草 市 65句 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
鬢付を匂はす女草市に | 皆川盤水 | 春耕 | 199809 |
草市に幽霊飴を買ふならひ | 山田弘子 | 円虹 | 199910 |
草市に昔ながらの通りかな | 浅利恵子 | 円虹 | 199911 |
草市はあの世の匂ひけぶらへる | 稲見光 | 船団 | 199912 |
草市に寄りてこれより家路かな | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200008 |
草市のものゆるやかに置かれけり | 蟇目良雨 | 春耕 | 200010 |
草市のホース長々奈邊より | 中原道夫 | 銀化 | 200010 |
草市のみな濡れてゐる荒莚 | 高鴨アヤ子 | 春耕 | 200109 |
草市へ野鳩の番ひ下りて来し | 皆川盤水 | 春耕 | 200109 |
草市の敷き重ねたる荒筵 | 鈴木大林子 | 春耕 | 200110 |
草市に出入りのホース踏んでゐる | 中原道夫 | 銀化 | 200110 |
旅先の草市のぞき亡母に会ふ | 神蔵器 | 風土 | 200110 |
草市のいびつな物を良しとせり | 中村昭義 | 百鳥 | 200111 |
草市に求めて軽きものばかり | 近藤忠よし | 百鳥 | 200112 |
草市や馴染の婆の恙きき | 武政礼子 | 雨月 | 200211 |
薬袋提げて草市見廻れる | 武政礼子 | 雨月 | 200211 |
草市の荷のどつと着く駅広場 | 渡辺政子 | 雲の峰 | 200310 |
草市のものの束ねしままにあり | 村上喜代子 | 百鳥 | 200311 |
草市をのぞいてゐたる鹿の子かな | 城孝子 | 火星 | 200311 |
草市の立ちて戦後でありにけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200408 |
草市に白樺の皮先づ買へり | 滝沢伊代次 | 万象 | 200408 |
草市へもんじや焼く香と潮の香と | 綱川恵子 | 万象 | 200409 |
草市や入日まぎはのはなやぎに | 豊田都峰 | 京鹿子 | 200410 |
草市の荷の溢れをり一輪車 | 澤田緑生 | 馬醉木 | 200411 |
草市の間口狭きに茄子胡瓜 | 米屋道子 | 濱 | 200411 |
草市の道筋細き馬口労町 | 米屋道子 | 濱 | 200411 |
薬草市泥蓮根のはみだして | 品川鈴子 | 六香 | 200501 |
草市の売りてはかなきものばかり | 藤井昌治 | 朝 | 200510 |
草市の賑はひもなく更けにけり | 西口万佐子 | 朝 | 200512 |
草市の灯も観音の灯も淡し | 大堀柊花 | 狩 | 200612 |
草市や抱へしものに風生まれ | 鈴木伊都子 | 狩 | 200612 |
かさばつてゐて軽きもの草市に | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200708 |
草市の通りすがりでありしこと | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200708 |
草市と見れば見らるる一部分 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200708 |
菩提寺を出て草市に紛れけり | 生田高子 | 春燈 | 200709 |
草市も路地も濡れいろ神楽坂 | 秋葉雅治 | 沖 | 200710 |
草市のものを両手にはぐれけり | 大城戸みさ子 | 火星 | 200710 |
草市のもの水平に提げ帰る | 杉浦典子 | 火星 | 200711 |
草市や売られゐるもの風まとひ | 青木康明 | 狩 | 200712 |
真言の徒や草市の高野槙 | 佐藤淑子 | 雨月 | 200811 |
草市や繩文びとほどの足算 | 佐藤喜孝 | あを | 200812 |
草市や幽霊飴の頬を突く | 冨松寛子 | 槐 | 200911 |
草市の青き匂ひを抜けてゆく | 今橋眞理子 | ホトトギス | 200912 |
草市の手にして軽きものばかり | 岩岡中正 | ホトトギス | 201002 |
京の路地狭め草市広がれり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201008 |
草市のつめたき釣銭(つり)を受けとりぬ | 林昭太郎 | 沖 | 201011 |
草市の風吹く橋を渡り来し | 杉浦典子 | 火星 | 201211 |
買ひ戻る草市のみち月の路 | 安立公彦 | 春燈 | 201310 |
草市に雨後のにほひのありにけり | 柿沼盟子 | 風土 | 201311 |
草市のバケツのものに雨あがる | 助口もも | 火星 | 201411 |
草市の風に浮きたつものばかり | 山本則男 | 空 | 201512 |
草市のかへりの露の重さほど | 井上信子 | 鴫 | 201611 |
草市や死者の喜ぶものばかり | 山本則男 | 空 | 201701 |
草市の賑はってゐる道の駅 | 稲岡みち子 | 雨月 | 201711 |
草市にしやがめば母の顔そこに | 南うみを | 風土 | 201711 |
草市の立ちて小路といふ雅 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201808 |
草市の立てば喪心里心 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 201808 |
草市や我が家に無きをまづ探し | 上辻蒼人 | 風土 | 201811 |
草市や地べたの上を銭渡り | 南うみを | 風土 | 201811 |
草市や風にとらるゝ灯をならべ | 水原秋櫻子 | 馬醉木 | 201908 |
草市で買ふ現世のものばかり | 能村研三 | 沖 | 202010 |
何買ふでなく草市に紛れをり | 森岡正作 | 沖 | 202010 |
草市に軽きもの買ふ寂しさよ | 田所節子 | 沖 | 202012 |
草市や発電機より灯火得て | 大沢美智子 | 沖 | 202111 |
草市は橋のたもとで終りけり | 倉澤節子 | やぶれ傘 | 202212 |
2023年8月22日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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