キャンプ    104句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
星に頭をぶつけさうなるキャンプ村 柴田良二 雨月 199809
キャンプ村に男一人の煮炊を見る 金升富美子 199810
キャンプの火弾けて闇の深まりぬ 石本秋翠 馬醉木 199810
背向より夜気迫り来るキャンプの火 石本秋翠 馬醉木 199810
瑞牆山に水晶探すキャンプの子 山梨幸子 199910
フライパンたたけば合図キャンプの餉 藤野佳津子 円虹 199910
キャンプの火起つ足裏につたふ楽 丸山海道 海道全句集 199910
偽らず声目覚めくる朝のキャンプ 丸山海道 海道全句集 199910
キャンプにもゐたる有閑マダムかな 後藤比奈夫 ホトトギス 200003
朝焚く火キャンプファイアとはちがふ 後藤比奈夫 ホトトギス 200003
キャンプの荷又々重さ加はりし 稲畑汀子 ホトトギス 200007
満月の蝕まれゆくキャンプの火 石本秋翠 馬醉木 200010
星空へキャンプファイヤーもえろもえろ 山田弘子 円虹 200011
怪談ののっぺらぼうやキャンプ村 藤田鴎山 ぐろっけ 200011
キャンプ場朝餉の食器はしやぎ出す 佐藤真次 200109
どの鍋もカレーの煮ゆるキャンプ村 笠松浩子 200110
キャンプ村カレーの匂充満す 永野秀峰 ぐろっけ 200110
山峡を背に斉唱キャンプの火 柳堀里枝 春耕 200210
一雨後の星俄かなるキャンプ村 藤原照子 200210
月山の闇のしかかるキャンプの灯 黒坂紫陽子 馬醉木 200210
男の子らのごった煮といふキャンプかな 宮脇ちづる 200211
キャンプ張るもつとも星に近き場所 長田等 200211
はじめての闇との出合ひキャンプの子 藤原照子 200309
キャンプの夜はりはりと噛む生野菜 楠原幹子 200309
わが知らぬ歌ばかりなりキャンプ村 白岩三郎 馬醉木 200310
土と火と水に親しむキャンプかな 関薫子 百鳥 200311
消燈の合図はギターキャンプの夜 藤井彰二 馬醉木 200401
キャンプ張る一位大樹を父として 坂ようこ 200409
口笛に犬の駆けくるキャンプ場 中御門あや 雲の峰 200410
こぼれ落つ星の音聴かむキャンプの夜 小嶋洋子 200508
山男の歌でお開きキャンプの火 飛鳥由紀 200509
前庭にキャンプを張つて同窓会 幡谷哲子 200509
漆黒の山を恐れてキャンプの子 笹倉さえみ 雨月 200510
星の講座のビラ貼られキャンプ村 池谷市江 200510
かなかなやキャンプ朝飯の煙上げぬ 三宅句生 馬醉木 200510
手を組みて祈る幼な等キャンプ場 中尾廣美 ぐろっけ 200510
キャンプファイア火の粉にもある翼かな 中尾公彦 200511
節水の貼り紙黄ばむキャンプ場 小島和子 百鳥 200511
日本海の落暉が火種キャンプの火 峰尾秀之 200512
川音の止むことのなしキャンプの夜 須賀敏子 あを 200609
米軍のキャンプの中のチューリップ 中島玉五郎 200705
少年のキャンプ土産は似顔石 岡本幸枝 ぐろっけ 200711
定番のカレーの匂ふキャンプ村 宮川秀穂 200711
終戦日キャンプにありし村八分 柳川晋 200711
縄文の煙ばかりのキャンプかな 梶浦玲良子 六花 200711
キャンプ=日系人収容所 柳川晋 200711
暮そめて嶺尖らせるキャンプの火 鴨下昭 200807
突風に翻りいるキャンプ村 坂根宏子 200808
キャンプファイア火の山もなほ炎えをらむ 西川織子 馬醉木 200810
鍋釜の煤を洗ひてキャンプ終ふ 佐藤淑子 雨月 200811
流木を積み上ぐ浜のキャンプ場 阿部月山子 万象 200811
キャンプより戻るいささか大人びて 山本静子 200812
話し声やっと途切れしキャンプの夜 島本知子 ぐろっけ 200909
若者てふ牛に曳かれしキャンプ村 松井のぶ 200909
キャンプの火縄文人になったよう 島本知子 ぐろっけ 200909
キャンプ村朝のチャイムが響きけり 島本知子 ぐろっけ 200909
キャンプの夜どこの家族も円満に 島本知子 ぐろっけ 200909
輪の中に幼子入るるキャンプの火 苑実耶 200910
青年の心解けゆくキャンプの火 奥村眞人 雨月 200911
キャンプから戻るなり児はテレビつけ 島本知子 ぐろっけ 200912
小石積む河原に残るキャンプ跡 安本恵子 201012
子育ての楽しき頃のキャンプかな 藤井啓子 ホトトギス 201012
寝静まるキャンプや明日の日の出待つ 田中藤穂 あを柳 201109
偏食の直りてキャンプより戻る 史あかり ぐろっけ 201110
今は昔サマーキャンプのおさげ髪 佐々木薫 かさね 201208
キャンプの夜星がいっぱいキラキラと 森下千聖 201211
キャンプイン野球始まり楽しみだ 廣瀬将也 201304
スペリングのみの尻取りキャンプの火 有本惠美子 ろんど 201310
キャンプの子大きくひろげ天体図 河口仁志 201311
キャンプの夜子等は意地でも寝るまいと 石川裕美 ぐろっけ 201311
星空の一大楽章キャンプ更け 竹下陶子 ホトトギス 201401
満天のギリシャ神話やキャンプ更け 竹下陶子 ホトトギス 201402
食料は高きに吊すキャンプかな 栗原京子 201408
野性味の無き子そろひしキャンプかな 原友子 201409
海風のはちきれさうにキャンプ村 遠藤真砂明 201409
さざなみのやうな夕雲キャンプ張る 箕輪カオル 201410
○△□に灯りキャンプ場 八木健 八木健俳句集 201509
焼魚の上手き漢やキャンプ村 東正則 末黒野 201510
キャンプ果つ精根尽きるまで遊び 志方章子 六花 201512
父親の張り切つてゐるキャンプかな 志方章子 六花 201512
キャンプ更けニュースを作る懐中灯 升田ヤス子 玫瑰 201604
一張りごと宇宙のちがふキャンプかな 田所節子 201608
キャンプファイアi高く星空映画祭 中嶋陽子 風土 201608
火をくべて星の話のキャンプかな 太田良一 末黒野 201609
少年に戻るキャンプや肥後守 太田良一 末黒野 201609
キャンプの火別れの歌ば肩を組み 久布白文子 馬醉木 201609
キャンプファイアー心も燃えて合唱す 渡たみ 馬醉木 201609
キャンプの火汐木を膝で二つ折り 岸洋子 201610
穂高指すべースキャンプや五月来る 田中佐知子 風土 201708
山彦も仲間のひとりキャンプの火 布施政 馬醉木 201710
洗ふもの捩つて絞るキャンプかな 石田静 201711
皿洗ふ手のたくましきキャンプ村 今井康子 201802
鍋、皿の石に干さるるキャンプ場 岡本尚子 風土 201909
キャンプの夜明けて仕事の顔戻す 森清信子 末黒野 202009
キャンプ場は弾薬庫跡蒲の風 小原芙美子 風土 202011
山の闇かぶさり来たるキャンプかな 湖東紀子 ホトトギス 202101
風花や一人キャンプの背のあたり 須賀敏子 あを 202103
終日青き水音してキャンプ 山田佳乃 ホトトギス 202112
キャンプ村巨き北斗の見下ろしぬ 窪みち子 202112
キャンプファイア囲む子の背に大き影 窪みち子 202112
わが影の巨きに怯えキャンプの子 窪みち子 202112
キャンプの火香辛料を忘れたる 亀田虎童子 あを 202208
くべながら顔をそむけるキャンプの火 山田六甲 六花 202209
キャンプより戻り物言ひぞんざいに 永淵惠子 202304

 

2023年7月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。