寒 露      72句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
鳰ひとつ寒露の水輪置きにけり 和田祥子 馬醉木 199912  
膝の痛み訴へて来し寒露かな 村越化石 199912  
露虫の葉にすがりをり寒露の日 神藤伝 酸漿 200001  
川の鯉背鰭あらはに寒露かな 大塚洋子 酸漿 200001  
杉を挽く香のただよへる寒露かな 根岸善雄 馬醉木 200012  
錆色に蓮田広がる寒露かな 古市枯声 春耕 200112  
寒露かな宇治茶狭山茶嬉野茶 池田冨美 帆船 200210  
出世石に腰掛けてみる寒露かな 原茂美 雲の峰 200212  
寒露てふ膝の痛みの呼ぶ日かな 藤井晴子 200212  
庭石に苔柔らかき寒露かな 川崎俊子 馬醉木 200212  
調律の音の澄みきし寒露かな 乾フジ子 雲の峰 200212  
風の出し気配に覚むる寒露かな 岡田万壽美 雲の峰 200212  
気温下り日本列島今日寒露 青垣和子 雨月 200301  
マネキンの眼の澄める寒露かな 原島ふじ子 遠嶺 200302  
青天に烟の匂ふ寒露かな 立石萌木 雨月 200302  
木道に寒露泉水てふを飲む 岩波ふみ子 雲の峰 200310  
雨紅の碑尋ね折しも寒露かな 渡辺玄子 酸漿 200312  
石仏に雨あと著き寒露かな 高倉和子 200312  
妣と母寒露の門で行き違ふ 伊藤希眸 京鹿子 200402  
水晶の曼荼羅拝す寒露かな 竪ヤエ子 春耕 200412  
一病を抜けて寒露の星のもと 淵脇護 河鹿 200412  
みちのくの酒をとろりと寒露かな 淵脇護 河鹿 200501  
神将へゆらぐ寒露の燭ともす 久保まち子 築港 200512  
真魚まおと子が言うてをる寒露かな 高橋将夫 200512  
登らんと梯子を仰ぐけふ寒露 定梶じょう あを 200512  
一番星仰ぎ寒露の稽古笛 川口襄 遠嶺 200601  
一病とつきあつて生く寒露の日 角直指 京鹿子 200602  
病む父に肌着届ける寒露かな 足立みどり 栴檀 200602  
俎板に鯉の胆とる寒露かな 滝沢伊代次 万象 200610  
足腰の機嫌伺ふ寒露かな 林田江美 馬醉木 200702  
追焚の湯に身を沈め寒露かな 三輪温子 雨月 200801  
樹のこゑの澎湃として寒露かな 高橋さえ子 200801  
旧友の死に身を思ふ寒露かな 林翔 200812  
暁のあれは寒露か法師蝉 佐藤眞隆 京鹿子 200901  
ラヂオより今日の一句の寒露かな 勝又窓秋 200901  
この星の水はうるはし寒露かな 本多俊子 200901  
人ごゑに水の急げる寒露かな 山尾玉藻 火星 201010  
湯掻きては菜の嵩の減る寒露かな 能村研三 201011  
背戸山に青鳩鳴きて寒露なり 長田秋男 酸漿 201012  
異次限に同じものなき寒露かな 石脇みはる 201012  
どの顔も寒露すぎたる旅の中 井上信子 201101  
半熟の卵にならぬ寒露かな 小野口正江 末黒野 201101  
カップの傷口になじみし寒露かな 小林愛子 万象 201102  
靴音の癖を聞き止む寒露かな 布川直幸 201110  
響くものありて寒露の土不踏 小野恵美子 馬醉木 201112  
熱き茶を旨しと思ふ寒露かな 飯田美千子 201112  
対岸に明りちらほら寒露かな 増田一代 201201  
前頭葉の働いてゐて寒露なる 西田美ち ろんど 201201  
トーストにバター染みこむ寒露かな 海村禮子 春燈 201201  
ひと恋うて牛の長鳴く寒露かな 山田春生 万象 201301  
落葉松に風音からぶ寒露かな 齊藤いさを 馬醉木 201301  
寒露過ぎスカイツリーの影延びて 岡野安雅 かさね 201312  
帯揚も帯じめも替へ寒露の日 伊藤和子 201312  
あらゆるもの戴きものと寒露かな 鈴木初音 201401  
陶土打つ双手のほとり寒露かな 後藤椎子 万象 201401  
この星の水はうるはし寒露かな 本多俊子 光のうつは 201404  
かまつかに頂のある寒露かな 山尾玉藻 火星 201410  
屯する鴉の静か寒露なる 谷口俊郎 201412  
味噌蔵の香りを発す寒露かな 武田巨子 春燈 201501  
萩叢のすそよごれゐし寒露かな 山本耀子 火星 201501  
をさまらぬ池面のゆらぎ寒露かな 西村節子 火星 201501  
寒露過ぎ風雨の通夜となりにけり 石橋邦子 春燈 201501  
トーストの耳の強面寒露かな 神戸京子 ろんど 201501  
敬老をうくる身となる寒露かな 土屋光男 春燈 201511  
毛繕ふ猫の一心寒露の日 鈴鹿仁 京鹿子 201511  
いささかの貸しをはたらず寒露かな 大畑善昭 201512  
鳥の尾の草の彩り寒露の日 鈴鹿呂仁 京鹿子 201512  
寒露来る水のごとくに雲流れ 北川孝子 京鹿子 201601  
山に入り寒露の水を飲みにけり 犬塚李里子 201601  
蔵の戸の重くなり来し寒露かな 小菅礼子 春燈 201601  
膝の子の温み貰ひて寒露の日 諸岡孝子 春燈 201601  
先師憶ふ寒露の露を身にまとひ 伊丹さち子 馬醉木 201612  
老いに勝つ咀嚼三十寒露かな 橋添やよひ 風土 201612  
医学書に赤き栞を挿す寒露 丸井巴水 京鹿子 201712  
寒露美し君子の交をつらぬきて 南うみを 風土 201801 悼野沢しの武さん

 

2017年10月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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