風の色    40句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
あなかしこ絵馬の書き出し風の色 烏羽夕摩 京鹿子 200002
風の色旧家を偲ぶ長屋門 矢嶋英子 遠嶺 200012
はんざきの岩登るてふ風の色 高松由利子 火星 200510
洗ひあぐ顔に纏へる風の色 能村研三 200511
豆畑の雲は伊吹へ風の色 山田六甲 六花 200710
風吹かば風の色なす秋野かな 笹村政子 六花 200711
雲一朶智恵子の郷の風の色 向井芳子 春燈 200801
藤壺に汐さしそむる風の色 鈴木直充 素影 200811
舫はるるだけの小舟や風の色 柿沼盟子 風土 200911
北海や松のまとへる風の色 森屋慶基 風土 201101
赤緑青扱き混ぜし風の色 柳川晋 201201
風の色小枝を踏めば骨の音 山田六甲 六花 201310
薬師寺の塔の裳階や風の色 松本三千夫 末黒野 201312
万物の染められてゆく風の色 中野京子 201402
隣席の白檀の香や風の色 菅野日出子 末黒野 201501
鳧鳴くや日暮を誘ふ風の色 一民江 馬醉木 201510
淑やかさが嫋やかとなる風の色 柳川晋 201511
風の色かすかに変はる花野かな 本池美佐子 201511
紅梅に来て戸惑へる風の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602
千枚の柵田や千の風の色 松本三千夫 末黒野 201602
連凧の先端ことに風の色 大矢恒彦 201605
竹の春塗り替へられし風の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 201606
天地の色を統べたる風の色 柳川晋 201611
鶏頭に風やむときの風の色 山本喜朗 雨月 201611
届かぬと知りつつメール風の色 須賀敏子 あを 201612
風の色束ね千草の色となる 藤井啓子 ホトトギス 201802
七草に野の風の色増えてをり 水田むつみ ホトトギス 201802
休み田の風の色とも冬芒 堺昌子 末黒野 201804
紫陽花のをはりは風の色となる 辻美奈子 201809
風の色狗尾草に来て染まる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202009
アルコール消毒されて風の色 柳川晋 202011
梵鐘の撞木磨り減り風の色 宮元陽子 末黒野 202112
太陽も風の色にも今日は秋 秋川泉 あを 202112
花菖蒲画布に描ける風の色 稲畑廣太郎 ホトトギス 202206
饒舌な風の色恋ふ夏木立 大政睦子 京鹿子 202209
白壁に来て秋風の色変る 稲畑廣太郎 ホトトギス 202210
アベマリアの歌の残響風の色 渡部恭子 202212
町川の水面のきらや風の色 岡野里子 末黒野 202212
石庭の思惟観音や風の色 岡野里子 末黒野 202302
岬鼻の源義の句碑風の色 大川暉美 末黒野 202302

 

2023年9月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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