黒 穂    20句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
氷室より人の出で来し黒穂かな 今木偉郎 199811
黒穂抜く友情ひとつ失せにけり 墨谷ひろし 船団 199909
大麦の濡れそぼちたる黒穂かな 菊地恵子 酸漿 200009
暮六ツの風を呼びたる黒穂かな 栗栖恵通子 200011
黒穂抜く良寛の背と思ひけり 大島雄作 200107
反りかへる高野の黒穂抜きにけり 小形さとる 200109
黒穂抜き筑紫の國にあそびけり 岡井省二 200110
黄金田に鳥の糞めく黒穂かな 紺野とも子 200112
また黒穂さがす眼となつてをり 青山岬 銀化 200206
黒穂頭に突き立て孤独旗とせり 小澤克己 遠嶺 200508
太陽の真下に麦の黒穂抜く 遠藤若狭男 200909
その中の黒穂見つけてより寡黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201006
遅刻子へ麦の黒穂ののびあがり 定梶じょう あを 201007
麦の黒穂抜けば広がりゆく暮色 水野恒彦 201508
黒穂抜けばあたりの麦の哀しめり 木下夕爾 春燈 201508
理不尽ぞレッドアクション黒穂抜く 鴨下昭 201512
声にせぬオラショ幾度も黒穂抜く 柴田佐知子 201609
山国の黒穂の麦を刈り急ぐ 伊藤紫水 風土 201609
麦秋や黒穂一節手折りたる 瀬川公馨 201708
黒穂麦抜きに畦行く祖父との日 近藤紀子 201709

 

2022年6月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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