太鼓審査席より見てをりぬ 武久昭子 風土 200710
諸肌脱ぎ男が祭太鼓打つ 野沢しの武 風土 200711
祭太鼓昂ぶるための静の刻 大川ゆかり 炎帝 200804
祭太鼓五重塔を撥ねのぼる 上原重一 200807
撞く舞ひの祭太鼓やなほつづく 池田光子 200807
とびこんで打ちこむ祭太鼓かな 八田木枯 晩紅 200908
淀川へ打ち込む祭太鼓かな 北岸邸子 春燈 200910
祭太鼓見馴れぬ人も呼び込めり 浅野恵美子 酸漿 200910
祭太鼓男の耳の落ち着かず 岩本紀子 200912
人もみな祭太鼓に揺らぎゐる 秋千晴 201009
響き来る祭太鼓に力あり 岸野美知子 酸漿 201011
桴くるりくるりと祭太鼓かな 和田森早苗 201012
自らも祭太鼓に酔うてをり 秋千晴 201012
漏刻の祭太鼓の律儀かな 中川すみ子 201109
祭太鼓打つ少年の氣魄かな 阪本哲弘 201110
祭太鼓腹にひびくや總踊り 井沢ミサ子 京鹿子 201111
祭太鼓今高らかに震災地 紀川和子 201112
元朝の祭太鼓の風にのり 新井満子 万象選集 201205
じやんけんで祭太鼓をたたく順 久世孝雄 やぶれ傘 201211
秋祭太鼓打たせてもらへし子 細川知子 ぐろっけ 201302
水仕の手措けば幽かに祭太鼓 安田とし子 ぐろっけ 201310
夏祭太鼓一打ちより始む 市川伊團次 六花 201409
祭太鼓の昂る橋を渡りけり 小林愛子 万象 201509
祭太鼓打つて見得切る女鳶 山口誠 馬醉木 201510
掛け声のはつしと祭太鼓かな 宇都宮敦子 201511
出不精や祭太鼓に誘はれ 松本文一郎 六花 201512
祭太鼓鳴るや野生の目覚めたる 今井春生 201609
祭太鼓胸板を打つペンダント 横田初美 春燈 201610
祖先の血祭太鼓が呼び覚ます 高橋将夫 201710
スカイツリー祭太鼓の届かざる 森なほ子 あを 201711
祭太鼓暮れて湖の香のぼる川 深川淑枝 201712
城山の高さに祭太鼓聴く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201807
天を衝く祭太鼓や若い衆 大川暉美 末黒野 202209

 

2023年7月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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