書 初    135句

書初めや五六枚目を初めとし    白羽

作品
作者
掲載誌
掲載年月
書初の紙の際まで畳の目 土田栄 199901
紙に墨吸ふ音聞きて書初す 能村研三 200102
書初の筆の穂先の試し書き 大橋敦子 雨月 200103
書初めの父を残して出掛けたる 谷さやン 船団 200105
書初のすなはち卒塔婆初めかな 大畑善昭 200203
書初めの手本王義之型くづれ 中原道夫 銀化 200203
書初の子に大いなる紙の白 柳沢杏 酸漿 200203
書初の夢一筋と筆を置く 石山民谷 遠嶺 200204
下敷は羅紗書初の飛白体 延広禎一 200205
子と並べ吊る書初に夜が更けぬ 青山丈 200204
書初のための右馬左馬 後藤比奈夫 ホトトギス 200206
書初や我を忘るる時ありて 瀧梢 雨月 200302
運平筆すべりのよくてお書初 谷口ふみ子 雨月 200303
障害児書初展へまぎれ込む 伊藤白潮 200303
書初の筆奔放に夢一字 高橋道子 200304
書初の大胆なるは次男坊 小澤菜美 200304
書初の筆を買ひ足す何でも屋 高木勝子 帆船 200402
書初めの筆動かさば申の貌 山田六甲 六花 200402
書初の五尺四方の紙を前 松崎鉄之介 200404
竹筆に墨たつぷりと書初す 河村靖子 築港 200403
書初の勢余りはみだせり 増田久子 酸漿 200503
書初や端渓の海平らにて 中川濱子 ぐろっけ 200003
書初めの全身で書く舞の文字 岡本敬子 万象 200504
書初や筆割るるまで文字跳ねて 三枝正子 万象 200504
書初の色紙選んでをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200501
汲み置きし若狭水なり吉書初 本城布沙女 雨月 200504
書初を張り巡らせり拝殿に 高梨水青 築港 200504
書初は般若心経喜寿迎ふ 的場うめ子 ぐろっけ 200504
書初やすべての音を消すやうに 島元文 遠嶺 200504
書初の墨の香の立ち初めにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200601
書初や常世を保つ墨の色 大橋麻沙子 雨月 200603
家持の万葉の歌書初に 浅井青陽子 ホトトギス 200606
書初も常の心でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200611
書初の子の文字太く跳ね返り 田中明子 万象 200704
書初の夢の字にじむ筆の跡 黒澤登美枝 200703
書初の亥の字暴れてしまひけり 前川明子 200704
寝起の子書初すでに始めけり 大塚民枝 酸漿 200704
書初めの墨たつぷりと子に磨りぬ 笹村政子 六花 200704
書初に山河と誌し海を見る 浅井青陽子 ホトトギス 200706
乾くたび水を硯にお書初 ことり 六花 200801
書初めや硯に貰ひ神の水 久保東海司 200802
書初や展げて匂ふ吉野紙 白澤よし子 馬醉木 200803
書初の撥ね高々と反抗期 米澤しげる 春燈 200803
書初は墨も新に万葉歌 坂井和子 酸漿 200803
書初の白きかひなの少女かな 松嶋民子 200804
「友だち」と子の書初や正座して 桂敦子 200805
子ら去んで書初の嵩残りけり 井上浩一郎 ホトトギス 200805
書初の墨の香溢れ来る机辺 稲畑汀子 ホトトギス 200812
墨痕のかすれに力お書初 鷹羽狩行 200901
書初めの筆を走らす武道館 金子知代 万象 200901
書初や硯に筆をなだめをり 片山由美子 200902
書初めの墨の掠れに迷ひなし 遠藤和彦 遠嶺 200904
書初やダイナミックに夢一字 田下宮子 200904
書初に指の震への治まらず 木原今女 ぐろっけ 200904
書初や六甲の水寧楽の墨 山田弘子 ホトトギス 200906
姉卒寿筆の自在に書初め 水原春郎 馬醉木 201001
書初めのペンで九字切り金一封 丸山佳子 京鹿子 201001
書初に寿人と修む喜寿の年 加藤北天 雨月 201003
書初をうながす日差し文机に 嶋田摩耶子 ホトトギス 201005
書初や袂より腕突き出して 柴田佐知子 201005
忘己利他書初の字に教はるる 赤木和代 201005
書初は深呼吸から始まりぬ 高橋将夫 201101
書初の硯に貰う神の水 久保東海司 201104
書初にさくらの文字一度だけ 椿和枝 201104
素心てふ文字大胆にお書初め 北川孝子 京鹿子 201104
書初や文字すべからく大らかに 村上悦子 雨月 201104
書初の一の字筑波の山すがた 佐藤喜孝 あを 201107
この筆と決め書初の墨を磨る 稲畑汀子 ホトトギス 201111
書初や父の遺せし大硯 大橋敦子 雨月 201201
子の書初骨太なるを選びけり 吉田陽代 201203
書初や赤子の手形足形も 小林朱夏 201203
書初の紙をはみ出す夢一字 佐藤信子 春燈 201204
写経筆もて鎮魂と書初す 山田春生 万象 201204
書初の全身で書く舞の文字 岡本敬子 万象選集 201205
書初の紙いつぱいにをどる春 近藤澄子 万象選集 201205
墨の香に酔うて書初ままならぬ 稲田和子 万象選集 201205
書初の杉原紙に筆歓喜 後藤比奈夫 ホトトギス 201206
書初めはふとくみらいとひらがなで 有賀昌子 やぶれ傘 201206
書初は使ひ古りたる墨と筆 稲畑汀子 ホトトギス 201301
書初の自在は吾子に及ばざる 吉田陽代 201302
書初や白寿の翁のひといきに 市川玲子 春燈 201304
書初の大き夢持つゆの太字 岸本久栄 雨月 201304
日々新た師の心意気書初展 伊吹之博 京鹿子 201304
書初はかなと漢字で「とね川」と 有賀昌子 やぶれ傘 201304
半べそでかきし書初金賞に 相良牧人 201305
書初や衰へならで枯れしと言ふ 瀧春一 花石榴 201312
書初の象きつちりと「午」一字 佐藤山人 201404
書初や父母の来て祖父母来て すずき巴里 末黒野 201404
書初のいつもの癖もめでたけれ 稲畑汀子 ホトトギス 201501
書初といふも仕事の一つかな 稲畑汀子 ホトトギス 201501
書初の墨色を先づととのへし 稲畑汀子 ホトトギス 201501
書初の硯を猫に踏まれけり 山田六甲 六花 201501
書初の馬の字サラブレツドかな 澤近栄子 京鹿子 201501
書初のやうに一句をつくりたる 佐藤喜孝 あを 201502
書初は今年最後と子に言はれ 鈴木阿久 201503
書初にせむと句作り四苦八苦 山口キミコ 201503
書初は世界遺産の石州紙 福本すみ子 201503
書初の爺の指南やもみぢの手 西郷慶子 201503
書初や大志の文字のはみ出せる 黒住康晴 201503
書初の墨照りかへす勢ひかな 辻美奈子 201503
書初の凛々しきくりくり坊主かな すずき巴里 ろんど 201504
書初す一行だけの母の詩 島玲子 風土 201504
書初や万葉仮名の十七字 下山田美江 風土 201504
書初の子供真顔の一呼吸 杉浦一子 万象 201505
書初めや重ねた努力実を結び 吉宇田麻衣 201508
書初の硯に貰ふ神の水 久保東海司 風鈴 201512
墨選び筆選ぶより書初す 稲畑汀子 ホトトギス 201601
書初としての緊張ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201601
書初に座りよき字を選びけり 小林朱夏 201601
書初の立心偏の剣なす 辻美奈子 201603
太筆を揮ひ命名書初に 加藤千春 春燈 201604
書初や昔の杵柄どこへやら 池田節 春燈 201604
書初めの半紙はみ出すきほひかな 野村鞆枝 京鹿子 201604
書き初めや墨痕滲む蘭亭序 山口登 末黒野 201604
書初やわれと思へぬ勢ひもて 久保晴子 雨月 201604
書初や我が本名の書きにくし 大久保白村 ホトトギス 201606
書初や筆を選んでよりのこと 稲畑汀子 ホトトギス 201701
書初や筆を選んでよりのこと 稲畑汀子 ホトトギス 201701
書初めの筆先とどく海の底 近藤喜子 201704
書初に信玄公の墨を足す 和田華凛 ホトトギス 201705
点画をおろそかにせずお書初 松田明子 201706
通り過ぐ犬ねこ鳩や書初展 笹村恵美子 201803
戌の字の躍りてゐたるお書初 延川五十昭 六花 201803
書初を児へとポストに投函す 眞田忠雄 やぶれ傘 201806
書初の落款を捺し損ひし 後藤比奈夫 ホトトギス 201807
書初の和紙に匂ふや奈良の墨 室井津与志 春燈 201903
光の字書初展の勢揃 七郎衛門吉保 あを 201903
落款を捺す書初めの一行詩 増成栗人 201903
書初や大好山水墨を磨り 山田六甲 六花 202001

 崎陽軒の

書初の水滴によし醤油さし

山田六甲 六花 202002
書初の感謝の文字が光りをり 駒井でる太 馬醉木 202002
書初めの反故より墨の香りけり 住田千代子 六花 202004

 

2021年1月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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