胡蝶蘭    63句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
胡蝶蘭の花食し二十三夜月 岡井省二 199909
こんな服あつたらいいな胡蝶蘭 松山律子 六花 200008
碧き岩濡れゐたりけり胡蝶蘭 石脇みはる 200010
胡蝶蘭明日の構図書きやすし 齋藤一湖 海程 200107
胡蝶蘭持って就職告げに来し 須磨璋子 ぐろっけ 200107
延々と咲く母の日の胡蝶蘭 久保晴子 雨月 200109
書斎の灯すこし翳りし胡蝶蘭 坊城俊樹 ホトトギス 200112
主に手向け娘のべールめく胡蝶蘭 升田ヤス子 200201
患者等に驕りて医家の胡蝶蘭 泉田秋硯 200310
胡蝶蘭愛でる一日の冴返る 増田八重 酸漿 200311
胡蝶蘭競ひ咲きをり朧の夜 増田八重 酸漿 200311
寒の夜を枕辺匂ふ胡蝶蘭 増田八重 酸漿 200311
胡蝶蘭囁く夜半の春寒し 増田八重 酸漿 200311
早春を粧ひ咲けり胡蝶蘭 増田八重 酸漿 200311
胡蝶蘭寒九の水を注ぎやる 増田八重 酸漿 200311
絵筆取る雨の一日や胡蝶蘭 増田八重 酸漿 200311
寒の夜を子の抱き来る胡蝶蘭 増田八重 酸漿 200311
寒明けて飛立ちさうな胡蝶蘭 増田八重 酸漿 200311
新雪を籠る一日や胡蝶蘭 増田八重 酸漿 200311
胡蝶蘭繚乱として今朝の春 増田八重 酸漿 200403
胡蝶蘭リボンまとひて母の許 荻野照 遠嶺 200408
敬老日孫が持参の胡蝶蘭 佐藤斗星 200411
胡蝶蘭蕾ひらきて日脚伸ぶ 宍倉清子 帆船 200504
劇場のロビー華やぐ胡蝶蘭 名取桂子 200510
黒壁の硝子工房胡蝶蘭 石脇みはる 200511
胡蝶蘭伊豆七島の二島見え 嶋田一歩 ホトトギス 200609
学葬の恩師に献ず胡蝶蘭 落合由季女 雨月 200610
胡蝶蘭生々とあり受診待つ 増田八重 酸漿 200702
胡蝶蘭日蔭にそつとかかへをく 池田光子 200706
早咲き初む蕾の多き胡蝶蘭 浮田胤子 ぐろっけ 200707
むくろとなりし母に胡蝶蘭飾る あさなが捷 200804
優しさは一言で足る胡蝶蘭 森山のりこ あを 200904
乾杯の歌高らかに胡蝶蘭 与川やよい 遠嶺 200911
葬の席祝の席に胡蝶蘭 中田禎子 200912
胡蝶蘭はきと白妙十八花 大橋敦子 雨月 201005
胡蝶蘭切り戻したき夢のあり 平野加代子 春燈 201010
街炎暑花屋に白き胡蝶蘭 伊藤一枝 酸漿 201011
冬の別れさいごにそつと胡蝶蘭 堀内一郎 あを 201102
揺れゐたる冬日の中の胡蝶蘭 志方章子 六花 201105
胡蝶蘭三十花とふ祝ぎの花 大橋敦子 雨月 201106
胡蝶蘭五本三十花とは豪勢 大橋敦子 雨月 201107
胡蝶蘭売れてないてふぱんやさん 山本久江 201108
笑む遺影弟よりの胡蝶蘭 恒成久美子 ぐろっけ 201111
青空市野菜と並ぶ胡蝶蘭 赤座典子 あを 201111
薄紙を開けば白き胡蝶蘭 田下宮子 201207
素ぴんの役者なりけり胡蝶蘭 中田禎子 201210
花嫁の父の声消ゆ胡蝶蘭 岡山敦子 京鹿子 201211
書斎豪華に胡蝶蘭君子蘭 大橋敦子 雨月 201306
青梅雨や宴名残りの胡蝶蘭 今井春生 201310
胡蝶蘭咲いて縁と名づけけり 山田六甲 六花 201406
花言葉は変はらぬ愛の胡蝶蘭 塩千恵子 201407
夜がくれば鉢を飛び立つ胡蝶蘭 塩千恵子 201407
急逝の人に捧ぐる胡蝶蘭 竹内悦子 201407
幸せが飛んできさうな胡蝶蘭 塩千恵子 201407
胡蝶蘭造花と思ひ荒掴む 布川直幸 201407
母の日に賜ぶ胡蝶蘭紅暈し 久保晴子 雨月 201509
胡蝶蘭蝶の遺伝子きつと持つ 高橋将夫 201610
胡蝶蘭あふるる楽屋眉をひく あさなが捷 201707
胡蝶蘭白し悲しみ深かりし 稲畑汀子 ホトトギス 201909
胡蝶蘭楽屋口まではみ出せり あさなが捷 202007
胡蝶蘭今年も元気に咲きました 加藤良子 春燈 202008
店仕舞ひ戸外に枯れし胡蝶蘭 松本善一 やぶれ傘 202009
胡蝶蘭の純白に佇ち自問せり 塩貝朱千 京鹿子 202204

 

2022年5月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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