松虫草     91句

わが傘の内にて松虫草の蝶  富安風生  喜寿以後

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
許されよ松虫草の種盗るを
山田弘子
春節
199503
 
許されよ松虫草の種盗るは
山田弘子
円虹
199812
三瓶佐比売野
その中に松虫草の咲く保護区
稲畑汀子
ホトトギス
199909
 
旅ひとつ松虫草にやりすごし
山田弘子
円虹
199910
 
松虫草中に寝ころぶ峠かな
阿部悦子
酸漿
199912
 
松虫草北アルプスの懐に
藤野佳津子
円虹
199912
 
松虫草侘の心の花とせる
大橋淳一
雨月
199912
 
松虫草夕風の立つ峠かな
大橋淳一
雨月
199912
 
句碑に読む松虫草は今何処
稲畑廣太郎
ホトトギス
200007
 
湿原の水はとびとび松虫草
佐渡美佐子
ヒッポ千番地
200008
 
松虫草活けて師の顔友の顔
村越化石
200010
 
さやさやと風と語りて松虫草
内藤紀子
遠嶺
200011
 
つまづきて見つけし牧の松虫草
古川利子
200112
 
低く咲く松虫草を踏みまどふ
指尾直子
雨月
200201
 
つぎの世も山を恋ふらむ松虫草
佐藤よしい
風土
200210
 
生涯を山の保健婦松虫草
武政礼子
雨月
200211
 
松虫草の群落の果湖ひかる
江頭文子
雨月
200211
 
足早に流るる霧よ松虫草
東芳子
酸漿
200211
 
やはらかな瞳をもて松虫草の群れ
芝尚子
あを
200211
 
尾根道の松虫草に小虫つく
深澤テル子
200212
 
山頂へ松虫草に触れつ行く
永野由美子
円虹
200212
 
蝶翔たせ松虫草は野の色に
稲畑廣太郎
ホトトギス
200308
 
黙々と人点々と松虫草
稲畑廣太郎
ホトトギス
200308
 
道逸れて松虫草になる女
稲畑廣太郎
ホトトギス
200309
 
羽音止み松虫草の一部分
稲畑廣太郎
ホトトギス
200309
 
隠れたる松虫草もありにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200309
 
紗のごとき霧降りて来る松虫草
斉藤小夜
風土
200311
 
がら空きのリフト名残の松虫草
藤原照子
200312
 
沈む日をとどめて高嶺松虫草
小宮山勇
遠嶺
200312
 
霧迫り松虫草を見ず帰る
岩波ふみ子
雲の峰
200312
 
時頼忌へ参ずる道に松虫草
松崎鉄之介
200401
 
松虫草顔近づけて霧動く
三関浩舟
栴檀
200410
 
松虫草など活けられし今日の句座
河中透水
雨月
200410
 
松虫草またバスの発つ霧ヶ峰
田中藤穂
あを
200411
 
紫は松虫草の吐息とも
稲畑廣太郎
ホトトギス
200503
 
松虫草摘めば句碑にはならざりし
稲畑廣太郎
ホトトギス
200509
 
山気とは松虫草を目覚めさせ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200509
 
句碑の野のすなはち松虫草の野
稲畑汀子
ホトトギス
200509
 
松虫草やさしき風の吹きぬける
青木政江
酸漿
200512
頂上の空気鮮し松虫草
三関浩舟
栴檀
200512
松虫草ひねもす露の付きゐたり
三関浩舟
栴檀
200512
いつの日か腰骨あたり松虫草
直江裕子
京鹿子
200603
その中の松虫草といふ可憐
稲畑廣太郎
ホトトギス
200609
見ればすぐ言葉となりて松虫草
阿部ひろし
酸漿
200610
松虫草丘より風の吹き下す
松下八重美
200612
本当は目立ちたいのよ松虫草
稲畑廣太郎
ホトトギス
200709
仕事場に松虫草を育てをり
吉田康子
火星
200711
群生の松虫草と対峙せる
上原恒子
雨月
200711
混沌の風のあはひの松虫草
伊藤豊美
遠嶺
200712
人去りし高原風と松虫草
三輪温子
雨月
200712
松虫草咲かせし主婦と立話
松崎鉄之介
200811
松虫草雁ヶ腹摺山雁未だ
須賀敏子
あを
200811
松虫草鳴らして霧の流れけり
名取袿子
200901
松蟲草馬臭のしるく馬憩ふ
瀧春一
深林
200901
奥蓼科
松虫草浅間は未だ立ち入れず
須賀敏子
あを
200909
点々と松虫草やケルン建ち
坂上香菜
200910
振り向かず去りゆく背や松虫草
小山徳夫
遠嶺
200911
堂々の嶺を見てをり松虫草
内藤紀子
遠嶺
200911
残り咲く松虫草に出会ひたり
上原光代
酸漿
200912
松虫草山幾重にも晴わたり
東芳子
酸漿
201001
人の息ふれて濃くなる松虫草
山田弘子
ホトトギス
201002
松虫草わづかに残す日の匂ひ
森清尭
末黒野
201004
ケータイの届かぬところ松虫草 須賀敏子 あを 201110  
松虫草尼子砦の火攻め址 禰寝瓶史 京鹿子 201203  
崖下りる松虫草と出会ふまで 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209  
ひとつ積みくづれしケルン松虫草 酒井秀郎 返り花 201211  
風吹けば松虫草に吾が染まり 城戸緑 末黒野 201211  
ノモーンハンを斜に抜けり松虫草 北村香朗 京鹿子 201212  
山荘に遊びしことも松虫草 池田倶子 雨月 201212  
佐比売野の松虫草に告げしこと 河野美奇 ホトトギス 201302  
松虫草句碑の分身ならむ野よ 河野美奇 ホトトギス 201302  
三瓶野の句碑は松虫草に向く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201309  
ガイドさん松虫草を見てゐたる 井上石動 あを 201409  
薪割の音のロッヂや松虫草 井上石動 あを 201410  
松虫草離愁の色にうちそよぐ 岡田和子 馬醉木 201412  
三瓶野に似たる松虫草の原 安原葉 ホトトギス 201502  
月も星も松虫草を濡らす野ぞ 河野美奇 ホトトギス 201502  
さと日照雨松虫草も句碑も濃く 河野美奇 ホトトギス 201502  
松虫草三瓶の旅を輝かす 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
野の花と言ひし松虫草の野よ 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
野の起伏松虫草の見え隠れ 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
登り来て昼におにぎり松虫草 白石正躬 やぶれ傘 201512  
浅間隠山急登の果てに松虫草 須賀敏子 あを 201511  
山の日を斜めに受けて松虫草 大久保白村 ホトトギス 201602  
松虫草句碑へ誘ふ色として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
忽然と雲湧く峰や松虫草 矢崎すみ子 201612  
高原の中の大句碑松虫草 三輪温子 雨月 201612  
青空に遜色はなし松虫草 井上石動 あを 201711  
ぽつたりと濡るる木道松虫草 山口ひろよ 201712  
一二片欠けて松虫草らしく 木暮陶句郎 ホトトギス 201802  
榛名富士までの松虫草の海 木村享史 ホトトギス 201803  

 

2019年9月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。