臭 木      40句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ケーブルは地震より不通花臭木 辻のぶ子 俳句通信 199910
堂裏の谷の深しや花臭木 高鴨アヤ子 春耕 200109
口芽吹く刺の木臭木お世辞の木 大木石子 海程 200110
海鳴りに瑠璃つくしをり臭木の実 桑田眞佐子 火星 200201
あんめんじゆんす今はなかとと臭木の実 松崎鉄之介 200202
藍染展背負ひ籠に活く臭木の実 宮城島たか子 200301
臭木の実村杜閂かけてあり 谷上佳那 百鳥 200303
臭木の実どこかに星の爆けをり 加藤みき 200311
臭木咲き村静もれり祭あと 川原典子 酸漿 200311
なほ先へ直訴の道や咲く臭木 永田二三子 酸漿 200312
はらからと居る静けさよ臭木の実 北村菜々子 草の花 200401
夕焼つつ雨こぼれをり花臭木 岡本眸 200409
臭木咲く辻に手描きの道標 石山惠子 遠嶺 200412
臭木咲く山の教会昼灯す 疋田華子 万象 200511
臭木の実ニツカボツカの岩づたひ 飛鳥由紀 200601
谷を行く車窓まぢかに花臭木 松元末則 酸漿 200610
心奥を過る羽音や臭木の実 小宮山勇 遠嶺 200802
臭木咲く迂回通勤いつ終る 海上俊臣 酸漿 200810
照り翳りしてきらめけり臭木の実 大坪景章 万象 200902
臭木咲く木々の木漏日揺らせつつ 網野茂子 酸漿 200912
沼風はさざなみとなり臭木の実 天野美登里 やぶれ傘 201001
臭木咲く仏舎利塔も白きはめ 大内恵 酸漿 201001
子狸の山に放たれ臭木の実 浜福惠 風土 201012
描く度に臭木の花の名を憂う 原口頌子 ろんど 201112
湖に枝押し広げ臭木の実 滝浪紀久子 万象 201201
影踏んで遊ぶ放課後臭木の実 中山純子 万象 201201
帰るさは臭木の花に夕日かな 島谷征良 風土 201212
搦手の空井戸塞ぐ花臭木 小早川恒 馬醉木 201311
荼毘の道ひとつころげし臭木の実 瀬戸悠 風土 201312
墳山に入る径塞ぎ臭木の実 鎌田篤 雨月 201402
ひと歩き臭木の花の下にくる 大島英昭 やぶれ傘 201511
この地球疲れ初めしか花臭木 府川昭子 春燈 201611
橋渡り臭木の花を右に折れ 大島英昭 やぶれ傘 201611
臭木咲く出湯の沢の鳥地獄 廣畑育子 六花 201712
臭木の実十一人の観察隊 つじあきこ 船団 201806
花臭木苞に佳人の手提かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
嫁入りの道まだ残り臭木の実 森岡正作 201901
六地蔵の傍にて香り花臭木 菅野日出子 末黒野 202001
黒蝶を放ちやらざり花臭木 升田ヤス子 六花 202012
雲を見て臭木の花をみてとほる 根橋宏次 やぶれ傘 202111
花臭木黒蝶離れあへずなる 升田ヤス子 六花 202301

 

2023年8月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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