北開く     80句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
ひとりにてこの北窓を開け放つ わたなべじゅんこ 船団 199811  
まづ己が胸の北窓開くべし 藤井圀彦 199812  
北窓を開き一樹の風のこゑ 花島陽子 遠嶺 199905  
喩ふれば北開かるる窓の気分 野路斉子 199905  
北窓を開けて川面に何もなし 加瀬美代子 199906  
ふるさとの空に声かけ北開く 小宮山勇 遠嶺 199906  
北窓を開けて覚えし餓ゑかな 田中みちよ 199907  
北窓を開け六甲といふ出会ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 199909  
北窓を開く季節も過ぎにけり 林田加杜子 いろり 200004  
北窓を開くや束の光受く 工藤ミネ子 風土 200006  
北窓をまだ開かぬは喪に籠る 田中としを 雨月 200010  
北窓を開け海鳴りに貫かる 小澤克己 遠嶺 200103  
北開きここは銀河ののぞき穴 華明日香 銀化 200103  
北窓を開けて遠山引き寄せぬ 森脇恵香 俳句通信 200104  
北窓ひらき通帳を驚かす 山野みどり 銀化 200104  
北開く忌明けと言へど安からず 岩村節子 200104  
彼が開ける北窓仏壇現れる ティン アウン モー あを 200105  
北窓開く憤怒の虫を眠らせる 吉弘恭子 あを 200105  
北開き途方に暮るる綿埃 渡辺知美 銀化 200106  
北窓を開けば「富士の間」となりぬ 白鳥彰子 200107  
北窓を開けば光るピアノかな 桑原敏枝 いろり 200107  
北窓の春立つらしき明るさよ 加藤みき 200204  
朝よりの烏語に応へ北開く 羽根嘉津 200204  
北開くささら波立つ諏訪の湖 高橋あゆみ 200204  
北窓をあけて何やらはたきをる 小林かいう 200205  
北窓を開き明治の桐箪笥 山田禮子 遠嶺 200205  
北窓を開けて時計の螺子を捲く 望月友子 雲の峰 200205  
北窓を開きて「羽化」の頁繰る 川端和子 遠嶺 200206  
北開き残り少なをやる気出す 廣島泰三 200206  
北窓を開き名家の絵画展 藤井豊子 築港 200207  
北窓を開けに子がゆく父の家 土田栄 200207  
胸に棲むものもうなくて北窓開く 小澤克己 小澤克己句集 200209  
北窓を開き故郷につづく宙 林友次郎 遠嶺 200210  
かくすこと何もなき身や北開く 毛利慶子 200211  
北窓を開くも目は痛々し 篠田大佳 あを 200304  
部屋の絵を替へ北窓を開けにけり 渡辺智佳 遠嶺 200305  
北窓を開きぬ音に会ひたくて 村越化石 200305  
北窓を開き隣家と声交はす 内藤三男 ぐろっけ 200305  
み仏に北窓開くこと告げむ 葛馬房夫 雨月 200306  
北窓を開き自分を好きになる 平田倫子 百鳥 200306  
字宙へのパスワードは何北開く 延広禎一 200306  
北窓を開き逃げも隠れもせぬ 竹内弘子 あを 200307  
病室は北窓ながら冬青空 大橋敦子 雨月 200402  
ひらくよりふさぐが気安北窓は 後藤志づ あを 200402  
北窓に没日の早し昆布巻 雨村敏子 200403  
北窓を塞ぎ日当らなくなりぬ 太田寛郎 200403  
北開けてなほ現し世の見えて来ず 小林呼溪 200403  
北窓に影絵となりぬ冬薔薇 木村幸子 帆船 200404  
風の筋ひかる北窓ひらきけり 櫻井幹郎 百鳥 200405  
北窓をひらけとばかり雀たち 佐々木いく子 200405  
北開く病舎の中の理容室 田村園子 200405  
北窓を開く日近し外科病棟 有島夛美 河鹿 200406  
弟を待つ北窓を開きけり 斧田綾子 対岸 200406  
北開き人の話に乗りやすし 清水ミツコ 200406  
北開き黄金の雲のわたりかな 中野京子 200406  
北窓を開けば猫の振り向きぬ 川端和子 遠嶺 200407  
北窓を開くイギリス商館も 品川鈴子 六香 200501 台北
北ひらく一秒二秒また閉づる 林翔 200504  
鳥影のよぎる北窓開きけり 梅原幸子 遠嶺 200505  
北窓を開くや一帆沖に生れ 西村梛子 馬醉木 200505  
退院後百日を経たり北ひらく 吉田陽代 200505  
北開く日にかがやける町役場 伊藤以玖子 対岸 200505  
北窓を開けて手を振る声を張る 森早和世 ぐろっけ 200506  
とけのこる空のあるらし北開く 中野京子 200506  
北窓を開き山居の園巡る 浅井青陽子 ホトトギス 200508  
命日の妻の遺影へ北開く 伊藤白潮 200605  
北窓を開く四角の朝開く 坊城俊樹 ホトトギス 200606  
北窓を開く佳き人待つやうに 戸村よねこ 遠嶺 200606  
才色もなくて北窓開きけり 片山タケ子 200701  
訪はれゐて北窓開くおもひかな 岡本眸 200702  
北窓を開き峠の見ゆるかな 滝沢伊代次 万象合同句集 200703  
北窓開け夢二の机インク染み 品川鈴子 ぐろっけ 200703  
北窓を開く北側本の山 富沢敏子 200705  
北窓を開き小舟と碧き海 林友次郎 遠嶺 200705  
北窓を開ければほのと佐渡島 林友次郎 遠嶺 200705  
北窓を開きたる日の夕日影 小島三恵 酸漿 200705  
首枷の解るる思ひ北開く 鎌田重光 200706  
北窓開き世の中広くなりにけり 茅貴美子 春燈 200706  
北窓を開くマニュキア二度塗りに 倉持梨恵 200706  
忌を修すけふ北窓を開くなり 粕谷澄 馬醉木 200710  

 

08/03/16 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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