草 苺     20句

死火山の膚つめたくて草いちご    飯田蛇笏

作品
作者
掲載誌
掲載年月
指こはばる掌に草苺盛るほどに
細野恵久
ぐろっけ
199909
牧場のここがはづれか草いちご
伊藤妙
200204
草いちご昔と同じ刻動く
斉藤小夜
風土
200308
雨粒のはじけさうなり草苺
東芳子
酸漿
200409
肩寄せて一族の墓草いちご
淵脇護
河鹿
200510
黒豹の眼のしづかなり草いちご
諸冨清子
対岸
200510
草苺藩主の墓の居並びて
宮津昭彦
200607
牧神の午後の笛吹く草苺
伊藤白潮
200706
草苺摘みては食みて味はへり
宇田紀代
200710
少年の秘密の谷間草苺
柳川晋
200908
擦り寄りて犬が挨拶草苺
高橋ひろ
万象
200910
草いちご島の裏手のきつね雨 城孝子 火星 201009
悔残る青の時代や草苺 山田正子 201010
農鳥の尾を伸ばしたり雪解富士 卓田謙一 万象 200507
吉兆の農鳥雪や雪解富士 四條進 200708
農鳥や裾野はすでに青田波 阿部悦子 酸漿 200710
袋掛け富士に農鳥あざやかに 野畑さゆり 201209
すれ違ふときの一声草苺 宇都宮敦子 201709
草苺汚れし手にて渡さるる 志方章子 六花 201810
嬰生れて辻の地蔵に草苺 林未生 201910
色真っ赤味も真っ赤な草苺 重原爽美 202011

 

2021年5月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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