くちなしの花 1    100句

くちなしは雨に咲く花忌に篭る   高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
荒れし庭くちなしの花清楚なり 桑原敏枝 いろり 199908
梔子の花に光陰矢の如し 山下由理子 199910
梔子の咲く夜彼のしずかな酔い 平田薫 海程 199912
くちなしの花やはらかし夫居ない 熊谷みどり いろり 200008
梔子の花は錆びつつ香を残 梅田秀子 酸漿 200010
山梔子の花に真白き雨が降る 伊藤和枝 百鳥 200108
くちなしの花や小雨の鑑真廟 阿波谷和子 俳句通信 200108
山梔子の花の香りの更けて憂し 植村よし子 雨月 200109
山梔子の花の置かるる蕪村句碑 望月友子 雲の峰 200208
梔子の花や人魚の眠りをり 若生まりあ 遠嶺 200310
眠りませ梔子の花抱きしめて 鳥川昌実 六花 200310
花梔子黄ばみてもどかしい日暮 西村葉子 京鹿子 200310
男子学生くちなしの花嗅ぎゆけり 鹿野佳子 200310
くちなしの花の盛りの喫茶店 藤沢園枝 帆船 200407
梔子の花に似合ひの日暮来る 小澤菜美 200409
やがて香にたつ山梔子の花待てり 寺島順子 雨月 200409
今日の隙梔子の花ひとつ咲き 布施まさ子 風土 200410
綻びし花山梔子は雫溜め 山口庸子 ぐろっけ 200410
山梔子の花嗅覚を離さざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200506
亡妻の挿ししくちなし三つ花を持つ 鈴木とおる 風土 200509
花梔子油彩の白を思ひけり 坂上香菜 200510
梔子の花白々と朝の雨 関まさを 酸漿 200511
梔子の花に一ト声内緒ごと 一ノ瀬次郎 春燈 200609
山梔子の花の香に足とどめらる 若江千萱 雨月 200609
くちなしの匂ひから咲く佇まひ 直江裕子 京鹿子 200701
山梔子の花錆びて尚香を放ち 稲畑廣太郎 ホトトギス 200706
山梔子の花遠ざかるとき匂ふ 稲畑汀子 ホトトギス 200706
美人妻山梔子咲けど顔見せず 松崎鉄之介 200709
くちなしの花の香余す雨雫 小野寺節子 風土 200710
梔子の匂ひは一花にて余る 苑実耶 200711
庭中のくちなし母の枕花 田治紫 ホトトギス 200712
山梔子の花に送られ迎へられ 桑野英彦 ホトトギス 200712
傷つきし山梔子の花夜に匂ふ 山田六甲 六花 200807
梔子咲く町内付合ひ悪き家 松崎鉄之介 200809
梔子の花より暮れて訣れかな 川口襄 遠嶺 200810
人悼み梔子の花見てゐたり 八代冨二子 遠嶺 200810
くちなしの花殻摘みつ香を惜しむ 長澤健子 酸漿 200810
香を訪へば山梔子の咲く通学路 小松渓水 酸漿 200810
銹置きし花梔子の散れぬ性 坂上香菜 200908
山梔子の花影朝の鶏鳴ける 中川すみ子 200908
梔子の闇押しわけて咲きにけり 野崎昭子 春燈 200908
朝まだき先づ梔子の咲くを知る 小島昭夫 春燈 200908
朝毎に咲きし梔子母に供ふ 斉藤裕子 あを 200908
夕食の後の無聊や花くちなし 高原節 炎環 200909
くちなしの愁ひおびたる花ばかり 佐藤美恵子 200909
山梔子の花の香忌日近付けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201007
花梔子雨うちはらひ匂ひくる 柴田靖子 201007
梔子の花の裏側錆びてをり 長田等 201009
くちなしの花の盛りを退院す 小山ミツ子 末黒野 201009
くちなしの花泥棒の他にゐて 小山ミツ子 末黒野 201009
交番にくちなし一花だれもゐず 小山ミツ子 末黒野 201009
くちなしの終の一花となりにけり 小山ミツ子 末黒野 201009
咲き初む梔子の花匂い嗅ぐ 武智恭子 ぐろっけ 201009
散らすすべ欲し梔子の花の錆 今泉あさ子 末黒野 201010
山梔子の花とんがつてゆく朝 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106
まつさきに咲きし山梔子妻に見ゆ 竹貫示虹 京鹿子 201106
山梔子の花におもかげ立つ日暮れ 竹貫示虹 京鹿子 201106
山梔子を供花に汝の席出来上る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201107
咲き初むる山梔子に胸乱さるる 宮田香 201109
留守の間に咲きし梔子実をつけて 三谷ゑい 末黒野 201202
山梔子の花の白映ゆ雨上り 後藤克彦 かさね 201208
くちなしの花を手向けむ明日は雨 山田六甲 六花 201208
人生まれ人死す夕べ花梔子 藤岡紫水 京鹿子 201209
梔子の花つつがなく錆びにけり 箕輪カオル 201210
梔子の雨弾きたる白さかな 榎本文代 万象 201210
梔子やレンガ造りの神輿倉 渡邊孝彦 やぶれ傘 201301
くちなしの実の口ひらく小春の日 大坪景章 万象 201303
雛膳に梔子色の御強飯かな 原口頌子 ろんど 201306
くちなしの香の昏れてゐる奈良ホテル 助口もも 火星 201309
暗闇にくちなしの香の動かざる 田尻勝子 六花 201309
山梔子の花の香溶かす銀の雨 藤井啓子 ホトトギス 201310
山梔子のたそがれ時の花の錆 森清堯 末黒野 201310
くちなしや少し錆つく膝頭 岡田史女 末黒野 201310
くちなしの八重は一重に如かざらむ 齊藤眉山 末黒野 201310
暗くなるほどくちなしの香となれる 小山田子鬼 201310
山梔子の白き陰翳ピエタ像 石崎和夫 201310
山梔子の香りの中に沈む夜 今橋眞理子 ホトトギス 201311
山梔子の咲く今日の白明日の白 湖東紀子 ホトトギス 201311
山梔子の花の浮きたる夕間暮 湖東紀子 ホトトギス 201311
くちなしの香を玄関に客を待つ 大橋伊佐子 末黒野 201311
捩れ解くより山梔子の香り立つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
山梔子の香に触れ風の饒舌に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
山梔子の香より錆びゆく命かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
雨に咲く山梔子は香を封印す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
おもかげに立つ山梔子のひとひ花 竹貫示虹 京鹿子 201406
雨に咲く山梔子は香を封印す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201406
雨三日花梔子の銹色に 安斎久英 末黒野 201409
山鳩や梔子の花錆びはじむ 河合とき 末黒野 201509
くちなしの花に近づく漢かな 永田万年青 六花 201509
梔子の花の香強し雨に落ち 大坪景章 万象 201510
初花の無垢のくちなし雨上る 三澤治子 万象 201510
くちなしの花の終りの雨しづく 今井肖子 ホトトギス 201607
山梔子匂ふ雨が降らうと降るまいと 佐藤恭子 あを 201608
不死男忌の雨にくちなしかをりけり 鶴岡紀代 春燈 201609
梔子や雨の兆しの音がして 中川久仁子 201609
くちなしやジャズ流れたり夕まぐれ 大坪あきら 万象 201609
くちなしの花錆びるときなほ香る 町山公孝 201609
くちなしや母のいまさぬことふいに 古山智子 201609
くちなしは闇への供物香りけり 荒井千瑳子 201609
雨激しくちなしの錆落とすかに 小川玉泉 末黒野 201609
梔子の花 →2      

 

2023年7月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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