木天蓼の花            24句

飛騨つむぎ織るまたたびの花に向き    西尾桃子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
花またたび宝亀設置の下留の駅 松崎鉄之介 199809
野麦峠へ木天蓼の花誘へり 大塚美孝 199809
木天蓼の花潜りきし風匂ふ 小林優子 酸漿 200009
夜半の雨知らずまたたびの花夢む 金子兜太 海程 200110
木天蓼の花咲き初めし川明り 川原典子 酸漿 200405
木天蓼や葉の色戻り花は実に 田中よしとも 酸漿 200510
またたびの花挿して壺立ち上る 浜明史 風土 200609
またたびの花や湯治の昼の径 山田美恵子 火星 200709
昨夜の雨木天蓼の花香も清し 中川悦子 酸漿 200709
またたびの花や旅路の観世音 浜福恵 風土 200809
またたびの花は葉かげに揺れにけり 天野美登里 やぶれ傘 200911
またたびの花は葉裏に山雨急 田中佐知子 風土 201009
渓風にまたたびの花見えかくれ 川村欽子 雨月 201110
曲るたび木天蓼の花同じ景 森屋慶基 風土 201210
木天蓼の咲いて羽黒の水昏し 鳥井美智子 ろんど 201310
風さつと木天蓼の白ひるがへる 稲畑汀子 ホトトギス 201406
遠くより木天蓼見えて来し山路 稲畑汀子 ホトトギス 201406
木天蓼やうしろの山はすぐにじむ 佐藤喜孝 あを 201409
花木天蓼なだるる崖に水奔る 芝宮留美子 万象 201710
木天蓼の花に近づきすぎにけり 住田千代子 六花 201911
木天蓼に三毛来て昼を夢ごこち 片桐てい女 春燈 201912

 

2023年7月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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