間引 (摘み菜)  41句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
せまらるる夢は正夢間引菜の 峯尾文世 銀化 200012  
間引菜を鶏の小屋にもひと掴み 西川よし子 春耕 200012  
間引菜を掴みしぼりて嵩のなし 長沼百合子 200012  
間引菜を間引くといふも指二本 杉本艸舟 200101  
別用で来て間引菜のひと抱へ 赤川孝子 200101  
間引菜に根のふかぶかとありにけり 皆川盤水 俳句通信 200108  
朝採りの間引菜夜はごまよごし 小泉豊流 酸漿 200112  
間引菜を洗ふ袖口浸かりをり 影山わこ 百鳥 200302  
間引菜の籠の底ひのぬくみかな 立石萌木 雨月 200303  
間引き菜を漬けて家人を喜ばす 高倉恵美子 200312  
夭折の墓に間引菜こぼれをり 佐野まさる 百鳥 200401  
間引菜をとりに小雨のほまち畑 高野清風 雲の峰 200411  
田の横の流れに間引菜を洗ふ 宮永順子 雲の峰 200411  
間引菜や疹いてゐたる脛腓 栗栖恵通子 200412  
間引菜となつて器用に消されをり 柴田朱美 京鹿子 200501  
間引菜の苦み辛みも人の世か 宮崎久人 四葩 200601  
間引菜や落第生も遣い道 藤原りくを 八千草 200603  
無人店に盛る間引菜のみづみづし 和田一 雨月 200612  
食卓にのぼる間引菜色淡く 岸本林立 雨月 200612  
湯玉躍るや間引菜を鷲づかみ 南うみを 風土 200612  
間引菜の籠ごと転げ夕疾風 藤谷紫映 馬醉木 200701  
間引菜のどの子間引かうかと迷ふ 藁谷恵美子 200701  
間引菜のさみどり籠にあふれしむ 岡田麻枝 酸漿 200701  
間引菜が隊伍(たいご)を組んで丸木橋 梶浦玲良子 六花 200702  
間引菜の土の匂ひや朝餉汁 和田政子 200712  
間引菜を田川に洗ふ帰りがけ 橋本貞二 酸漿 200712  
山ほどの間引菜軽し朝の市 和田森早苗 200812  
間引菜を母と揃ふる外流し 岡田満壽美 夢のごとしと 200904  
間引菜は老いたる母の朝仕事 新関一杜 京鹿子 200909  
間引菜に晩鐘ひびく日のぬくみ 渡辺安酔 200912  
水切りし間引菜を置く勝手口 小浦遊月 酸漿 201002  
間引き菜も一品入れて送り出す 勝俣芙美子 ろんど 201101  
間引菜の笊一杯や日暮きて 福田漣 201101  
間引菜の香歯触り晩ごはん 猿橋二三雄 ぐろっけ 201101  
間引菜に優劣はなし運不運 塩路五郎 201112  
間引菜のはや大根の葉のかたち 川崎良平 雨月 201112  
一と雨に捨てし間引菜立ち上がる 赤松郁代 万象 201201  
間引菜も貴重品なみ野菜高 濱田ヒチヱ ぐろっけ 201201  
間引菜の丈問ひたれば五指広げ 小幡喜世子 ろんど 201301  
間引菜を水に放てば立ちあがり 古井公代 ぐろっけ 201301  
ぎりぎりに屈んで摘み菜する気分 北上正枝 201304  

2013年9月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

 

季語のリクエストお待ちしています。