寒 鮒      25句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
少年の釣りし寒鮒放ちけり 三井公子 酸漿 200102
のぞき込む寒鮒はねて靴ぬらす 竹内弘子 あを 200301
寒鮒の釣れず天下を想ひゐる 須田紅三郎 200302
寒鮒を焼けば酒友のはたと亡し 伊藤白潮 200403
寒鮒や魚拓とりたる日を記す 高柳かつを 百鳥 200404
寒鮒の来てゐる浮子の水輪かな 三関浩舟 栴檀 200405
寒鮒の目玉抜けざるやうに煮て 高崎武義 200501
寒鮒を泥ごと掬ひ畦に投ぐ 大串章 百鳥 200503
海鵜来て淀の寒鮒さらひけり 関まさを 酸漿 200604
甘露煮や尺にあまれる寒鮒を 瀧春一 200706
釣り上げし寒鮒欲しと鷺寄り来 水谷靖 雨月 200804
鷺翔ちて寒鮒釣の場を得たり 水谷靖 雨月 200804
寒鮒釣る老爺の余生われにありや 瀧春一 深林 200901
芋がらと寒鮒煮つまる匂ひかな 鴨下昭 200903
寒鮒を釣りあぐ水の重さかな 水谷靖 雨月 200903
寒鮒の寄り添ふ岩のひとところ 松本正生 やぶれ傘 200905
寒鮒の釣上げらるる目玉かな 山口素基 万象 201503
寒鮒の何度か跳ねて横たはる 大崎紀夫 虻の昼 201510
寒鮒や吟醸酒添へ届けらる 川崎良平 雨月 201603
寒鮒に剥がされてゆく湖面かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
寒鮒を焦がして干せる軒目笊 荒井和昭 201704
寒鮒や時折かむる泥けむり 藤生不二男 六花 201804
母ありし日の昆布巻寒鮒煮 三井所美智子 201907
朝市の寒鮒売りの潟訛り 石井美智子 風土 202004
母のあと誰も作らぬ寒鮒煮 三井所美智子 202107

 

2022年1月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。