川蜻蛉(おはぐろ)    104句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
おはぐろや尻から明ける四万十川 小堀寛 京鹿子 199901
獅子岩と言うて棹突く川とんぼ 山尾宗和 京鹿子 199909
川蜻蛉飛んでここから大原野 寺田良治 船団 199912
わが影に鉄漿とんぼまぎれこむ 檜紀代 200002
わが帰り待つかにおはぐろとんぼゐる 中村祭生 ぐろっけ 200009
死に急ぐことなしおはぐろとんぼ飛ぶ 中村祭生 ぐろっけ 200009
眼に止まるおはぐろとんぼ仰向けに 中村祭生 ぐろっけ 200010
透明になればいいって川蜻蛉 山口夏枝 船団 200102
おはぐろ蜻蛉草かげゆらぎ水ゆらぎ 和田祥子 馬酔木 200107
合掌を解けばひとすぢのおはぐろ 豊田都峰 京鹿子 200109
二の腕を過りおはぐろとんぼかな 大串章 百鳥 200109
雨止みし水面の風に川とんぼ 浅野恵美子 酸漿 200110
宮址に流れぬ小川蜻蛉生る 谷野由紀子 俳句通信 200110
おはぐろや流水速きひとところ 水原春郎 馬醉木 200110
池辺の座は石とおはぐろ誘ひけり 豊田都峰 京鹿子 200110
上水の堰跡おはぐろとんぼかな 中谷葉留 風土 200112
炎天におはぐろとんぼ迷ひ来し 中道錦子 200208
おはぐろの生まれし水の匂ひかな 中村昭義 百鳥 200210
バレリーナおはぐろとんぼ水を翔つ 川井政子 風土 200212
清流に影を落して川とんぼ 大島黎子 築港 200310
釣れ止みし午後の穂先に川蜻蛉 浅川正 雲の峰 200311
おはぐろや渡しの跡の石の杭 池田光子 風土 200311
鉄漿蜻蛉烏の濡羽いろをして 中島知恵子 雨月 200311
陵に生まれおはぐろとんぼかな 江頭文子 雨月 200312
江戸屋横町忽と鉄漿蜻蛉かな 兼久ちわき 馬醉木 200312
舟漕げば水草ゆれて川とんぼ 栢森定男 風よ 200407
そら豆のおはぐろのまま泰きかな 横井秀子 草の花 200408
単線車おはぐろとんぼ乗り込みぬ 長谷川鮎 ぐろっけ 200408
風に翅透けておはぐろとんぼかな 玉置かよ子 雨月 200408
風に乗り風に逆らふ川蜻蛉 蔵澄絹枝 築港 200409
川蜻蛉邪魔にはならぬほどの数 蔵澄絹枝 築港 200409
鉄漿蜻蛉前方に水の音 赤尾杉昌子 対岸 200409
竹杭に影沁むるまで川蜻蛉 川口襄 遠嶺 200410
おはぐろとんぼ風とは別の翅たたむ 中谷葉留 風土 200410
磨崖仏を翔ちたるおはぐろとんぼかな 山内須磨子 草の花 200411
川蜻蛉切りもなくする鬼ごつこ 託正夫 200412
おはぐろも形見八十八夜かな 神蔵器 風土 200507
おはぐろの黒は悼みか指定席 宇都宮滴水 京鹿子 200510
おはぐろの宮の玉砂利雨じめり 丸山冬鳳 京鹿子 200511
詩仙堂おはぐろとんぼ来て遊ぶ 境惇子 200512
川蜻蛉二軒の村となりゐたり 岩木茂 風土 200608
おはぐろの浮葉に翅をひろげをり 竹内弘子 あを 200608
神田に向かふおはぐろ蜻蛉かな 雨村敏子 200611
座礁してゐる笹舟に川とんぼ 落合絹代 雨月 200709
水音の葉先に震へ川蜻蛉 木内美保子 六花 200709
山へ帰るおはぐろ蜻蛉とすれちがふ 十川たかし 200711
釣り人の浮標に寄りて川蜻蛉(とんぼ) 木内美保子 六花 200712
水の面の色より離れ川とんぼ 坂口麻呂 ホトトギス 200712
おはぐろのみちびいてゐる水の音 豊田都峰 草の唄 200805
川蜻蛉風を起してかすめけり 前川明子 200808
水音の高まり聞ゆ川蜻蛉 篠崎荘市 酸漿 200809
羽閉ぢておはぐろ蜻蛉身を晦ます 久保田由布 ぐろっけ 200810
大方は休んでゐたり川蜻蛉 市村健夫 馬醉木 200812
古の潮入池や川蜻蛉 菊池由惠 酸漿 200911
保津川を下れり肩に川とんぼ 伊賀則夫 200911
日傾く頃の八つ橋川蜻蛉 渡邉孝彦 やぶれ傘 200911
おはぐろは葉先にすいと翅立てて 吉田晴子 200911
おはぐろの止まれぬ風となりにけり 白石正躬 やぶれ傘 200912
川蜻蛉さりげなく来て動かざる 高橋みつ 201002
川蜻蛉風に添ふ身を細くして 宮平静子 雨月 201008
こころにも日向のありぬ川蜻蛉 近藤喜子 201009
濁流の息抜くおはぐろとんぼかな 安居正浩 201010
川蜻蛉風に乗り来てつと止る 石井邦子 酸漿 201010
川蜻蛉波打つ尻尾魅せられる 大西ユリ子 ぐろっけ 201010
夕端居おはぐろも来て羽たたむ 小山ナオ子 酸漿 201010
風と来て風と去りゆく川蜻蛉 都丸美陽子 春燈 201010
おはぐろの曳く水おとの暮れてゐる 豊田都峰 京鹿子 201011
おはぐろの翅たたむたび瀬音やむ 豊田都峰 京鹿子 201011
おはぐろの尾をくねらせて石の上 小川明美 万象 201011
橋下に吹かれおはぐろとんぼかな 怱那みさ子 やぶれ傘 201011
水の辺におはぐろ吹かれ草吹かれ 松下信子 万象 201012
草にゐてまたおはぐろのよれよれと 白石正躬 やぶれ傘 201012
夢に見る流れにいつも川蜻蛉 山下青坡 201105
川風におはぐろ蜻蛉運ばれり 鈴木一三 末黒野 201110
ままごとの客として訪ふ川蜻蛉 中川すみ子 201110
木道の草におはぐろ蜻蛉群る 榎本桂子 万象 201111
おはぐろの紛れてゆけり舟溜り 原田達夫 201111
おはぐろのみちびくあたり夕霧墓 豊田都峰 京鹿子 201111
おはぐろとんぼ触れては翅の光り合ふ 大石喜美子 雨月 201112
閑けさのおはぐろ蜻蛉遊女塚 能勢栄子 201210
墓山の闇を剥がしておはぐろ来 南うみを 風土 201210
川蜻蛉飛び立つ準備整はず 村田岳洋 ろんど 201211
風に舞ひ翅ひらめかす川蜻蛉 新堀満寿美 末黒野 201211
古池や木陰を過る川とんぼ 小林美登里 かさね 201212
つり皮でおはぐろとんぼ通夜の旅 井上加世子 ぐろっけ 201312
大河を望む木橋の川蜻蛉 丸井巴水 京鹿子 201410
川蜻蛉虚空漂ふ気の流れ 犬塚李里子 201411
川とんぼ一草庵を去りやらず 飛高隆夫 万象 201411
川とんぼ流れに己が影を追ひ 岡淑子 雨月 201411
川蜻蛉影が水中飛んでゐる 村高卯 201510
醒井の流れに群れし川蜻蛉 辻井ミナミ 末黒野 201511
川風におはぐろとんぼ流されて 廣瀬雅男 やぶれ傘 201511
おはぐろへ動かぬ川の中の杭 定梶じょう あを 201511
川とんぼジジと時間を巻き戻す 津田このみ 船団 201602
川蜻蛉空に水あるごと流る 松田多朗 馬醉木 201610
湧水の穏しき流れ川とんぼ 川村欽子 雨月 201710
上げ潮の河口豊けし川とんぼ 松本幹雄 馬醉木 201711
御詠歌の茣蓙におはぐろ地蔵盆 南うみを 風土 201711
おはぐろの影を落さず止まりけり 秋千晴 201801
苔の庭おはぐろとんぼついてくる おーたえつこ 201910
おはぐろの翅ちぐはぐに動きけり 角野良生 202005
おはぐろのとんぼ野に出て長の旅 田尻勝子 六花 202009
おはぐろの安寿の空を抜けられず 南うみを 風土 202010
目を移す川面おはぐろとんぼかな 廣畑育子 六花 202101

 

2021年7月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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