127句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
蝮捕りの話の仔細身の毛立つ 遠藤白雲子 199809  
早苗饗の秘酒ぞと出せる蝮酒 守屋井蛙 酸漿 199908  
蝮酒かくれて口にしてみむか 市場基巳 199909  
去年と同じ貌の蝮よ穴を出ず 金子兜太 海程 199910  
蝮捕りだまつて席を立ちにけり 市堀正宗 200005  
蝮沢にて大日を伝衣せり 岡井省二 200008 伝衣=継承すること
蝮谷から梯子など見えてをる 岡井省二 200008  
蝮蛇棲む藪の仏を遠拝み 川澄祐勝 春耕 200008  
酒あふり蝮齧りて入土用 朝妻力 俳句通信 200008 東吉野・藤本安騎生邸
谷々に何を洗ひし蝮捕り 黒田咲子 200009  
赤蝮瓶に首立つ大暑かな 池元道雄 馬醉木 200009  
蝮酒ふるまはるるに尻込みす 大平保子 いろり 200010  
昨夜打ちしは蝮か否か確かめむ 谷榮子 雨月 200011  
蝮捕り夜は酔深し峰の月 高橋好温 馬醉木 200012  
床下の闇のいきいき蝮酒 中尾杏子 船団 200106  
飲みほして知らぬが仏蝮酒 大平保子 いろり 200108  
朝市の蝮の袋うごめけり 北吉裕子 俳句通信 200108  
坊さまのまたも蝮の話なり 伊藤多恵子 火星 200110  
古里の蝮のごとき同級生 大谷昌弘 海程 200111  
頭の毛抜けしを忘れ蝮見に 市場基巳 200112  
蝮蛇より逃れてうしろばかり見て 下平しづ子 雨月 200201  
蝮酒いくら効くぞと言はれても 小川匠太郎 200208  
行商の頭陀袋より赤蝮 林友次郎 遠嶺 200209  
金輪際のませぬつもり蝮酒 須佐薫子 帆船 200209  
山廻りの蝮を下げて戻りけり 赤座閑山 風土 200209  
蝮蛇なんぞものかに忍び逢ひ重ぬ 市掛基己 200210  
暗がりに蝮焼酎盆の家 八染藍子 200211  
冬眠の蝮に注意とは笑止 伊藤白潮 200301  
蝮捕る八十路の翁の堅き腕 武司琴子 ぐろっけ 200309  
口細の瓶に蝮を絞り込む 筒井圭子朗 ぐろっけ 200309  
相続の山は蝮の出るところ 高柳かつを 百鳥 200310  
蝮蛇出づ傲岸の頭を雨に挙げ 松本幹雄 馬醉木 200310  
本ものゝ蝮に出逢ひ北叟笑む 西村梼子 ぐろっけ 200310  
急患は蝮に咬まれたる農婦 稲井夏炉 帆船 200311  
蝮らもそろそろ冬眠しとるやろ 松山律子 六花 200312  
霊長類ヒト科蝮を食みてをり 須佐薫子 帆船 200406  
蝮酒あたまが瓶の底にあり 岬雪夫 200408  
月蝕の蝮袋を開けにけり 栗栖恵通子 200408  
それ以後は細長きもの蝮かと 福山広秋 200408  
蝮酒一杯飲めと言はれても 中桐葉子 春燈 200409  
山田守蝮をさげて来りけり 滝沢伊代次 万象 200409  
みちのくの朝市瓶の大蝮 三浦てる 風土 200409  
ダリと眼の合うてしまひし蝮谷 栗栖恵通子 200409  
蝮捕り真白き袋騒つかす 禰寝瓶史 京鹿子 200410  
稲妻に壜の蝮の立ち泳ぐ 竹中龍青 200410  
一匹の蝮のかかる鰻の笯 吉川信子 万象 200410  
午後よりの将棋三昧蝮売 田中忠子 帆船 200411  
小雪や石に昼寝の蝮をり 長田秋男 酸漿 200411  
蝮捕なんとすばやく手捕ること 須佐薫子 帆船 200411  
蝮谷出たる河鹿の行方かな 高橋将夫 星の渦 200507  
蝮おさへ身に戦慄の走りけり 谷榮子 雨月 200509  
父の日の壕に蝮の育ちをり 戸栗末廣 火星 200509  
蝮酒いよいよ苦み走りたる 小宮山勇 遠嶺 200509  
路の辺の蝮の骸誰も触れず 谷榮子 雨月 200509  
父祖の地の闇の衰へ蝮酒 柴田佐知子 200509  
食べ終へて蝮と知りぬ暑気払 谷田部栄 万象 200510  
袖口の濡れてゐるなり蝮捕 戸栗末廣 火星 200510  
人間の盆に覗いて赤蝮 黒田咲子 200511  
試飲して蝮酒とは知らざりし 菅原末野 風土 200511  
見つむ度蝮の恐さ身を襲ふ 谷榮子 雨月 200512  
断たれしも蝮鎌首上げにけり 石田砧女 200607  
この街に蝮屋ありて夏来る 定梶じょう あを 200607  
草刈り機に手応へ蝮両断せり 石田砧女 200607  
岩となる蝮は岩に張りつきて 山口庸子 ぐろっけ 200608  
蔵解いて蝮騒ぎとなりにけり 柴田佐知子 200609  
恐々と一升瓶の蝮酒 貝森光大 六花 200609  
ときおりは舌も覗かせ蝮酒 貝森光大 六花 200609  
蝮谷月あかあかと渡りけり 南一雄 200609  
蝮酒妻に飲ませて天仰ぐ 貝森光大 六花 200609  
おもむろに手足舞い出す蝮酒 貝森光大 六花 200609  
蝮酒妻を大蛇(おろち)に育てけり 貝森光大 六花 200609  
土蔵より婆のさげくる蝮酒 滝沢伊代次 万象合同句集 200703  
長命の祖なり蝮酒のこる 大西八洲雄 万象 200707  
蔵よりの蝮酒飲み暑気払 滝沢伊代次 万象 200707  
燃燈佛の生れけるあたり蝮穴 栗栖恵通子 200708  
太き枝拾ひ蝮の山登る 高橋スミ子 万象 200709  
五匹目の蝮殺めて怖気つく 安藤孝助 200711  
山の駅瓶にうごめく蝮売る 大山春江 万象 200712  
恐る恐る覗く明治の蝮酒 中川すみ子 200802  
退るとも対ふとも見え蝮の子 戸栗末廣 火星 200809  
蝮見る首の手拭握りしめ 戸栗末廣 火星 200809  
蝮酒貰うて困る置きどころ 坂上正巳 200810  
暗闇にまなこの白き蝮酒 吉村摂護 200812  
押しやると蝮が廻る蝮酒 柴田佐知子 垂直 200907  
栃の花蝮注意の立看板 吉成美代子 あを 200907  
田疲れの友がたしなむ蝮酒 小山香月 酸漿 200907  
蝮つつくよそ様の子を叱りけり 河崎尚子 火星 200908  
蝮かも知れぬ動きを跨ぎけり 久津見風牛 200908  
捨て舟に蝮注意の札立てり 松尾芳子 万象 200908  
悲鳴とは遅れて出るもの蝮かな 貝森光洋 六花 200909  
何故逃げぬ絶つは避けたき蝮蛇かな 猿橋二三雄 ぐろっけ 200910  
静かなる袋の中や蝮捕り 定梶じょう あを 200911  
一本は自家用として蝮酒 井口光雄 201001  
ひんやりと土間の匂へり蝮瓶 池田崇 201008  
赤蝮少し高値で売られゐし 池田崇 201009  
古刹より蝮出没大騒動 三川美代子 201010  
農夫来て蝮捕獲の談話あり 武智恭子 ぐろっけ 201011  
蝮酒飲んでメコンを渡りけり 天谷翔子 火星 201107  
其処此処に「蝮出てます」回覧板 松岡和子 201109  
エコカーの音か蝮の這う音か 高橋将夫 201109  
蝮裂く人はルージュを赤く引き 中川すみ子 201110  
蝮酒ぴたりとこちら向きゐたる 成宮紀代子 201110  
蝮酒男もすなる薄化粧 松岡和子 201111  
秋蝮縄のごと提げ農婦来る 長島操 万象 201202  
鶏合せ近し干し蝮が届き 植木緑愁 201204  
深吉野に花客もてなす蝮酒 能村研三 201205  
首塚の蝮に行者ふり向かず 根本ひろ子 火星 201207  
蝮酒あふりて夜を寝ねられず 島谷征良 風土 201210  
杣小屋にこだま仕込みの蝮酒 安藤しおん 201210  
径なかに巳の字に果つる蝮の子 小林輝子 風土 201310  
蝮谷翁の木霊届きをり 中島陽華 201310  
矍鑠の秘訣は蝮酒の効 松岡和子 201409  
秋陽燦蝮子を吐く昼下り 吉村摂護 201411  
縁日の戸板に並ぶ蝮酒 山田正子 201412  
虫送り蝮注意の道をくる 寺岡ひろし 雨月 201412  
蝮除けといふ一見は老の杖 伊藤白潮 201505  
蝮蛇出て六甲らしくなりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
山の子に遊ばれてゐる蝮蛇かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
山男蝮蛇をひよいとつまみ上げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201506  
木の股に止められ蝮諦めた 井上石動 あを 201510  
庫裏訪へば壜の蝮の立ち上がる 和田照海 京鹿子 201511  
蝮酒飲み干してより告げられし 天谷翔子 201611  
毒見役そのまま嵌る蝮酒 能村研三 201708  
田菜畑のおはりし竹に干す蝮 山田六甲 六花 201708  
牙はまだ全きかたち蝮酒 吉田葎 201709  
赤蝮この日男と女かな 本多俊子 201710  
麻袋提げ土手を来る蝮捕 三輪温子 雨月 201710  

 

2018年5月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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