休暇明け     45句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
休暇明けの校舎カーテン吹き出せり 藤田宏 199812
夏期休暇明けて版ずれめく一日 小菅暢子 200011
少年の刈り上げの襟休暇明け 篠田純子 あを 200110
農継がぬ太郎二郎に休暇明く 長尾康子 風土 200111
休暇明けマシュマロほつぺは話し出し 荒幡美津恵 遠嶺 200112
杭の頭の草の吹かるる休暇明け 松岡隆子 200210
休暇明けやきの空に風流れ 岡本眸 200309
休暇明け胸を支へに運ぶ本 能村研三 200409
貯金箱少しも増えず休暇明 三村昭子 六花 200412
樹に刺さる紙飛行機も休暇明け 今瀬剛一 対岸 200510
休暇明け右腕の傷聞かれけり 今瀬剛一 対岸 200511
学校の活気伝はる休暇明 野田成子 酸漿 200511
灯台に弾ける朝日休暇明け 今瀬剛一 対岸 200511
持ちあぐむ宿題工作休暇明け 小林呼渓 200609
眦のおとなびてきし休暇明 竹内弘子 あを 200610
百葉箱塗り変へられし休暇明け 山下佳子 200612
転出の子の空き机休暇明 小林呼漢 200709
休暇明くるにさつぱりと子が髪刈れり 谷添睦子 200711
薬局に野の花挿して休暇明 宮尾直美 200712
休暇明け香料強き韓の菓子 宮崎裕子 春燈 200802
逞しき顔揃ひけり休暇明け 山口キミコ 200911
逞しき顔揃ひけり休暇明 山口キミコ 200911
日米の光景は似て休暇明け 伊吹之博 京鹿子 200912
自転車の大き背中や休暇明け 佐々木群 201010
休暇明け砂のこぼれてゐる畳 中村洋子 風土 201011
ゴーグルの跡くっきりと休暇明 伊藤憲子 201011
ざらつける部室の机休暇明 西山春文 201012
コトコトと給食室の休暇明 鈴木てるみ ぐろっけ 201012
ばたばたと厨の朝や休暇明 陳妹蓉 春燈 201201
「たくましくなったね」と母休暇明 塩路遼 201211
休暇明活気戻れる無人駅 藤見佳楠子 201311
思ひやる心備はり休暇明 森下康子 201311
休暇明湖畔の石や波の音 水谷直子 京鹿子 201312
少年に見下ろされたり休暇明け 青木朋子 201401
足首に疲れのたまる休暇明 江草礼 春燈 201411
三毛猫が三日来てをり休暇明け 井上信子 201610
かちかちの雑巾が待つ休暇明 林昭太郎 201611
休暇明下校児の影伸びて来し 土田亮 末黒野 201612
休暇明けママは静かに紅茶飲む 伊吹之博 京鹿子 201701
休暇明けやさしくなりぬ仁王の眼 中川句寿夫 ここのもん 201705
バスを待つ園児神妙休暇明 伴秋草 末黒野 201712
窓磨く生徒おしやべり休暇明 佐津のぼる 六花 201812
休暇明乾ききつたる校舎かな 田中とし江 201902
休暇明けカッターシャツのたたみ皺 岡本尚子 風土 202011
席ひとつ空く晩学の休暇明け 林徹也 202112

 

2022年8月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。