黒 鯛     40句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
黒鯛釣や波に阿波の灯淡路の灯 長谷川閑乙 馬醉木 199810
包丁研ぐぴくり黒鯛活け造り 小田元 船団 199909
小鳴門に小舟を散らし黒鯛の潮 長谷川閑乙 馬醉木 199911
舟宿に墨の香たてり黒鯛魚拓 長谷川閑乙 馬醉木 199911
溺れ谷てふ浅茅入江の黒鯛生簀 秋葉雅治 199911
燒きの一瞬に反り黒鯛あはび 花藤原照子 199911
月蝕や黒鯛釣にちぬ睦みゐる 奥田節子 火星 200010
黒鯛のぱくぱく貝はぶつぶつと 小田元 船団 200108
民宿とあなどりゐしに黒鯛づくし 中山砂光子 200109
船端に三本の竿黒鯛釣れり 三浦晴子 200110
黒鯛の歯ぐきを見せて釣られけり 稲岡長 ホトトギス 200111
おのころの浦曲に黒鯛の筏釣り 品川鈴子 ぐろっけ 200206
糶りの輪に黒鯛の箱すべり込む 大串章 百鳥 200208
あぶれ漁夫来て黒鯛釣りのことを言ふ 下平しづ子 雨月 200209
黒鯛や堺包丁良く切れて 吉村玲子 円虹 200309
黒鯛(ちぬ)あはれ魚槽を終の栖とし 林翔 200309
黒鯛(ちぬ)の腹海辺で捌く釣天狗 石橋萬里 ぐろっけ 200401
黒鯛(ちぬ)釣りし音鳴り今も耳元に 橘澄男 「山景」 200408
言ふなれば妻が本業黒鯛捌く 塩路隆子 200409
えら深くつり針つけし黒鯛(ちぬ)もらふ 古井公代 ぐろっけ 200508
黒鯛釣潮沫(しほあわ)白きあかるさに 瀧春一 菜園 200509
莨火がちらほら黒鯛(ちぬ)の半夜釣 神蔵器 風土 200608
見せる丈「こんな黒鯛」釣り自慢 山田をがたま 京鹿子 200609
深更の空に鈴鳴り黒鯛釣 高木智 京鹿子 200609
少年の竿に当りし黒鯛(ちぬ)の引き 高木智 京鹿子 200609
黒鯛のアタリ初めけり夕まづめ 高木智 京鹿子 200609
黒鯛(ちぬ)の鰭添へて届きぬ今年米 見田英子 春燈 200701
朝漁の大黒鯛提げて蜑戻る 金子知代 万象 200708
昼網の黒鯛(ちぬ)が値札を跳ね飛ばす 伊勢ただし ぐろっけ 200802
春満月黒鯛(ちぬ)の白子も太るころ 吉村摂護 200803
黒鯛跳ねて活けの一刀躱しけり 小澤菜美 200807
黒鯛の釣果捌きて持ち来たる 木下もと子 200811
黒鯛と目が合ひメインデッシュとす 奈佐幸子 200811
黒鯛の勇ましく糶り落とされり KOKIA 六花 200812
黒鯛さばく庖丁の峰とんと打ち 小林千草 馬醉木 200910
黒鯛を釣つて饒舌なる漢 稲畑廣太郎 ホトトギス 201006
男性の料理教室黒鯛捌く 井口淳子 201108
黒鯛(ちぬ)釣の竿一本に天の鳴り 神蔵器 風土 201306
黒鯛のいのち目方で量らるる 岩木茂 風土 201311
黒鯛の焼き目気にしつ夕食時 長崎桂子 あを 201508
黒鯛釣の竿をかすめて夏つばめ 中本清 万象 201510
黒鯛はねてまばゆき海の青さかな 久保東海司 風鈴 201512
令和元年黒鯛魚拓生ビール 荒井慈 春燈 201909
巻癖の網目も定か黒鯛の海 藤岡紫水 京鹿子 202006

 

2023年6月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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