角 巻     24句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
角巻の瞳の澄む話したくなりぬ 櫻井多恵 200002
角巻や手櫛ですます旅の朝 伊藤重美 雲の峰 200003
角巻に包む赤ん坊葬の列 伊藤宇太子 200102
角巻のこけし伏目に春隣 和田和子 馬醉木 200105
サンプルはなし角巻はあるけれど 中原道夫 銀化 200201
角巻の中の文運あたためぬ 中原道夫 銀化 200203
角巻を覗きて嬰の長睫毛 川口襄 遠嶺 200204
角巻にうつむきゆける葬びと 下平しづ子 雨月 200303
行商の角巻深し無人駅 塩路隆子 花衣 200307
角巻のなかに手を引く子が隠れ 吉田かずや 春燈 200503
庇髮結ひ角巻の母なりし 小林愛子 万象 200504
北国のイスラム教徒は角巻きす 貝森光大 六花 200804
しなやかに角巻の雪はらひけり 藤原照子 200903
角巻や姉妹の記憶食ひ違ふ 田村園子 200904
角巻におとがひ埋む母の夢 笠井敦子 201103
角巻の隠し徹せぬ齢かな 大森道生 春燈 201204
瀬波の温泉角巻人と擦れ違ふ 三澤治子 万象 201302
角巻の瞳が旅人に笑ひくれ 藤井啓子 ホトトギス 201306
角巻に被われ唄を背で聞く 松本アイ ぐろっけ 201307
角巻や心根拡げ溶かさねば 森理和 あを 201402
角巻をすつぽり冠り意地通す 小野寿子 201501
角巻は翼じよつぱり通しけり 能村研三 201502
角巻の中よりおつり朝の市 山田正子 201604
角巻の母の香りをまとひけり 岡田史女 末黒野 201705

 

2021年11月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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