枯 桑      20句

桑枯れて利根の川波照るばかり    河合凱夫

作品
作者
掲載誌
掲載年月
桑枯れて校塔の影はるかより 水田清子 199904
枯桑や踏切の鐘高鳴れる 水田清子 199904
枯桑の瘤突き上げて裏妙義 曷川克 遠嶺 199904
枯るるためのこし置かれし桑畠 宮津昭彦 200201
桑枯れて鶴が織れるや ひとり機 風土 200202
半身の枯れし大桑すいと鳴く 大坪景章 万象 200212
枯桑や蚕飼いを捨てゝより幾年 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200303
桑枯れて昼の単線車内透く 岡本眸 200402
日のころげ入る山ひくく桑枯れて 豊田都峰 京鹿子 200502
桑の葉の枯れゆく上に筑波山 大串章 百鳥 200503
枯桑をひしひし折りて夜の焚火 瀧春一 菜園 200509
枯桑の曙色に囀れり 瀧春一 菜園 200509
募りくる悲愁枯桑のはてしなく 瀧春一 菜園 200509
桑圃の美き枯色の高麓郡 瀧春一 200706
うぶすなの土よく乾く桑枯れて 辻美奈子 201102
桑枯れて雲脚早ようなりにけり 平子公一 馬醉木 201201
桑枯るる一本道の日差しなり 井上信子 201503
桑枯れて静もる横浜気象台 落合絹代 風土 201702
枯桑の月や喜雨亭の十二年 水原秋櫻子 馬醉木 201912
枯桑の宿の家伝の地酒かな 太田良一 末黒野 202203

 

2023年11月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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