皇 居     90句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
御門入り皇居の道の姫女苑 松尾白汀 円虹 199808
拝謁へ濡るる皇居の若葉雨 松尾白汀 円虹 199808
新樹映ゆ坂下門より入る皇居 松尾白汀 円虹 199808
皇居より投函したる夏見舞 土田栄 199901
点々と皇居濠端松の花 稲畑廣太郎 ホトトギス 199904
涼しさに一番乗りす皇居前 谷泰子 ぐろっけ 200002
皇居濠までや名残の都鳥 江木紀子 雨月 200006
遅れじと皇居の空を鳥帰る 安陪青人 雨月 200007
葉櫻と遊ぶ風あり皇居なか 小池槇女 火星 200008
皇居より四方に頒たれ梅雨青し 鷹羽狩行 200009
秋時雨皇居石垣古りにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200010
仰ぎ見る賀名生皇居の梅白し 大西正栄 雨月 200106
賀名生皇居囲む白梅ばかりかな 玉置かよ子 雨月 200107
着ぶくれて皇居浅草もんじや焼き 滝本香世 百鳥 200202
初景色皇居の松のよく映えて 萩谷幸子 雨月 200204
花明り皇居は島のごとく在り 深田雅敏 200206
園の風皇居に隣る涼しさに 江木紀子 雨月 200210
色変へぬ松や皇居を玻璃に宴 刈米育子 200301
春立つや皇居広場の松手入れ 三澤福泉 雲の峰 200304
丸ビルの伸びて皇居の新樹統べ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200305
皇居前広場薄暑の砂利を踏み 杉良介 200305
まなかひに烟る皇居や婚の燭 柴田久子 風土 200308
万緑の皇居出で来しサイドカー 鈴木綾子 百鳥 200309
深川の大神輿舁く皇居前 安陪青人 雨月 200310
遠見こそよけれ皇居の曼珠沙華 鷹羽狩行 200310
にほどりや皇居の警士歩を返す 後藤志づ あを 200402
マラソンが走る皇居の長堤を 鎌居千代 築港 200404
坂の上は吉野皇居やこぶし芽に 小山尚子 雨月 200405
ビル涼し皇居の風を返しつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200407
手入れよき皇居外苑みどりの日 橘澄男 「山景」 200408
かたまつて皇居の蔭に著莪の花 柴田佐知子 200408
大江戸を俯瞰皇居の大夏木 中島知恵子 雨月 200412
石垣を映し皇居の水温む 澄田玄志郎 築港 200505
文化財とて旧皇居ただ春寒 仙石君子 雨月 200505
若葉風皇居の濠に独り立つ 松木元 築港 200507
皇居跡守りつぐたつき春田打つ 東野鈴子 雨月 200507
地下鉄を出れば花あり皇居あり 嶋田一歩 ホトトギス 200509
太るだけ太り皇居の実梅落つ 鈴木實 百鳥 200509
御成婚皇居の森の天高し 徳田正樹 河鹿 200602
秋うらら皇居を発ちし婚の列 徳田正樹 河鹿 200602
秋雨去り緑いやます皇居かな 徳田正樹 河鹿 200602
慶事待つ皇居の森や冬紅葉 吉田小幸 ホトトギス 200604
爽やかに丸の内より皇居抜け 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608
あきつ寄せ皇居の松の威厳かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608
秋の蝉皇居震はせをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200608
片脚を皇居に入れて虹太し 上谷昌憲 200609
鳥集ひ皇居の濠の水温む 稲畑廣太郎 ホトトギス 200704

 祝・蛇笏賞

師を祝ふ口の夕焼の皇居かな

青山丈 200707
皇居濠眼下に秋の灯火澄む 小澤克己 遠嶺 200712
秋霖の烟る皇居に灯の点る 大澤君予 遠嶺 200801
秋夕べ雨の皇居を遥拝す 稲嶺法子 遠嶺 200801
色変へぬ皇居の松や記念祭 今井松子 遠嶺 200802
冴返る皇居に残る不浄門 山本喜朗 雨月 200804
風薫る皇居の門といふ門に 鷹羽狩行 200806
しののめといへば皇居の初御空 鷹羽狩行 200902
かしこくも皇居に御座す竹煮草 金子清孝 ぐろっけ 200911
松手入終へたる皇居前の空 戸栗末廣 火星 201101
皇居マラソン松青々と寒日和 豊谷ゆき江 春燈 201104
春めくや皇居を臨む美術館 門伝史会 風土 201105
初つばめ皇居の風に乗りにけり 天谷翔子 火星 201106
皇居秋晴れ目がかすむから身を反す 堀内一郎 あを 201110
皇居より風を貰うて初紅葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110
文化の日皇居始点のウオーキング 松本文一郎 六花 201203
お健やかを念ず皇居の青葉風 和田崎増美 雨月 201208
怖がらぬ皇居のスワンもやし食ぶ 品川鈴子 ぐろっけ 201303
今年また皇居の十月桜かな 安永圭子 風土 201306
皇居より青嵐来てビルの風 田中たつを 雨月 201401
着ぶくれて拾ふ皇居の松ぼくり 山本耀子 火星 201402
亀鳴くや皇居の濠といふ天地 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404
皇居公開乾通りの花の雲 岡本ヨシエ 末黒野 201407
振り向けばもう照り霞む皇居かな 樋口みのぶ 201409
ボディチェック受けて皇居の紅葉狩 田中貞雄 ろんど 201503
傘寿なる祝い皇居の冬紅葉 都築繁子 201504
交番に天道虫や皇居前 竹生田勝次 風土 201508
皇居前ビルの窓々秋思かな 神田惣介 京鹿子 201602
乱世に遠き皇居や大緑蔭 平野加代子 春燈 201609
枯蓮の皇居内濠朝日影 東小薗美千律 末黒野 201704
行き渡る風は皇居や花八分 黒澤佳子 あを 201707
御退位も近き皇居や杜若 高濱朋子 ホトトギス 201710
鴨の陣皇居の濠を知り尽し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201712
秋雨に皇居の緑より深く 枝みや子 やぶれ傘 201712
ランナー等皇居一周薄暑光 平佐和子 京鹿子 201809
藻の花や皇居の濠に瀬の現るる 篠田純子 あを 201808
この広き皇居半周うららかに 稲畑汀子 ホトトギス 201903
散策の皇居一周文化の日 大霜朔朗 末黒野 201903
皇居はや濠を残して青葉かな 今村千年 末黒野 201909
平成を惜む皇居の初黄葉 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
秋日和皇居広場に祈る幸 小池桃代 末黒野 202002
新しき皇居塒に初雀 金山雅江 春燈 202004
新緑の芯と皇居の鎮もれぬ 間島あきら 風土 202208

 

2023年9月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。