烏 麦       16句

金蘭を生けてはるかな土偶の目    高島茂

作品
作者
掲載誌
掲載年月
からうじて遺るや烏麦しごき 岸貞男 地表 199806
近道のマツバウンラン烏麦 安井よしこ ヒッポ千番地 199910
からす麦男は山に隠れけり 小形さとる 200008
烏麦こんもり生ふる馬の塚 松崎鉄之介 200308
手で扱く二の丸跡の烏麦 品川鈴子 ぐろっけ 200506
白雲の光り生む野の烏麦 松村多美 四葩 200607
上げ汐の注意放送からす麦 田中藤穂 あをかき 200807
乳色に背振嶺(せふりね)烟るからすむぎ 藤井美晴 やぶれ傘 200807
からす麦湖畔に息の洩れやすし 吉田明子 200808
硫黄山烏麦のみ倍の丈 品川鈴子 龍宮の客 200904
烏麦仏足石の彫り薄れ 品川鈴子 ぐろっけ 201105
残像の母のほほゑむ烏麦 田中藤穂 あを 201307
雨足の川越えてくるからす麦 大崎紀夫 やぶれ傘 201309
まぼろしの軍馬に冬のからすむぎ 瀧春一 花石榴 201312
橋までを川沿ひにゆくからす麦 大崎紀夫 虻の昼 201510
からす麦雲あらはれて昼となり 大島英昭 やぶれ傘 201607

 

2021年5月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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