粥 柱      45句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
粥柱をんな飛ぶ世と思ひつつ 渡辺俊子 京鹿子 199905
平安の御代もかくやと粥柱 としあつ ホトトギス 200005
粥柱歯痛の口を傾けて 江倉京子 あを 200202
粥柱からの湯気また柱なす 鷹羽狩行 200301
湯気吹いて眉を濡らしぬ粥柱 柴田雪路 200303
未来より過去の遠しよ粥柱 吉田順子 帆船 200401
怒らねば夕べには老ゆ粥柱 戸田和子 200404
卒寿にはふさはしき名の粥柱 粟津松彩子 ホトトギス 200405
それらしき湯気神楽あげ粥柱 鷹羽狩行 200502
父の座はわが座のことぞ粥柱 鷹羽狩行 200502
さがせども粥柱なくとろけけり 中川博秋 200704
粥柱紆余曲折をぬけて海 中野京子 200804
万太郎の師系のゆくへ粥柱 柴崎甲武信 月日 200811
粥柱仕事に力加はりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200901
粥柱吹きてまなざし曇らせし 稲畑汀子 ホトトギス 200901
季語例句探して終る粥柱 中下澄江 200904
粥柱添へし野沢菜濃きみどり 中山純子 火星 200904
粥柱兼題出して逝きしひと 中下澄江 200904
うすうすと色づいてゐる粥柱 原田達夫 200904
いたはりの妻の工面の粥柱 物江康平 春燈 200905
粥柱齢しづかに受け入れむ 犬塚李里子 201004
鳶の輪やほどよきものに粥柱 笠置早苗 火星 201004
粥柱口まで運ぶ母白寿 原田達夫 201104
ノロウィルス治りて先づは粥柱 竹内悦子 201104
舌焼いて越後振りなる粥柱 深澤鱶 火星 201204
亡き父母の正座思へり粥柱 本多俊子 201304
息災の相老い願ひ粥柱 塩見英子 雨月 201404
鳥声を聞きとむる眼や粥柱 西村裕子 火星 201404
粥柱己を恃むぬくみなる 北川孝子 京鹿子 201504
かんばせをひよつとこにして粥柱 竹下陶子 ホトトギス 201507
粥柱口まではこぶ母白寿 原田達夫 箱火鉢 201511
父の知らぬ家に暮して粥柱 佐藤喜孝 あを 201603
母生きてゐし頃はせし粥柱 後藤比奈夫 ホトトギス 201702
じいちやんが顔中笑ふ粥柱 雨村敏子 201703
とことはの二人ぐらしや粥柱 中山皓雪 201704
既往歴はフアイルにしまひ粥柱 木戸渥子 京鹿子 201704
み仏のお下がりも入れ粥柱 上辻蒼人 風土 201904
もう少し生かしてもらふ粥柱 亀田虎童子 202002
きはやかな色はなけれど粥柱 .藤原明美 202004
杉箸やうす紅色の粥柱 雨村敏子 202004
粥柱こころ養ふ傘寿かな 久保久子 春燈 202004
粥柱吉の兆しを湯気にかな 住田千代子 六花 202104
恙なく生きてこの方粥柱 住田千代子 六花 202204
粥柱ほどの自負にて老い込めず 松本鷹根 京鹿子 202301
ふるさとにうから減りたる粥柱 広渡敬雌 202302

 

2024年1月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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