鯒 33句
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
見参の太平洋の鯒の顔 | 早乙女健 | 槐 | 200011 |
大鯒や砂を吐いては突かれたる | 鶴田佳三 | ホトトギス | 200210 |
鯒砂にどろんを決めてゐるつもり | 黒田純子 | ホトトギス | 200210 |
鯒逃ぐる水遁の術見事にも | 堤剣城 | ホトトギス | 200210 |
俎板に悟り切つたる鯒の吽 | 黒田純子 | ホトトギス | 200210 |
鯒握る指先小さく返しけり | 松村ふみもと | ホトトギス | 200210 |
鯒突くや上ぐる血煙砂煙 | 湯浅吐丈 | ホトトギス | 200210 |
鯒もぐる砂のきららに波寄せて | 勝又洋子 | ホトトギス | 200210 |
私には見えず兄には見える鯒 | 藤井啓子 | ホトトギス | 200210 |
能登の空雨雲低く鯒を突く | 南秋草子 | ホトトギス | 200210 |
鯒突きし泥の渦巻く洗濯機 | 林加寸美 | ホトトギス | 200210 |
あはれなる砂の擬態も鯒の味 | 本村照香 | ホトトギス | 200210 |
鯒といふ砂げむり浴び潜むもの | 村元子潮 | ホトトギス | 200210 |
冷しやぶの鯒の身はぜてをりにけり | 林加寸美 | ホトトギス | 200210 |
海の子は十尋の底の鯒も突く | 湯浅吐丈 | ホトトギス | 200210 |
あと一匹鯒突くまでと待たさるる | 藤井啓子 | ホトトギス | 200210 |
柳刃の長さに鯒の引かれゆく | 松村ふみもと | ホトトギス | 200210 |
造られてなほ勇ましき鯒の顔 | 松村ふみもと | ホトトギス | 200210 |
砂に伏す鯒の輪郭らしきもの | 守沢青二 | ホトトギス | 200210 |
屋形船鯒の洗ひを乗せ走る | 藤森荘吉 | ホトトギス | 200210 |
突きし鯒高々と揚げ凱旋す | 藤井啓子 | ホトトギス | 200210 |
日の影を置く砂底に鯒棲めり | 鶴田佳三 | ホトトギス | 200210 |
砂煙立てしは鯒の棲処なる | 守沢青二 | ホトトギス | 200210 |
砂に伏す鯒の形を見逃さず | 湯浅吐丈 | ホトトギス | 200210 |
砂けむり収まり鯒の眼が二つ | 勝又洋子 | ホトトギス | 200210 |
動くものには目もくれず鯒潜む | 守沢青二 | ホトトギス | 200210 |
砂けむり上げては鯒の遁げにけり | 鶴田佳三 | ホトトギス | 200210 |
鯒を盛るギヤマンの濃き海の彩 | 林加寸美 | ホトトギス | 200210 |
岩陰は鯒の起伏でありにけり | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 200305 |
鎌倉の海に突きたる鯒といふ | 坊城としあつ | ホトトギス | 200510 |
鉢巻きの魚屋もよし鯒も亦 | 坊城としあつ | ホトトギス | 200510 |
隅田川雌鯒天麩羅浴衣がけ | 東亜未 | あを | 200609 |
糶果てて生簀に鯒の動かざる | 里村梨邨 | 沖 | 202112 |
2022年5月18日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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