草若葉     47句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夕暮は水の匂いの草若葉 小枝恵美子 ポケット 199911
めとるなら気立て第一草若葉 牛田修嗣 200107
ポンと置くカバのパレット草若葉 能勢京子 船団 200109
靴の紐靴がふみたり草若葉 門伝史会 風土 200205
草若葉馬に匂ひの無かりけり 天野きく江 200207

 「朝」三百号を迎う

草若葉師恩の日射濃かりけり

岡本眸 200304
尨犬の鼻ぬれぬれと草若葉 竹下昭子 ぐろっけ 200307
ブルドーザー爪の錆つき草若葉 岡田有峰 築港 200307
児はすでに手を振る仕草若葉風 黒崎よし江 雲の峯 200307
海の名を分つ岬や草若葉 金山千鳥 酸漿 200407
草若葉保育器のある飼育小屋 中嶋陽子 風土 200507
草若葉荻の中なる雉の声 菊地恵子 酸漿 200606
草若葉よみがへりたるよいとまけ 本多俊子 200606
草若葉門址堂址と歩をひろふ 豊田都峰 京鹿子 200607
雨上がり土玄々と草若葉 岩佐譲治 四葩 200607
古井戸へらせんに下る草若葉 小林眞彦 遠嶺 200608
現し世を暫し忘れて草若葉 藁谷文枝 遠嶺 200706
布靴のしめりやすくて草若葉 加瀬美代子 200706
草若葉名を呼べば来る三歳馬 岩崎眉乃 万象 200808
まだ温き犬の屍や草若葉 常盤優 炎環 200902
牛飼ひの低き口笛草若葉 黒滝志麻子 末黒野 201008
悲しさのすとんと落ちて草若葉 靜寿美子 ぐろっけ 201008
草若葉力競べの石ふるび 青木由芙 末黒野 201104
草若葉お別れはまだしたくなく 三木その女 ホトトギス 201110
かたくりの花は消えしや草若葉 瀧春一 花石榴 201312
石垣の隙を衝きたる草若葉 丸井巴水 京鹿子 201405
アスファルト割れ目親しき草若葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201405
遺跡碑に刻める哀史草若葉 大島みよし 201407
草若葉野点なでしこ怒り肩 半田稜 ろんど 201408
草若葉犬の歩みの弾みゐて 山荘慶子 あを 201505
オフィス街指呼に城跡草若葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604
野仏の胸の高さへ草若葉 神谷さうび 末黒野 201607
花びらのしとねとなりし草若葉 大久保白村 ホトトギス 201610
草若葉犬の鼻先沈みゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
幼子はいつも小走り草若葉 黒滝志麻子 末黒野 201707
何時の間に捨畑埋む草若葉 高木邦雄 末黒野 201907
湧水やみなもと隠す草若葉 加藤静江 末黒野 201908
あの犬はイヤという犬草若葉 小坂恵美子 船団 201910
草若葉園に濡れ色足してゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
元号を三つ越え来て草若葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
久々の子等のさざめき草若葉 赤座典子 あを 202106
湧水や源かくす草若葉 加藤静江 末黒野 202109
公園の一隅占めて草若葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
咲くものに色足してゆく草若葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 202204
草若葉はじまる時の息づかひ 目崎聖子 風土 202206
本日は古墳解放草若葉 平居澪子 六花 202207
夕晴やしづくの光る草若葉 加藤静江 末黒野 202208

 

2023年3月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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