枯 園    32句



作品
作者
掲載誌
掲載年月
太鼓打つ枯園誰に遠慮もなく 大橋敦子 雨月 199903
枯園を影濃く飛べり朝雀 皆川盤水 春耕 200010
枯園に口笛を吹くたわけもの 鶴目鯛遊子 六花 200103
枯園に枯れてゐぬもの見て歩く 後藤比奈夫 ホトトギス 200104
枯園に言葉短くすれちがふ 岩岡中正 ホトトギス 200106
枯園に日溜り柔く匂ひけり 岩田育左右 遠嶺 200302
枯園や切符半券どこへやら 中原道夫 銀化 200303
枯園の薔薇紅白に初日かな 塩田博久 風土 200403
枯園が似合ふ私の影法師 堀内一郎 あを 200411
枯園や人やすやすとは死ねず 高畠陽子 河鹿 200502
枯園に雲をみつめてゐる漢 坂本ひさ子 遠嶺 200604
枯園に師走の空のうらゝかさ 瀧春一 200706
枯園も夕日に濡れしとき逢ひぬ 瀧春一 深林 200901
ボタン押し枯園付きのホテルの間 澤田緑生 馬醉木 201001
枯園やひかり集めて力秘め 上田玲子 201102
枯園のさらに枯れゆく音のあり 松田泰子 末黒野 201203
枯園抜ける一言ももらさずに 堀内一郎 あを 201301
金色の夕枯園や赤子泣く 中田禎子 201302
枯園の靴ぬぎそろへ画室入る 内藤京子 ぐろっけ 201304
枯園や枯れざる籬めぐらして 瀧春一 花石榴 201312
枯園の何にさはりし手の匂ひ 松田泰子 末黒野 201403
触りたきもの枯園の百日紅 堀内一郎 堀内一郎集 201412
枯園に漂着したるごとく毬 定梶じょう あを 201502
庭滝の音枯園を渡りゆく 中島讃良 ろんど 201503
枯園の水音空へ立ち上がる 生田恵美子 風土 201504
枯園や傾ぐ蘇鉄のわらぼつち 落合絹代 風土 201603
枯園の佇まいにも雅趣のあり 小林はじめ 六花 201702
枯園に枯れ色愛でて心足る 根本世津 202002
枯園や女庭師の声高し 中山惠子 202102
枯園の外周巡る路線バス 柿沼盟子 風土 202104
枯園のがたんとすすむ大時計 加賀荘介 202105
枯園を歩き続けて老ゆるまじ 中内敏夫 202203

 

2022年12月14日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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