金目鯛      38句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
金目鯛と睨み合つたる眼かな 早乙女健 200006
美しき紅したたらす金目鯛 代田青鳥 風土 200202
金目鯛仰天の目の糶られけり 小田司 馬醉木 200204
金目鯛海恋ふ眼持ちにけり 島田利郎 遠嶺 200302
口上の睨みの見得や金目鯛 延広禎一 200403
金目鯛ななめに干され春の海 吉成美代子 あを 200406
朝市の金目鯛(きんめ)のウインク潮汁 桑原泰子 八千草 200408
むだ骨のことは言はずに金目鯛 加藤峰子 200503
提げ戻る番茶(ほまち)の一尾金目鯛 浜明史 風土 200509
金目鯛の煮凝贅に誕生日 伊藤京子 200602
金目鯛身のくれなゐを売られけり 玉置かよ子 雨月 200703
短日や土産のために金目鯛 小城綾子 200703
うしほ煮の金目鯛の目母に盛る 福盛悦子 雨月 200712
大目玉並ぶ魚河岸金目鯛 中島玉五郎 200801
あら煮とて馳走仕立の金目鯛 菊池由惠 酸漿 200804
買初は浜の日干の金目鯛 関まさを 酸漿 200804
金目鯛裏返してもまなこかな 西田美ち ろんど 201003
金目鯛捌く漁師に鳶の声 飯田角子 酸漿 201103
房総の春や金目鯛のあぶり鮨 原口頌子 ろんど 201106
金目鯛目玉ばかりの頭となりぬ 柴田佐知子 201201
金目鯛跳ねては糶値跳ね上がる 植木緑愁 201301
癒えよと届く荒潮の金目鯛 遠藤真砂明 201301
金目鯛捌く腹より小海老出て 大日向幸江 あを 201306
大皿に金目鯛ある伊豆の夜 田中藤穂 あを 201403
真鶴の昼定食に金目鯛 鈴木阿久 201406
荒くれのボイルで食らふ金目鯛 瀬川公馨 201406
金目鯛かまの裏まであかあかと 吉田葎 201409
深海に眼を忘れ金目鯛 一民江 馬醉木 201504
金目鯛潮まみれの眼を並べ 宮井知英 201601
青邨忌脂ほどよき金目鯛 鶴岡紀代 春燈 201602
大潮の月の底より金目鯛 池野つむぎ 馬醉木 201803
大皿に結び昆布と金目鯛 竹内悦子 201804
ぽろと落つ金目鯛の目うつろなり 倉澤節子 やぶれ傘 201806
金目鯛眼の大きさで糶られけり 里村梨邨 201902
魚河岸に真紅あざやか金目鯛 池谷鹿次 末黒野 202002
金目鯛煮付け上々彼岸かな 仁上博恵 202206
大振りな金目鯛きんめの煮付け春の昼 落合絹代 風土 202206
金目鯛のおふくろ御膳皿の華 伊藤鴉 末黒野 202306

 

2023年11月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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