真 葛      41句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
絡みあひどれがどれやら真葛原 大石よし子 雨月 201212
愛ほどに実を整へて真葛 斎藤栖峰 馬醉木 201301
踏み出さば谷かもしれず真葛原 青木朋子 201301
歌垣の山真つ向に真葛原 中村恭子 201301
真葛原雲は低きを流れをり 本多俊子 光のうつは 201404
射撃場の跡真葛原昼の闇 加藤みき 201411
迢空忌真葛は色をひそめ咲く 安立公彦 春燈 201411
渓風に湧き立つ白さ真葛原 森脇貞子 雨月 201412
業平の通ひ路真葛覆ひたる 杉山瑞恵 雨月 201412
神鏡の裏は荒ぶる真葛原 柴田佐知子 201501
相愛の時は流れて真葛原 柴田佐知子 201511
高圧の鉄塔並ぶ真葛原 堀井英子 雨月 201512
純白の蝶を匿ふ真葛原 水野恒彦 201601
この辺でたたら踏まねば真葛原 直江裕子 京鹿子 201604
登校の頭のみ見ゆ真葛原 湯橋喜美 201609
真葛原地球の裏を見するかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609
ねまり居る牛反芻す真葛原 小松敏郎 万象 201612
天上の青吹かれゐる真葛原 寺田すず江 201612
山際の没日燃え立つ真葛原 松井志津子 201612
猫の目や奥底暗き真葛原 中貞子 201710
ひとりには多すぎる風真葛原 有松洋子 201711
真葛原ぐらりと風の吹き変る 吉田順子 201711
手鏡にわたしを消せば真葛原 井上菜摘子 京鹿子 201801
被災地を太古に還し真葛原 千原叡子 ホトトギス 201802
真葛原風の行きつくところかな 定梶じょう あを 201812
灘風の意のまま一日真葛原 伊藤よし江 201901
縺れたる蔓のほどけぬ真葛原 天谷翔子 201902
風の来るたび塗替へて真葛原 山田佳乃 ホトトギス 201903
山しぐれ真葛原をひた走り 小林紫乃 春燈 201912
セスナ機の頭上かすむる真葛原 持田信子 春燈 201912
白雲の遊んでゐたり真葛原 寺田すず江 201912
山里の懐深し真葛原 岡田史女 末黒野 202002
真葛原出会ひがしらに犬が吠え 有賀昌子 やぶれ傘 202002
湧き水の音ふんだんに真葛原 戸栗末廣 202006
おもむろに風道見せて真葛原 森清堯 末黒野 202012
人去れば家を呑み込む真葛原 柴田佐知子 202101
薙ぎ払ふ真葛が原に光る霧 善野行 六花 202101
難解な句ほど深奥真葛原 石田康明 春燈 202110
山深き寺の籬や真葛 佐藤まさ子 春燈 202112
裏返る葉もなき真昼真葛原 森清堯 末黒野 202112
道なきをもろ手泳がせ真葛原 藤生不二男 六花 202112

 

2023年9月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。