松の内     168句

神泉に亀の乾ける松の内    熊谷よしゆき

作品
作者
掲載誌
掲載年月
松の内の遍路です穴めぐりです
岡井省二
199901
寝返りの頭の置きどころ松の内
宇都宮滴水
京鹿子
199901
書斎もう程よく乱れ松の内
山田弘子
円虹
199902
町川に鴨の遊べる松の内
山崎翠汀
春耕
199903
増えてゆく都会の星座松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200001
ひとたびは片づく机辺松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200001
家中を走る子のゐて松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200001
松の内升さんの裔迎へたる
稲畑廣太郎
ホトトギス
200001
松の内とて仕上げねばならぬ稿
稲畑汀子
ホトトギス
200001
旅終へてなほ松の内なりしかな
稲畑汀子
ホトトギス
200001
ときなしの餅焼く匂ひ松の内
鷹羽狩行
200002
松の内干支の土鈴を小机に
志水千代子
雲の峰
200003
河庄の押絵かかげて松の内
志水芳秀
雲の峰
200003
松の内街に静けき灯のともる
宇利和代
雲の峰
200003
待望の雨となりたる松の内
諏訪シヅ
酸漿
200004
松の内真鯉啣えた眼光あり
足利屋篤
海程
200005
暇ありてひまもてあます松の内
大平保子
いろり
200102
松の内水族館に泳ぐ人
佐藤喜孝
あを
200102
松の内らしき挨拶交しけり
橋本佐智
円虹
200104
松の内はらから寄れば横車
安藤和子
海程
200105
オフィスビル晴着溢れて松の内
稲畑廣太郎
ホトトギス
200201
松の内終へて句心旅心
稲畑廣太郎
ホトトギス
200201
松の内には届けねばならぬもの
稲畑汀子
ホトトギス
200201
まだ少し稿債積みて松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200201
寄りきては猫喉鳴らす松の内
朝妻力
雲の峰
200202
舫はれし船のしづけし松の内
春田淳子
雲の峰
200202
親と子の影ふみごっこ松の内
吉成美代子
あを
200202
松の内滞りなく抜糸せり
大塚まや
京鹿子
200202
道尋ね深くお辞儀す松の内
山荘慶子
あを
200202
髪の毛のすこし重たき松の内
城孝子
火星
200203
屋敷畑灰の撒かれて松の内
大島翠木
200204
松の内しきたり少しづつ変へる
佐野幸子
百鳥
200204
こぼしたる水もめでたし松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200301
祝はるる花溢るるも松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200301
納屋口に掛けし鋤鍬松の内
徳丸峻二
風土
200303
神代より湯治あるらし松の内
武田美雪
六花
200303
酒量とて目立たぬ程の松の内
林田江美
馬醉木
200304
目つむりて薫香きくも松の内
和田敏子
雨月
200304
灯すは人待つこころ松の内
青砥真貴子
200401
隣人とエレベーターに松の内
山尾玉藻
火星
200402
和菓子屋に佳き名の並ぶ松の内
塩田博久
風土
200403
しきたりに縛られてゐる松の内
郷地美代子
雨月
200403
改札を振袖通る松の内
渡部義次
雲の峰
200403
わが描きし富士と過しぬ松の内
渡部義次
雲の峰
200403
ひとり子に家系図説きて松の内
神宮きよい
馬醉木
200404
参道の盆栽市も松の内
落合絹代
雨月
200404
老いどちのカラオケに和す松の内
沼口蓬風
河鹿
200404
さまざまの陶器を試作松の内
林日圓
京鹿子
200404
箱書に古伊萬里とあり松の内
新保文子
百鳥
200404
西陣の福袋当て松の内
加地芳女
雨月
200405
きのふ今日温き日のあり松の内
増田久子
酸漿
200503
松の内松の内とて何もせず
塩川雄三
築港
200504
介護士の耳かきくれし松の内
中上照代
火星
200504
割烹着畳む間の無き松の内
市川十二代
ぐろっけ
200504
日に幾度か娘が顔を見す松の内
禰寝瓶史
京鹿子
200504
正座して波涛見てゐる松の内
安達実生子
200504
広告の嵩もてあまし松の内
栗本佳代子
200504
松の内納屋もせどやも掃かれゐし
二階堂妙子
河鹿
200504
子供らに些事諾ふも松の内
二階堂妙子
河鹿
200504
老医師の白衣正しく松の内
沢田邦子
200504
松の内尼僧が二人山手線
遠塚青嵐
200506
風邪ひくも夫唱婦随や松の内
平野きぬ子
八千草
200507
抽斗の外貨見てゐる松の内
宮澤さくら
今生
200510
卓上に並べられたる松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200601
弁明に松の内とも言はれずに
稲畑汀子
ホトトギス
200601
金柑の金の皮食べ松の内
淵脇護
河鹿
200603
松の内てふ清浄の夜となりぬ
柳生千枝子
火星
200603
父母思ふ松の内てふ夜の美しき
柳生千枝子
火星
200603
松の内草履置かるる鐘楼門
安田繁子
200603
松の内寝ながらに終ふひとり者
岩城湍
四葩
200603
健闘の赤きイレブン松の内
沼口蓬風
河鹿
200604
家計簿に香典と書く松の内
村上和子
ぐろっけ
200604
動き初む浪速の街も松の内
東野太美子
ホトトギス
200605
火の国の佳人悼むも松の内
山田弘子
ホトトギス
200606
松の内仕事の山を崩せずに
稲畑汀子
ホトトギス
200701
松の内らしきロビーの行き来かな
稲畑汀子
ホトトギス
200701
失せ物のあらぬ方より松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200701
松の内会ふや楷書の御挨拶
山本正
京鹿子
200701
参道に打水のある松の内
川原典子
酸漿
200703
数へ歌聞えて来ぬか松の内
仙石君子
雨月
200704
思ひきり空振りの球松の内
数長藤代
200704
毬いくつ幼な幾たり松の内
椿和枝
200704
黄色黄光白色白光松の内
瀧青佳
ホトトギス
200705
押桶の箍のゆるみも松の内
高橋将夫
200801
松の内太鼓の音の路地を来る
本多佑子
200803
いにしへの人なつかしき松の内
高橋邦夫
風土
200804
きゃうだいの往来の減りし松の内
椋本一子
雨月
200804
買置でまだ賄へる松の内
羽生きよみ
ぐろっけ
200804
企画会議編集会議松の内
山田弘子
ホトトギス
200806
待つことも心の余裕松の内
稲畑汀子
ホトトギス
200901
松の内まで積み重ねおく賀状
大橋敦子
雨月
200901
永田耕衣の句読みて母訪ふ松の内
安永圭子
風土
200904
ライオン前に待つてふメール松の内
吉村はづき
炎環
200904
日おもてに沓の音する松の内
飯塚ゑ子
火星
200904
声の出る孫の絵本や松の内
瀬島洒望
やぶれ傘
200905
禰宜ひとり焚火の番や松の内
國保八江
やぶれ傘
200905
寝て起きて食べてごろりと松の内
三浦如水
はらから
200911
励まねば怠けごころの松の内
稲畑汀子
ホトトギス
201001
ふくよかに松の内なる阿弥陀仏
村田くにいち
風土
201003
松の内一番静かなる二日
木村茂登子
あを
201003
松の内とてひそやかに家族葬
田所洋子
雨月
200804
子ら去りて部屋広々と松の内
堀口香代子
ぐろっけ
201004
松の内静けさきはめ路地の家
浅野恵美子
酸漿
201004
松の内笑顔眩しき遺影あり
石井邦子
酸漿
201004
何となく過ごすひとりの松の内
岡佳代子
201102
松の内過ぎたる夜の縁濡るる
山田六甲
六花
201102
往生の至急回覧松の内
野口喜久子
ぐろっけ
201102
通院の町筋美しき松の内
阪本哲弘
201103
雪折れのアロエを起こす松の内
坂口夫佐子
火星
201104
せかせかと去ぬ客来る客松の内
川崎光三郎
京鹿子
201104
許されよこの酔ひはまだ松の内
山西商平
ホトトギス
201105

 「ひろそ火」創刊

東の空の明るき松の内

稲畑汀子
ホトトギス
201111
容易には笑へぬ日あり松の内 丸山佳子 京鹿子 201203
鼻の管虚ろに厭ふ松の内 数長藤代 201204
口紅をかるくさしおく松の内 浅川幸代 末黒野 201204
密柑むきあっと云う間の松の内 樋口正輝 ぐろっけ 201204
生かされて八日が卒寿松の内 岸本林立 雨月 201204
松の内過ぎて参拝父母の墓 神田惣介 京鹿子 201205
松の内常と変らぬ旅心 稲畑汀子 ホトトギス 201301
三日月にいろなき色や松の内 山尾玉藻 火星 201302
親として言ふべきは言ふ松の内 だいじみどり 201302
松の内艀より凧揚りけり 大西八洲雄 万象 201303
三回忌空しく過ぎし松の内 森谷達三 春燈 201303
人等みなおつとり暮す松の内 酒本八重 201303
松の内見すぎ世すぎはさておきて 木村茂登子 あを 201303
文具屋のおもちや箱めく松の内 坂口夫佐子 火星 201304
大丸にコロッケ買ひし松の内 井上淳子 火星 201304
「転んだ」と電話のかかる松の内 三橋早苗 ぐろっけ 201304
雪嶺を簾に置いて松の内 上崎暮潮 ホトトギス 201307
留守居してただ松の内なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201401
松の内逝きて生まれて隣組 秋岡美津子 201403
エレベーターに香あえかなり松の内 田中佐知子 風土 201404
松の内町広がりし心地して 平居澪子 六花 201404
上木のその日待たるる松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201501
関西は十五日まで松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201501
焼藷に尽きる火遊び松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201501
紅ちよんと薯蕷饅頭松の内 山尾玉藻 火星 201501
松の内四百年のもろみ樽 橋添やよひ 風土 201501
手に残る赤子の重み松の内 中井登喜子 201503
折鶴を一つ小さく松の内 園部早智子 ろんど 201504
京なれや「松葉」の蕎麦も松の内 田中佐知子 風土 201504
好々爺ちらりほらりと松の内 中村三郎 京鹿子 201504
探しものばかりしてをり松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201601
探しものばかりしてをり松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201601
歌舞伎座に木遣りの唄や松の内 津川かほる 風土 201512
松の内赤熊を飾る土間の上 橋添やよひ 風土 201602
何もかも穏やかなりし松の内 仁平則子 201603
木場堀の木造新船松の内 鈴木良戈 201603
晴れ渡る異国の空や松の内 王岩 あを 201603
ネクタイを締めて句会へ松の内 松本三千夫 末黒野 201604
松の内過ぎし葉書や友息災 神田惣介 京鹿子 201605
菜の虫も殺さぬ顔や松の内 中貞子 201704
丁寧な御辞儀を返す松の内 橋本順子 201704
ふるさとの謡酔顔松の内 田中臥石 末黒野 201704
鉄斎展の墨くろぐろと松の内 阪上多恵子 雨月 201704
松の内空に給油のオスプレイ 七郎衛門吉保 あを 201703
日は高き風呂を味はふ松の内 長崎桂子 あを 201703
広辞苑平積に売る松の内 山田夏子 雨月 201804
自然治癒虫歯に待てず松の内 奥田筆子 京鹿子 201804
松の内明けていきなり根深汁 田中臥石 末黒野 201804
他人事の如く年とる松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201901
探し物出て来し安堵松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201901
心行き届く配慮も松の内 稲畑汀子 ホトトギス 201901
ともかくも妻に従ふ松の内 今村千年 末黒野 201904
師の見舞恭うし松の内 千原叡子 ホトトギス 201906
体調になほ心して松の内 稲畑汀子 ホトトギス 202001
今日よりは元の一人や松の内 稲畑汀子 ホトトギス 202001
朝書かば旦の書得て松の内 山田六甲 六花 202002

 

2021年1月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。