草 虱     110句

過ぎし日をたづねあるけば草虱    遠藤梧逸

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
今はまだ空地のままよ草虱
稲畑汀子
ホトトギス
199810
草虱払ひつつ計画を練る
稲畑汀子
ホトトギス
199810
図面書き加へ草虱の空地
稲畑汀子
ホトトギス
199810
草虱有馬の坂にむしりけり
山尾玉藻
火星
199910
腕白に抜け道ありて草虱
飯沼孝男
200001
草虱払ひ市井の人となる
奥田千郎
200002
草虱びつしり予後の膝頭
鳴海清美
六花
200002
草虱には親愛の情余る
後藤比奈夫
ホトトギス
200003
草虱よろこぶ子等の中にゐし
水谷契江
六花
200003
草虱つけ吊橋を渡りけり
有吉桜雲
200003
草じらみいつの間にやらふたつみつ
鈴木多枝子
あを
200101
淋しくてついて来ただけ草虱
岡淑子
雨月
200102
祝辞述ぶ裾に付きたる草虱
今井忍
ぐろっけ
200102
介護せし証身に付く草じらみ
岡有志
ぐろっけ
200102
草虱つけ電脳の店に入る
内藤三男
ぐろっけ
200102
図書館へ入らむと払ふ草虱
品川鈴子
船出
200104
粗忽さと長き付き合ひ草虱
鳴海清美
遊び蔓
200105
どこ抜けて来しかは問はず草虱
稲畑汀子
ホトトギス
200110
お互ひに知らぬ頃あり草虱
大山文子
火星
200112
草虱つけて仔犬の戻り来し
伯井茂
春耕
200112
草虱取りやる犬の尾を振りて
島内美佳
ぐろっけ
200201
草虱うはさに覚えなかりけり
金丸鐵蕉
200202
花摘んで草じらみつけ一騒ぎ
加藤あけみ
円虹
200202
野路案内して草虱びっしりと
久保晴子
雨月
200202
夕空や山のしぶきの草虱
奥田筆子
京鹿子
200202
ふるさとを一度は出たき草虱
毛利慶子
200211
むらくもは何處の泊りや草虱
中原道夫
銀化
200211
散策の誰彼に付き草虱
小林佐江子
雨月
200212
草虱いっぱい衿持どこへやら
泉田秋硯
200301
根気よく取りたる筈の草じらみ
福井鳳水
円虹
200301
絶妙の付き具合なり草虱
土井田晩聖
銀化
200301
犬なだめつつ取り除く草じらみ
河野友子
六花
200301
まつはりて淋しさ増やす草虱
木村公子
200302
草虱つけて異端をこころざす
伊藤白潮
200311
草虱つけ来し猫を叱りけり
河野政恵
酸漿
200312
開山堂へ上り下るに草じらみ
松崎鉄之介
200312
草虱つけ茫然と湖ほとり
伊藤白潮
200312
バス待つに妻と取合ふ草じらみ
木上卓衛
200401
鞍馬口まで藪虱付ききたり
山田美恵子
火星
200401
草じらみとつてその日のをはりとす
岸野常正
草の花
200401
草虱付けて尨犬戻り来る
花房敏
ぐろっけ
200402
びっしりと上下の服に草じらみ
武智恭子
ぐろっけ
200402
草虱笑へる人の草虱
西山美枝子
酸漿
200402
草じらみ罪ある如くつまみ除け
三浦澄江
ぐろっけ
200403
近道をして来し内緒草虱
稲畑汀子
ホトトギス
200410
人ごゑに応へ飛びつく草虱
梶川智恵子
200412
ふるさとや胸にはりつく草虱
内堀京子
河鹿
200501
草虱の手裏剣攻めに遭ひにけり
市川十二代
ぐろっけ
200501
抜け駆けをしたる証拠の草虱
栗田武三
ぐろっけ
200502
戻り来る猫にびつしり草虱
木内美保子
六花
200502
ふるさとを訪へばとび付く草虱
山崎フサ子
200502
草虱つけ人品を損なはず
伊藤白潮
200512
草じらみつけて野袴真田の子
鈴木榮子
春燈
200601
はがしたるまだやはらかき草虱
宮川みね子
風土
200601
同じ道来しも我のみ草虱
望月洋子
200602
草虱付くを覚悟し土手登る
三関浩舟
栴檀
200602
草じらみ払ひ仏母のおん前に
保田晃
ホトトギス
200603
柴犬にあばたのごとく草虱
島内美佳
ぐろっけ
200604
句筵に工衣の儘や草虱
瀧春一
常念
200606
労はれ上手の袖に草虱
伊藤白潮
200612
いささかの冒険心に草虱
吉田明子
200701
ベレー帽にも覚えなき草虱
伊藤白潮
200711
草虱たれかれ無しにへばりつき
秋山蔦
春燈
200711
名園の順路を経しに草虱
鷹羽狩行
200712
清澄庭園
草虱つけ放蕩のまだ足らず
伊藤白潮
200712
古墳見に胸まで付きし草虱
斉藤敬子
万象
200801
わがズボン磁石のごとし草じらみ
中村碧泉
ぐろっけ
200802
投げ巻きのスカーフ止めに草虱
品川鈴子
ぐろっけ
200811
草虱つけて沖見るふたりかな
山尾玉藻
火星
200811
前を行く二人の裾の草虱
安西可絵
200812
腕白に秘密基地あり草虱
藤沢総雄
200901
草虱靴下の脚透きとほる
瀧春一
深林
200901
草虱赤い飲み屋の灯に来ても
瀧春一
深林
200901
草じらみつけし男の子と木馬かな
近藤きくえ
200902
草じらみ付け先を行く杖の父
坂場章子
200902
草虱連れし犬にも主にも
立石萌木
雨月
200908
駅に来て本気で払ふ草虱
山尾玉藻
火星
200910
草虱付けて城址に会議中
大村峰子
万象
200912
草虱身体にいつぱい男の子
滝沢伊代次
万象
201010
痩せ猫の背にしがみつく草虱
大木清美子
201101
草じらみなんだかんだと添ひとげぬ 荒川美邦 京鹿子 201105  
草虱取れぬ歯痒き五十肩 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111  
草虱つけてひぐれをみつけけり 豊田都峰 京鹿子 201112  
風追ひし日の証しなる草虱 豊田都峰 京鹿子 201112  
雲数へまた草虱競ひし日 豊田都峰 京鹿子 201112  
草虱持てば泣き止む子の黒子 竹中一花 201112  
もういいかいまだまだですよ草虱 森下康子 201201  
風情増す秋の七草虱受けて 桂敦子 201201  
たてがみにのぼりつめたる草虱 工藤節朗 201201  
草虱遊びはいつもかくれんぼ 福島茂 201205  
冒険の足りなき日々や草虱 能村研三 201211  
草虱つけて母子の笑ひあふ 妹尾貞雪 春燈 201301  
草虱童の背を囃したて 松山潤子 京鹿子 201301  
あにおとと草虱付けよく笑ふ 篠田純子 あを 201410  
草虱もらひつ下る墓の山 高橋道子 201501  
転職の子のこぼしゆく草虱 岡田史女 末黒野 201501  
草虱遊び疲れし子が帰る 千葉惠美子 末黒野 201501  
後を来し人にはつかず草虱 竹下陶子 ホトトギス 201502  
ただでは通さず野道の草虱 布川直幸 201510  
ぬっと出た黒猫草虱だらけ 篠田純子 あを 201511  
余生てふ野に戯れて草虱 松本鷹根 京鹿子 201512  
旅装解くいづこで付けし草虱 石井秀一 風土 201512  
草虱つけて川辺をかへり見る 白石正躬 やぶれ傘 201602  
息切つて猫の着けきし草虱 中島芳郎 201602  
胸もとの勲章なりき草虱 加藤みき 201612  
草虱好き嫌ひなく付きてくる 松本文一郎 六花 201612  
草虱今も昔も悋気講 江島照美 201701  
故郷の遠き淋しさ草虱 江島照美 201712  
ジーパンのごはごはが好き草虱 佐津のぼる 六花 201801  
草虱もらひ追剥峠かな 兼久ちわき 馬醉木 201801  

 

16/10/02 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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掲載年月順です。

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