駒 草    42句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
駒草の残る一花に日当れる 大橋敦子 雨月 199910
駒草や砂礫吹き上ぐ蔵王嶺 小野誠一 春耕 200010
駒草のローマ字めきて咲きにけり 大橋敦子 雨月 200108
駒草や霧の渦巻く牧の径 足立登美子 春耕 200110
駒草に空筒抜けのしじまあり 岡田貞峰 馬醉木 200110
駒草は蔵王高嶺の女王花 中川濱子 ぐろっけ 200110
駒草のかくも小さき花なりし 小西昭夫 船団 200202
愛ぐしきはこの駒草のみづら髪 大橋敦子 雨月 200208
山崩れ跡に駒草群れ咲けり 中村克久 雲の峰 200209
駒草や常念坊は男山 須賀敏子 あを 200209
駒草や一万分の一の地図 須佐薫子 帆船 200211
駒草や瓦礫ばかりの急斜面 須佐薫子 帆船 200305
駒草の色鮮やかに雨上る 清水和子 酸漿 200309
駒草に呼ばれてゆきぬ登山道 武井左枝子 草の花 200401
本白根咲く駒草の紅深し 田中きよ子 酸漿 200403
駒草に六甲の雨容赦なし 辰巳陽子 雲の峰 200408
霧流る駒草のそば離れずに 三関浩舟 栴檀 200410
駒草の霧しづく沁む砂礫かな 三関浩舟 栴檀 200410
駒草やガレ場を跨ぐロープウェイ 渡部節郎 200411
駒草は小さき女王乗鞍山 藤澤希宗子 ぐろっけ 200412
人知れず駒草咲きて久を句碑 桑田青虎 ホトトギス 200503
駒草を写す砂礫に腹這へり 大室恵美子 春燈 200511
駒草を接写がれ場に腹這うて 友田直文 200610
駒草と朝日をへだつ岩襖 吉田明子 200610
駒草や朝しばらくは尾根はれて 福盛悦子 雨月 200705
天上へ駒草の径つづきけり 山田春生 万象 200810
駒草に声をかけつつ縦走路 阿部昭子 遠嶺 200910
駒草の雨粒をのせ朝晴るる 伊藤一枝 酸漿 201009
駒草の柵なす石の囲ひかな 伊藤一枝 酸漿 201009
駒草や風火口湖へ吹下す 阿部悦子 酸漿 201011
頂上は間近駒草岩を噛む 秋葉雅治 201107
駒草の差ぢらふ紅や霧の中 岡田貞峰 馬醉木 201110
駒草に逢へしを潮に帰らなん 赤川誓城 ホトトギス 201201
駒草や砂礫の白き燕岳 島田和枝 万象選集 201205
稀といふ白駒草よ霧うすれ 岡田和子 馬醉木 201211
駒草の俯くばかり砂礫原 石井美智子 風土 201211
行く雲や熔岩に駒草這ふやうに 有賀昌子 やぶれ傘 201310
駒草と風に震へてゐたりけり 箕輪カオル 201310
四季咲きの庭の駒草梅雨に入る 小川玉泉 末黒野 201508
側道に駒草たづねトムラウシ 佐々木新 春燈 201610
駒草や急登の先の薬師堂 久保村淑子 万象 201710
ごろた場や駒草灯る縦走路 伊藤鴉 末黒野 202112

 

2022年6月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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