暦 売      36句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
バスの灯のゆるくよぎれる暦売 岡本眸 199901
暦売居さうな街の黄ばみかな 岡本眸 199901
今日も佇つ灯かげの暗く暦売 水田清子 199904
背の子をあやしつ辻の暦売 水田清子 199904
焦げ臭きほど灯の強き暦売 青山丈 199904
暮六つや正座くづさぬ暦売 小田悦子 雲の峰 200003
金星が出たら帰らう暦売 鷹羽狩行 200201
客呼ぶといふこともせず暦売 遠藤若狭男 200202
枇杷の花暦売る子は車椅子 中島徳子 酸漿 200202
山霧の底ひに沈む暦売 大島翠木 200202
風のたび表紙がめくれ暦売 青山丈 200203
いつ見ても夕暮れの顔暦売 岡崎るり子 銀化 200203
銀行の扉の外の暦売 長井順子 200204
暦売る脇で目を閉ぢ占ひ師 杉良介 200212
暦売うしろの闇に吐く独語 坂ようこ 200403
暦売る媼すばやき受け応へ 牧原和美 200503
浅草の夜の淋しき暦売 木内憲子 200504
暦売未知のいのちを並べ見す 鈴木榮子 春燈 200511
暦売虚子の頁を先づ見せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512
山手線橋下に踏まへ暦売 岡本眸 200601
積み上げてそこに居らざる暦売 菅原光恵 百鳥 200604
参道の隅に客待つ暦売 菊池由惠 酸漿 200703
自転車で社に来たる暦売 山田美恵子 火星 200703
神様のやうな顔して暦売 安田久太朗 遠嶺 200704
暦売虚子の頁を先づ開き 稲畑廣太郎 ホトトギス 200712
暦売星占ひの本も積み 三村純也 ホトトギス 200805
一枚をめくつて見せし暦売 渡辺数子 火星 200903
うんちくの尤もらしき暦売 村上絢子 馬醉木 201003
暦売立てば月日の走り出す 長山あや ホトトギス 201104
暦売人の通るを見てゐたり 榎本桂子 万象 201204
暦売のテントに御所の松の影 山本耀子 火星 201402
暦売の鼻のあたりを素通りす 坂口夫佐子 火星 201403
暦売り英語落語を聞いてをり 石橋萬里 ぐろっけ 201403
書店まへ初老背広の暦売 山口ひろよ 201403
地下鉄の出口に訛声暦売 大内和憲 万象 201703
百均の暦売り場やレジの音 小林清 末黒野 201904

 

2020年12月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。