梶の葉      35句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
したたむに梶の葉なぞることをして 大橋敦子 雨月 199809
梅雨あけの梶の葉並べ机かな 竹内悦子 199811
梶の葉や君の文運永久にあれ 山本喜朗 雨月 199909
梶の葉の左右相称ややずるる 大橋敦子 雨月 200009
梶の葉の茂りより来し童女かな 岡井省二 200106
梶の葉の一枚一枚が涼し 岡井省二 200109
梶の葉に書けよと筆を持たさるる 二村蘭秋 雨月 200110
梶の葉に文運祈る筆とりぬ 山本喜朗 雨月 200111
禰宜の来て梶の葉つんでくれにけり 谷村幸子 200210
梶の葉の散らし書きにも配慮あり 西村しげ子 雨月 200210
水茎はともあれ梶の葉に一句 大橋敦子 雨月 200308
梶の葉に書けぬ想ひもありぬべし 三村純也 ホトトギス 200312
梶の葉の瑞の消ぬまに筆とらむ 大橋麻沙子 雨月 200409
梶の葉に祷る享年六十五 水谷芳子 雨月 200610
梶の葉の恋ひせし夫の辺に揺るる 秋場貞枝 春燈 200612
梶の葉に想ひの丈を託しけり 本田保 春燈 200811
梶の葉にさらりと記す女文字 貫井照子 やぶれ傘 200811
梶の葉を水に浄めて星まつり 藤本一城 200909
梶の葉や新興俳句と書いてみし 池田澄子 201007
梶の葉に能筆走り風は来ぬ 上田玲子 201010
梶の葉の願ひは一つ幣くぐる 奥田茶々 風土 201110
梶の葉に一句書かむと筆を手に 大橋敦子 雨月 201209
梶の葉のほのと明るき茶席かな 金井双峰 201210
梶の葉の瑞に願ひをひとつ書く 村上美智子 雨月 201410
梶の葉を手に筆持たぬこの日頃 樺山翠 雨月 201411
梶の葉に水茎の香のほのとあり 横山昭子 雨月 201412
梶の葉のゆらぎ男の扇かな 雨村敏子 201509
梶の葉に大往生と書きにけり 阪倉孝子 201509
梶の葉の風聴いてをる畳かな 雨村敏子 201510
梶の葉に書きてみたしよ儚ごと 丸尾和子 雨月 201511
梶の葉に書くならやはり恋の歌 後藤比奈夫 ホトトギス 201604
梶の葉に一筆漂流郵便局 高木晶子 京鹿子 201710
歌神の梶の葉とこそ栞りたり 丸尾和子 雨月 201711
江戸小紋の袖に梶の葉しまひけり 竹中一花 201911
梶の葉にその名を書いて捨てにけり 善野行 六花 202110

 

2023年8月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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