垣繕う     51句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
二日目は垣繕うて庭仕事 稲畑汀子 ホトトギス 199903
風捌きして寺垣の繕はる 小澤克己 遠嶺 199905
一人居の垣繕ひて狭き家 稲畑廣太郎 「廣太郎句集」 199912
訪へば垣繕うてをられけり 稲畑汀子 ホトトギス 200003
繕ひし垣の傾いでをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200003
繕ひし垣光り来し朝の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200003
素人の繕ひし垣猫出入 稲畑汀子 ホトトギス 200003
枝折戸も繕ふ垣の一部分 稲畑汀子 ホトトギス 200003
垣繕ふ老兄弟の睦まじく 林田加杜子 いろり 200004
草庵の垣繕うて風と和す 小澤克己 遠嶺 200103
繕ひし垣を沼風越えてきし 小澤克己 遠嶺 200104
丹波嶺の穏しや垣を繕へる 津田経子 火星 200105
次の世へ垣繕ひに行くもよし 武田菜美 銀化 200107
垣繕ふ男衆に小昼とふ憩ひ 鎌田篤 雨月 200107
猪垣を繕ふあけび蔓をもて 皆川盤水 春耕 200112
猪垣を繕ふ桑の大根榾 皆川盤水 春耕 200112
繕ひし垣に一日雨降れり 上野澄江 百鳥 200305
垣繕ふ指のかたちに包帯抜け 大森美恵 風土 200306
垣繕ふと竹の長さを担ぎゆく 江木紀子 雨月 200306
蠅頭仕上げて庭師垣繕ふ 高田幸枝 200306
繕ひし垣の青竹匂ひたつ 高橋千美 京鹿子 200309
繕はぬ垣に零余子のこぼれけり 長谷川守可 百鳥 200312
海鳴りを聞いて垣繕ふ生活 稲畑廣太郎 ホトトギス 200503
垣繕ふ一人の影の濃かりけり 中條ひびき 百鳥 200505
夫の忌に垣を繕ふボンド以て 品川鈴子 ぐろっけ 200505
鳥つどふ垣繕ひし祖母の家 中原春代 百鳥 200506
作務僧の赤襷して垣繕ふ 野辺祥子 200506
住み古りていつしか垣も繕はず 藤井昌治 200605
垣繕ふ縄一束を肩に掛け 大内佐奈枝 万象 200606
なつかしき町名の露地垣繕ふ 今井松子 遠嶺 200608
過ごしし日確とこころに垣繕ふ 久保久子 春燈 200612
身の緊りどほし竹林の垣繕ひ 岡本眸 200805
生垣を繕ひ終へて冬至の湯 加藤克 200901
撥ねし枝撓めて垣を繕ひぬ 須藤美智子 風土 200906
人生は垣繕ひの繰り返し 高橋将夫 201005
垣繕ふ十三回忌の風の音 山田和 京鹿子 201005
繕ひし垣をそびらに白雄句碑 小林愛子 万象 201007
生垣を繕うてをり春の雷 石脇みはる 201107
猪垣を繕ふ人や陶の村 竹内悦子 201112
棕梠縄の手応へ垣を繕ひぬ 直井たつろ 風土 201206
琅玕の竹もて垣を繕ひし 岡田史女 末黒野 201206
安産の宮の猪垣繕へり 大坪景章 万象 201301
猪垣を繕ふ新藁さばきつつ 浜口高子 火星 201501
鉄線花垣を繕ふごとく蔓 中山静枝 201507
鹿垣の矢来繕ふ竹青し 原田しずえ 万象 201602
繕ふといふ程もなき垣なれど 佐藤淑子 雨月 201605
砂防垣繕ひゐたる猛者海老(もさ)曇り 山田六甲 六花 201610
目隠しといふ垣のあり繕ひぬ 中川句寿夫 ここのもん 201705
垣繕ふ百万石の威を放ち 稲畑廣太郎 ホトトギス 201803
ここらまで雪がと指して垣繕ふ 青谷小枝 やぶれ傘 201805
棕櫚縄の男結びや垣繕ふ 山田和 京鹿子 202301

 

2023年2月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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