馬刀貝     15句

一の洲へ都の客と馬刀とりに   鬼貫
 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
馬刀貝の直立に鳥渡るなり 山尾玉藻 火星 199910
馬刀貝になりつつありぬ一等兵 小川真理子 銀化 200007
馬刀突きの砂にたちまち春の雪 山尾玉藻 火星 200103
馬刀突の子の針金にひつかかる 奥田節子 火星 200106
岩の間の忘れ潮なり馬刀貝をつく 松下八重美 200206
馬刀貝の舌出して波静かなり 高橋将夫 星の渦 200507
馬刀貝の方舟を出る明かるさに 中村恭子 200606
馬刀掘の背に気長さの窺はる 宮津昭彦 200606
ひと潮に平らとなりし馬刀の穴 浜口高子 火星 200805
馬刀突きも昼月も失せゐたりけり 山尾玉藻 火星 200906
温め酒鉢の馬刀貝歯にやさし 井口初江 酸漿 201006
馬刀を突く声の次第に遠ざかり 博多永楽 雨月 201007
威勢よき少女の気合馬刀を突く 博多永楽 雨月 201007
馬刀貝の潜む渚の穴二つ 波多野孝枝 末黒野 201008
帰るのは馬刀貝の穴友いるか 鶴濱節子 始祖鳥 201206

 

2021年2月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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