霧 雨    17句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
霧雨の端山に折れて峠道 小澤克己 遠嶺 200002
車窓ざゝと霧雨襲ふ音なりし 鈴鹿野風呂 京鹿子 200202
霧雨に消えざる杉の影ならぶ 阿部ひろし 酸漿 200211
霧雨の上がりし峡に虫時雨 深澤テル子 200212
野菊咲き霧雨けぶる山路かな 東芳子 酸漿 200212
霧雨の道遥の宮拝さむと 大橋敦子 雨月 200212
霧雨に濡れたる月の面かな 滝青佳 ホトトギス 200303
夜の窓霧雨包むナポリ湾 神田惣介 京鹿子 200602
霧雨か朝顔の紺ふかき刻 瀧春一 常念 200606
霧雨に伏してケルンを一つ積む 岸風三樓 200610
霧雨や菅笠ならぶ露天の温泉 西山美枝子 酸漿 200612
霧雨の目ぐすりの木の紅葉かな 大内恵 酸漿 200702
霧ヶ峰さすがに霧が霧雨が 安陪青人 雨月 200709
霧雨に武蔵鐙の実の赤し 青木政江 酸漿 200712
霧雨や草に転びて大事なし 竹内弘子 あを 200810
霧雨や遠にとよもすサッカー場 竹内弘子 あを 200811
一舟の水脈霧雨の小漁港 小山徳夫 遠嶺 200901
霧雨のやがて地雨となりにけり 高橋宏行 遠嶺 200901
霧雨に全山燃ゆる椎若葉 阿部文子 酸漿 200909
秋霧雨出し忘れたるふみしめりがち 荻野千枝 京鹿子 200912
霧雨にけぶる街道銀杏散る 池田いつ子 酸漿 201102
竹灰に朝の霧雨降りだしぬ 山田六甲 六花 201102
霧雨をしぶきが払ふナイアガラ 大西まりゑ 酸漿 201104
霧雨や湖面にほのと竹生島 池田加寿子 201201
霧雨に挑む鎖場石鎚山 藤井久仁子 ぐろっけ 201301
霧雨や港の荷揚げ音もなく 高橋ひろ 万象 201312
鳶の輪の小さし霧雨降り止まず 塩貝朱千 京鹿子 201502
霧雨にけぶる山並まんじゆしやげ 志方章子 六花 201701
霧雨に溶けゆくバスの尾灯かな 布川孝子 京鹿子 201702
霧雨にけぶる強風那覇の町 冷泉花 六花 201912
霧雨の上りて猫の鈴聞こゆ 延川笙子 六花 201912
霧雨やマンゴー色の名護の空 冷泉花 六花 201912
霧雨に君との距離を近付けて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
霧雨のなか野良猫はゆうゆうと 田中藤穂 あを 202112

 

2022年10月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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