黄 菊    50句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夜更かしの鶏に黄菊の溢れかな 田口満代子 海程 199909
色澄みて籬に香る黄菊かな 諏訪シヅ 酸漿 200101
ことごとく黄菊あつめて菊供養 戸田喜久子 200103
バースデーカード黄菊白菊纏ひ来ぬ 島崎晃 遠嶺 200201
黄菊白菊それぞれの枯競ひ 鹿野佳子 200203
黄菊白菊真赤な菊を買ひ足せり 宮原みさを 花月亭 200208
都電通り黄菊白菊古本屋 花島みゆき 八千草 200305
晴つづく白菊黄菊香を継ぎぬ 佐藤よしい 風土 200401
青磁器の黄菊白菊人待つ日 内田稔 遠嶺 200402
声明のつむりのひかり黄菊かな 篠田純子 あを 200412
鞠のごと黄菊の百花御婚約 前田永子 200502
夫留守の黄菊白菊たのまれし 吉田康子 火星 200601
大輪の黄菊白菊寿がれ 飯高あい 対岸 200601
悼む日の黄菊白菊翳持たず 西野初音 京鹿子 200601
黄菊活け淡きひかりに包まれぬ 糸川草一郎 百鳥 200602
雜木紅葉黄菊の畑をとりかこみ 瀧春一 常念 200606
石仏に供う黄菊の呼ぶ小春 松井和恵 八千草 200607
簪に黄菊白菊石塀あかり 鈴鹿けい子 京鹿子 200701
由布姫の黄菊白菊ふんだんと 富沢敏子 200802
よろづ屋に日影あまねし黄菊咲く 大島英昭 やぶれ傘 200901
もたらさる黄菊家柿句座溢れ 仙石君子 雨月 200902
残るてふこと美しき黄菊かな 鷹羽狩行 200911
喪ごころや黄菊白菊咲き乱れ 武藤嘉子 201002
中陰の肴に添へる黄菊かな 飯塚ゑ子 火星 201101
黄金の時と思へり咲く黄菊 満川房子 酸漿 201102
菊くらべ鶴は白菊亀黄菊 鳳蛮華 201104
黄菊白菊すこやかなるに仇役 小形さとる 201112
日々訪ねくるる黄菊を抱きて妻 柴田良二 雨月 201301
みちのくの黄菊ばかりの菊枕 瀧春一 花石榴 201312
評判や懸崖黄菊竜の起つ 吉田克美 ろんど 201402
匂ひたつ黄菊白菊女坂 稲垣佳子 末黒野 201404
唐墨にかなふ黄菊となりにけり 本多俊子 光のうつは 201404
よりそへばふつと黄菊の匂ひけり 本多俊子 光のうつは 201404
覗きたる古書肆の奥の黄菊かな 中島昌子 201501
路地咲きの黄菊白菊西鶴忌 岡野里子 末黒野 201501
火渡りめく黄菊日和の石畳 古川忠利 ろんど 201502
白菊も黄菊もおなじかをりして 有賀昌子 やぶれ傘 201502
黄菊大輪色を残して焚かれをり 寺田すず江 明日葉 201505
白菊黄菊人数分のかなしみの 池田澄子 201602
千輪仕立黄菊の吐息匂ひ立ち 手島伸子 雨月 201701
倒れてもなほ咲きつげる黄菊かな 小沼ゑみ子 末黒野 201702
数あれど黄菊の気品ひとしほに 川上恵子 雨月 201702
拗入れの黄菊白菊織部花器 加藤北天 雨月 201801
母の忌の仏間黄菊の花明かり 吉田きみえ 末黒野 201803
忌を修す墓前に黄菊白菊を 服部珠子 雨月 201901
本膳や紅菊黄菊甘酢和 岩下芳子 201902
展示会黄菊白菊相和せり 大橋晄 雨月 201912
荒れ庭の一輪匂ふ黄菊かな 森竹治郎 末黒野 202103
庭先に何といふことなき黄菊 大島英昭 やぶれ傘 202201
ざる菊てふ黄菊色菊医科の門 柿沼盟子 風土 202202

 

2022年9月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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