黄 蝶       86句

石棺の底に日のさし黄蝶翔つ   高島茂    麞域

作品
作者
掲載誌
掲載年月
雲水は黄蝶や陽やらこぼすかな 柄沢あいこ 海程 199910
たかだかと初白蝶と初黄蝶 藤田宏 200104
初黄蝶新舗オープン五分前 信国善保子 火星 200108
小春日や黄蝶舞ひ出す昼下がり 八木葉子 酸漿 200201
大和路は野花の小道黄蝶とぶ 齋藤幸子 酸漿 200204
蝶黄蝶縺れ合ひゐて音もなし 宮原みさを 花月亭 200208
銀縁の女医の名札や黄蝶来る 禅京子 風土 200305
いつの閧ノ黄蝶とよはひへだたりぬ 佐藤喜孝 あを 200305
有名税少し黄蝶の飛び來たる 中原道夫 銀化 200305
黄蝶の堀を越へ行く密寺かな 寺田すず江 200312
黄蝶来てリボンとなりぬ韮の花 大西まりゑ 酸漿 200401
街なかに銃兵黄蝶彈みやまず 佐藤喜孝 あを 200406
待つ人の黄蝶のやうに現れり 内田稔 遠嶺 200408
切株のテーブルへまづ紋黄蝶 田所節子 200408
ゴッホの絵からも飛び立ち紋黄蝶 庄中健吉 200503
黄蝶生れ鼬草を好みけり 梅村五月 栴檀 200505
黄蝶よりもらふ陽射しの手紙かな 小澤克己 遠嶺 200506
前置詞のやうな黄蝶と山路行く 小澤克己 遠嶺 200607
紋黄蝶てふてふてふと野に満つる 田尻勝子 六花 200609
プラタナス大樹の影の黄蝶かな 林いづみ 風土 200611
萩叢の黄蝶の群の珊瑚礁 小山徳夫 遠嶺 200701
紋黄蝶ひらひらよぎり死の知らせ 早崎泰江 あを 200705
白蝶の上を黄蝶のいそぎゆく 佐藤喜孝 あを 200709
この鉢の蘭に魅かれし黄蝶と 浅井青陽子 ホトトギス 200804
流れに沿ひ土手に沿ひつつ黄蝶飛ぶ 有賀昌子 やぶれ傘 200807
依代にとどまつてをる黄蝶かな 中田禎子 200808
輪遊びの象へ黄蝶のとびきたる 木内徴子 万象 200809
土佐水木黄蝶の濃きをたたせけり 大槻右城 ホトトギス 200811
坂道の石切さんの紋黄蝶 奥田順子 火星 200906
夕まけて揚羽黄蝶のこゑなりし 井上信子 200909
姫女菀揺らしつ蜜を吸ふ黄蝶 石川元子 酸漿 200909
紋黄蝶美女ヶ平の雪を吸ふ 金山藤之助 200910
うきうきと光の中を紋黄蝶 森理和 あを 201004
鎌岳めざし雲海渡りゆく黄蝶 植村よし子 雨月 201012
風にのる黄蝶の翅ののびやかな 吉弘恭子 あを 201012
誰が化身かや現はれて黄蝶舞ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201104
唐突に低く飛び行く黄蝶かな 須賀敏子 あを 201105
ゆらゆらと黄蝶高みに余震かな 田中藤穂 あを 201106
己がじし光となりて黄蝶飛ぶ 村上悦子 雨月 201107
黄蝶遅刻フェンスをくぐり校庭へ 和田絢子 春燈 201107
黄蝶来て庭舐めるやう風絶えて 安藤久美子 やぶれ傘 201108
日差濃き緑に黄蝶の迷ひをり 湯本朱美 末黒野句集 201203
行幸待つ列にまぎるる黄蝶かな 榎本美代子 万象選集 201205
三年の更地や黄蝶紋白蝶 柿沼盟子 風土 201207
黄蝶とつぶやく声の光りたり 本多俊子 201305
黄蝶飛んでやがて菜花に紛れけり 小池清司 かさね 201306
牛鳴いて黄蝶遊びし牧となり 仁平則子 201306
神苑に突と消えたる黄蝶かな 大橋晄 雨月 201406
川原へと土手を伝ひて紋黄蝶 國保八江 やぶれ傘 201407
庭中を巡りて飽かず紋黄蝶 木下晃 末黒野 201407
紋黄蝶行方突きとめたき暇 田中貞雄 ろんど 201407
秋雨や地をすれすれに舞ふ黄蝶 上原重一 201411
新しき黄蝶現る秋はじめ 飛高隆夫 万象 201412
十一月日向に座せば黄蝶来る 飛高隆夫 万象 201502
紅萩や枝垂れの中に黄蝶揺れ 沢辺たけし 万象 201502
黄蝶の飛びたる音の遠ざかる 竹内悦子 201506
紋黄蝶れいがん橋に日を放つ 岸上道也 京鹿子 201507
身をかすめわらひ上戸の紋黄蝶 佐藤喜孝 あを 201507
黄蝶きて浜へと道をよぎりけり 大崎紀夫 虻の昼 201510
秋黄蝶一羽のみにて昨日今日 須賀敏子 あを 201512
秋黄蝶きみも散歩かゆるゆると 上原重一 201601
ちりちりと秋の黄蝶のもつれあふ 松村光典 やぶれ傘 201602
冬黄蝶どこまで飛べばゴールかな 上原重一 201602
二人して秋の黄蝶にあああーと 池田澄子 船団 201602
日ぐるみの黄蝶の侍べる匠展 山崎靖子 201606
初蝶の黄蝶を追ひて白き蝶 飛高隆夫 万象 201606
少年の帽子黄蝶を取り逃す 田村園子 201607
海光に溶けては出づる黄蝶かな 森清信子 末黒野 201607
白蝶と黄蝶の微妙なる間合ひ 松原三枝子 万象 201608
あの人の化身か黄蝶舞ひ止まず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
天狗の庭リバタリアンの黄蝶かな 瀬川公馨 201808
里山の日差に狂ひ紋黄蝶 森清信子 末黒野 201808
黄蝶飛ぶその先々を秋色に 足立典子 雨月 201901
野の光ひらりとはこび紋黄蝶 森清堯 末黒野 201907
懸崖の風に煽らる黄蝶かな 高木邦雄 末黒野 201907
逡巡の涯に現るるや紋黄蝶 若泉真樹 201909
近づくと見せて遠のく黄蝶かな 今村千年 末黒野 202005
黄蝶棲む四条通りや涙壺 みぎわせり 船団 202006
紋黄蝶辻の地蔵をかすめけり 湯本正友 やぶれ傘 202007
先読めぬ速き動きや紋黄蝶 森清堯 末黒野 202007
十字路の右から秋の紋黄蝶 藤井美晴 やぶれ傘 202101
菜の花に見えて影置く紋黄蝶 堺昌子 末黒野 202107
生籬の青より出づる黄蝶かな 岡野里子 末黒野 202108
せせらぎや黄蝶白蝶毬となり 池乗恵美子 末黒野 202108
第三者のやうに寄り来し黄蝶かな 小島良子 202109
鼻先をよこぎる秋の紋黄蝶 藤井美晴 やぶれ傘 202111

 

2022年4月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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