きりたんぽ      64句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
煮る水も秋田産なるきりたんぽ 浅利恵子 ホトトギス 200002
冷めるまで待てず火傷しきりたんぽ 武井廸子 ホトトギス 200002
美味しさが穴からポコポコきりたんぽ 武井廸子 ホトトギス 200002
献立をはみ出してゐるきりたんぽ 堺井浮堂 ホトトギス 200002
きりたんぽ星美しき国へ来て 蔦三郎 ホトトギス 200002
きりたんぽ少し焦げ目のあるがよし 浅利恵子 ホトトギス 200002
きりたんぽ売りの笑顔の紺絣 堺井浮堂 ホトトギス 200002
夜は夜ルで秋田銘酒ときりたんぽ 湯川雅 ホトトギス 200002
きりたんぽ別注とある宿の膳 湯川雅 ホトトギス 200002
きりたんぽ食べるも旅に組み込まれ 蔦三郎 ホトトギス 200002
竹筒の酒鉄鍋のきりたんぽ 中嶋陽太 ホトトギス 200002
米粒の歯ざはり生きしきりたんぽ 中嶋陽太 ホトトギス 200002
きりたんぽ鍋や盃先づ選び 三好ようこ ホトトギス 200002
きりたんぽ最後に入れて鍋となる 三好ようこ ホトトギス 200002
口上に嘘のなささうきりたんぽ 堺井浮堂 ホトトギス 200002
きりたんぽ鍋アトリエを片付けて 三好ようこ ホトトギス 200002
先づ米にこだはりありてきりたんぽ 浅利恵子 ホトトギス 200002
きりたんぽらしき形の残る鍋 栗林眞知子 ホトトギス 200002
きりたんぽしかと地方の味と色 木村淳一郎 ホトトギス 200002
羽の国の窓を曇らせきりたんぽ 中野匡子 ホトトギス 200002
里人に子細は任せきりたんぽ 中野匡子 ホトトギス 200002
きりたんぽにはありふれてをらぬ味 木村淳一郎 ホトトギス 200002
山宿の椀てんこ盛りきりたんぽ 中野匡子 ホトトギス 200002
秋田小町より届きたるきりたんぽ 栗林眞知子 ホトトギス 200002
風に髪乱れしままやきりたんぽ 蔦三郎 ホトトギス 200002
きりたんぽ天井高く梁黒く 中嶋陽太 ホトトギス 200002
みちのくは程よき遠さきりたんぽ 木村淳一郎 ホトトギス 200002
味浸みて箸に崩れしきりたんぽ 栗林眞知子 ホトトギス 200002
敷島の実りを載せてきりたんぽ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200210
方言の次第に熱しきりたんぽ 清水ミツコ 200301
四つ目の小鉤外してきりたんぽ 佐々木悦子 帆船 200301
播り鉢の中にいびつなきりたんぽ 瀬川公馨 200302
春の雪きりたんぽ句碑残しけり 松崎鉄之介 200305
裏口に貰ふ土産のきりたんぽ 中村しげ 酸漿 200401
きりたんぽに弾力のあり杉の箸 植木戴子 200403
ふと香る秋田杉串きりたんぽ 今井千鶴子 ホトトギス 200403
みちのくはつくづく遠しきりたんぽ 稲畑汀子 ホトトギス 200410
消息の如く届きぬきりたんぽ 稲畑汀子 ホトトギス 200410
きりたんぽ婚家の味を姉継げり 梅原美子 200502
きりたんぽ届きて夕餉決まりけり 松崎鉄之介 200512
きりたんぽ焼けるまで待つ山の襞 高橋澄子 200601
子らの膝揃ひ父待つきりたんぽ 長谷川友子 春燈 200702
きりたんぽ姉妹和やか秋田弁 須賀敏子 あを 200712
みちのくの花信と届くきりたんぽ 白井爽風 馬醉木 200904
風鳴りやまだ口にせぬきりたんぽ 宮崎左智子 201001
乳頭山にゅうとう)のふもとより昏れきりたんぽ 小林輝子 風土 201002
行楽地脇で売られしきりたんぽ 島内美佳 ぐろっけ 201002
きりたんぽ鍋にふつふつ比内鶏 増田一代 201104
こだはりの比内鶏入れきりたんぽ 園部蕗郷 春燈 201205
きりたんぽにも別離あり回顧あり 稲畑汀子 ホトトギス 201210
葬儀終へきりたんぽ鍋囲みをり 仁平則子 201401
店裏の方が明るしきりたんぽ 根橋宏次 やぶれ傘 201403
きりたんぽ食べれば偲ぶ君のこと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201510
海よりの風暮れてくるきりたんぽ 大崎紀夫 虻の昼 201510
望郷の煮つまつてゐるきりたんぽ 諸岡和子 201703
吹きつのる夕べの風やきりたんぽ 岡田史女 末黒野 201703
小半日かけ仕上げたるきりたんぽ 小林輝子 風土 201902
きりたんぽ秋田美人の酌に酔ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
みちのくに夜気の迫りてきりたんぽ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
みちのくの君の悌きりたんぽ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
きりたんぽ窓打つ風も味の内 稲畑廣太郎 ホトトギス 201910
きりたんぽ囲む一夜の長談義 北郷和顔 末黒野 202002
土地人の手順に倣ひきりたんぽ 高濱朋子 ホトトギス 202102
杉かほる輪つぱに盛りしきりたんぽ 相川健 202210

 

2022年11月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。