鎌 鼬    53句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月

 

足に来る岩手どんベエ鎌いたち

神蔵器 風土 199906
鎌鼬山のむかふの晴れてをり 伊藤格 199902
鎌鼬妻のいぢわるかもしれぬ 広渡敬雄 遠賀川 199909
鎌鼬遠くに灯りありにけり 竹内悦子 200004
制服の裏に凝りたる鎌鼬 中原道夫 銀化 200101
鎌鼬罠に掛かつてをりにけり 土井田晩聖 銀化 200102
子の科か己の科か鎌鼬 羽田岳水 馬醉木 200205
小面に会ひぬ晴天の鎌鼬 神蔵器 風土 200403
過去現在未来つつつつ鎌鼬 関田実香 200404
歩道無きところのありぬ鎌鼬 根岸善行 風土 200502
国引きといふ力あり鎌鼬 矢崎昌 200502
小面に会ひぬ晴天の鎌鼬 神蔵器 風土 200503
天井画鳳凰眼コを狙ふ鎌鼬 鈴木榮子 春燈 200601
鎌鼬古墳の陰に潜みけり 大串章 百鳥 200603
鎌鼬阿修羅の像に走る罅 岡田宜紀 春燈 200704
鎌鼬天狗も松もなくなりぬ 東亜未 あを 200902
鎌鼬遠き日手繰る友の亡く 吉田晴子 200903
防犯のカメラに死角鎌いたち 増田守 炎環 200904
鎌鼬かかへてをんな手ばなさぬ 黒川俊郎 200908
一目見て鎌鼬やなと言ふ童子 柳川晋 201002
鎌鼬手押しポンプの錆匂ふ 田村園子 201003
頬打ちたるは鎌鼬かも知れず 市川稲舟 201004
鎌鼬敵を作らぬ男など 片山博介 春燈 201102
鎌鼬鉄塔光り沼ひかる 服部早苗 201105
城恋しわがすぐ前のかまいたち 松下八重美 夢見の鐘 201203
鎌鼬出世ほくろを裂きにけり 品川鈴子 ぐろっけ 201204
常薬で血止め鈍りし鎌鼬 品川鈴子 ぐろっけ 201204
て、に、を、はの一字違ひや鎌鼬 土居通子 ろんど 201204
みづうみを渡りて来たる鎌鼬 松橋利雄 春燈 201205
京御所の夜を渡るや鎌鼬 竹中一花 201302
伝説を信ずる村や鎌鼬 吉田葎 201304
鎌いたち里の街路樹芽を伸ばし 水野弘 ぐろっけ 201402
街路樹や枝にまきつく鎌いたち 水野弘 ぐろっけ 201402
空間の歪む一瞬鎌鼬 湖東紀子 ホトトギス 201405
この美しき二の腕に鎌鼬 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
鎌鼬君に咬まれたことにして 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
白きもの降らせ今夜は鎌鼬 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
背後霊対峙してゐる鎌鼬 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
消防車すつ飛んで行く鎌鼬 梅村すみを 201503
「変身」やいろはにほへと鎌鼬 辻久々 船団 201505
「父」の字怖し鞭のごとくに鎌鼬 布川直幸 201511
前世と現世のあはひ鎌鼬 卓田謙一 万象 201602
ストッキングに触れて気弱な鎌鼬 藤原若菜 春燈 201604
脛の傷人には非ず鎌鼬 柳川晋 201702
街なかの獣道なり鎌鼬 竹中一花 201703
仲良しの左右に別れ鎌鼬 中田禎子 201703
絶え間なくどこかが動く鎌鼬 北上正枝 201707
鈍色の空に白き日鎌鼬 柿沼盟子 風土 201803
跡もなく傷ものこさぬ鎌鼬 柳川晋 201902
裏庭の少年泣けり鎌鼬 本間せつ子 末黒野 202003
傷跡は自慢の種や鎌鼬 小田嶋野笛 末黒野 202003
鎌鼬遭ひし傷よとのたまへり 辻美奈子 202202
鎌鼬こころに風の吹く日かな 久保久子 春燈 202204

2023年11月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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