暦果つ     23句

親あるうち癒えむとおもふ暦果つ   木村蕪城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
暦果て三百六十五日の蔕 梅本豹太 199901
ゆで玉子一つころがり暦果つ 米須あや子 遠嶺 200204
赤丸を一つ残して暦果つ 宮原みさを 花月亭 200208
状差とならんで懸かる暦果つ 定梶じょう あを 200602
一年の暮しを印す暦果つ 鈴木栄子 酸漿 200602
加齢なき夫の遺影や暦果つ 石上宗花 200603
加齢なき夫の遺影や暦果つ 石上宗花 200603
遺されて暦の果の店仕舞 福地初江 200702
戻らざる日々を増やして暦果つ 大川冨美子 ぐろっけ 200802
わが齢またまた問はれ暦果つ 村越化石 200802
父の忌に母の忌加へ暦果つ 樋口みのぶ 200805
億年の一瞬を生き暦果つ 南光翠峰 馬醉木 200903
ものみなに果てのありけり暦にも 鷹羽狩行 201002
曖昧に生きた証の暦果つ 前田美恵子 201102
掛け暦水屋箪笥のわきに果つ 定梶じょう あを 201102
悲喜交々やや喜の多き暦果つ 本城布沙女 雨月 201103
マニフェスト有耶無耶のまま暦果つ 江澤弘子 201103
書き込みに重たくなりて暦果つ 丹生をだまき 京鹿子 201104
マヤ暦果つその先の日記買ふ 柳川晋 201202
暦果つ昭和に直す癖いまも 山本喜朗 雨月 201502
繰り返す同じ反省暦果つ 豊谷ゆき江 春燈 201503
暦果つ夜を深くして外待雨 亀井福恵 京鹿子 202105
佳きことは予定のなき日暦果つ 田岡千章 202107

 

2021年12月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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