黄 蝶       73句

石棺の底に日のさし黄蝶翔つ   高島茂    麞域

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
雲水は黄蝶や陽やらこぼすかな 柄沢あいこ 海程 199910  
たかだかと初白蝶と初黄蝶 藤田宏 200104  
初黄蝶新舗オープン五分前 信国善保子 火星 200108  
小春日や黄蝶舞ひ出す昼下がり 八木葉子 酸漿 200201  
大和路は野花の小道黄蝶とぶ 齋藤幸子 酸漿 200204  
蝶黄蝶縺れ合ひゐて音もなし 宮原みさを 花月亭 200208  
銀縁の女医の名札や黄蝶来る 禅京子 風土 200305  
いつの閧ノ黄蝶とよはひへだたりぬ 佐藤喜孝 あを 200305  
有名税少し黄蝶の飛び來たる 中原道夫 銀化 200305  
黄蝶の堀を越へ行く密寺かな 寺田すず江 200312  
黄蝶来てリボンとなりぬ韮の花 大西まりゑ 酸漿 200401  
街なかに銃兵黄蝶彈みやまず 佐藤喜孝 あを 200406  
待つ人の黄蝶のやうに現れり 内田稔 遠嶺 200408  
切株のテーブルへまづ紋黄蝶 田所節子 200408  
ゴッホの絵からも飛び立ち紋黄蝶 庄中健吉 200503  
黄蝶生れ鼬草を好みけり 梅村五月 栴檀 200505  
黄蝶よりもらふ陽射しの手紙かな 小澤克己 遠嶺 200506  
前置詞のやうな黄蝶と山路行く 小澤克己 遠嶺 200607  
紋黄蝶てふてふてふと野に満つる 田尻勝子 六花 200609  
プラタナス大樹の影の黄蝶かな 林いづみ 風土 200611  
萩叢の黄蝶の群の珊瑚礁 小山徳夫 遠嶺 200701  
紋黄蝶ひらひらよぎり死の知らせ 早崎泰江 あを 200705  
白蝶の上を黄蝶のいそぎゆく 佐藤喜孝 あを 200709  
この鉢の蘭に魅かれし黄蝶と 浅井青陽子 ホトトギス 200804  
流れに沿ひ土手に沿ひつつ黄蝶飛ぶ 有賀昌子 やぶれ傘 200807  
依代にとどまつてをる黄蝶かな 中田禎子 200808  
輪遊びの象へ黄蝶のとびきたる 木内徴子 万象 200809  
土佐水木黄蝶の濃きをたたせけり 大槻右城 ホトトギス 200811  
坂道の石切さんの紋黄蝶 奥田順子 火星 200906  
夕まけて揚羽黄蝶のこゑなりし 井上信子 200909  
姫女菀揺らしつ蜜を吸ふ黄蝶 石川元子 酸漿 200909  
紋黄蝶美女ヶ平の雪を吸ふ 金山藤之助 200910  
うきうきと光の中を紋黄蝶 森理和 あを 201004  
鎌岳めざし雲海渡りゆく黄蝶 植村よし子 雨月 201012  
風にのる黄蝶の翅ののびやかな 吉弘恭子 あを 201012  
誰が化身かや現はれて黄蝶舞ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201104  
唐突に低く飛び行く黄蝶かな 須賀敏子 あを 201105  
ゆらゆらと黄蝶高みに余震かな 田中藤穂 あを 201106  
己がじし光となりて黄蝶飛ぶ 村上悦子 雨月 201107  
黄蝶遅刻フェンスをくぐり校庭へ 和田絢子 春燈 201107  
黄蝶来て庭舐めるやう風絶えて 安藤久美子 やぶれ傘 201108  
日差濃き緑に黄蝶の迷ひをり 湯本朱美 末黒野合同句集 201203  
行幸待つ列にまぎるる黄蝶かな 榎本美代子 万象選集 201205  
三年の更地や黄蝶紋白蝶 柿沼盟子 風土 201207  
黄蝶とつぶやく声の光りたり 本多俊子 201305  
黄蝶飛んでやがて菜花に紛れけり 小池清司 かさね 201306  
牛鳴いて黄蝶遊びし牧となり 仁平則子 201306  
神苑に突と消えたる黄蝶かな 大橋晄 雨月 201406  
川原へと土手を伝ひて紋黄蝶 國保八江 やぶれ傘 201407  
庭中を巡りて飽かず紋黄蝶 木下晃 末黒野 201407  
紋黄蝶行方突きとめたき暇 田中貞雄 ろんど 201407  
秋雨や地をすれすれに舞ふ黄蝶 上原重一 201411  
新しき黄蝶現る秋はじめ 飛高隆夫 万象 201412  
十一月日向に座せば黄蝶来る 飛高隆夫 万象 201502  
紅萩や枝垂れの中に黄蝶揺れ 沢辺たけし 万象 201502  
黄蝶の飛びたる音の遠ざかる 竹内悦子 201506  
紋黄蝶れいがん橋に日を放つ 岸上道也 京鹿子 201507  
身をかすめわらひ上戸の紋黄蝶 佐藤喜孝 あを 201507  
黄蝶きて浜へと道をよぎりけり 大崎紀夫 虻の昼 201510  
秋黄蝶一羽のみにて昨日今日 須賀敏子 あを 201512  
秋黄蝶きみも散歩かゆるゆると 上原重一 201601  
ちりちりと秋の黄蝶のもつれあふ 松村光典 やぶれ傘 201602  
冬黄蝶どこまで飛べばゴールかな 上原重一 201602  
二人して秋の黄蝶にあああーと 池田澄子 船団 201602  
日ぐるみの黄蝶の侍べる匠展 山崎靖子 201606  
初蝶の黄蝶を追ひて白き蝶 飛高隆夫 万象 201606  
少年の帽子黄蝶を取り逃す 田村園子 201607  
海光に溶けては出づる黄蝶かな 森清信子 末黒野 201607  
白蝶と黄蝶の微妙なる間合ひ 松原三枝子 万象 201608  
あの人の化身か黄蝶舞ひ止まず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
天狗の庭リバタリアンの黄蝶かな 瀬川公馨 201808  
里山の日差に狂ひ紋黄蝶 森清信子 末黒野 201808  
黄蝶飛ぶその先々を秋色に 足立典子 雨月 201901  

 

2019年4月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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