篭 枕    93句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
籠枕めがね外してくれてをり 梅本豹太 沖 199901
籠枕明治の気骨生きてをり 小田ひろ 円虹 199910
目つむれば山河ひろがり籠枕 富士原友 狩 199910
籠枕ときに外してをりにけり 栗栖恵通子 槐 199910
かたくなに変へぬ生活の籠枕 小田ひろ 円虹 199910
息災の月日の中の籠枕 大石登喜和 円虹 199911
山寺や棚に積みおく籠枕 大石登喜和 円虹 199911
潮鳴の吹き抜く宿や籠枕 長谷川閑乙 馬醉木 199911
篭枕主人名残りの艶のあり 大平保子 いろり 200007
母つつがなき日の窪み籠枕 福間節子 狩 200009
籠枕夢みじかくて赤黒し 中村堯子 銀化 200009
己が頭を叩きて音や籠枕 浜口高子 火星 200010
己なき生活になれて篭枕 大平保子 いろり 200010
耳おくに血の音をきく籠枕 北原志満子 海程 200010
団扇の手止まりて寝ねし篭枕 栢森定男 あを 200108
籠枕横なる顏を立てもせず 中原道夫 銀化 200108
籠枕持ちて海鳴り聞いてゐる 掛井広通 沖 200109
変る世に変らぬおのが籠枕 村越化石 濱 200110
夕されば瀬音たかしや籠枕 斎藤珠子 遠嶺 200111
縁側に楠の葉匂ふ籠枕 加瀬美代子 朝 200202
生きてゐる疲れもすこし籠枕 小川匠太郎 狩 200207
わが起ち居杖一本と籠枕 村越化石 濱 200208
籠枕置かれてありし奥座敷 小田島成子 百鳥 200209
白昼を独り愉しむ籠枕 渡辺智佳 遠嶺 200211
寝行作のよき妻なりし籠枕 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200211
籠枕いのち遊びに出でてゐし 立石萠木 雨月 200212
籠枕のほか何もなき大広間 朝妻力 雲の峯 200308
夢の尾を一すぢ残し籠枕 鷹羽狩行 狩 200308
一日去りまた一日去り籠枕 村越化石 濱 200308
浦風に新書繰りたる籠枕 高畑信子 遠嶺 200309
籠枕より離れきし頬らしき 柴田佐知子 空 200310
籠枕うかと仮寝の深眠り 岡淑子 雨月 200311
天袋より見つけ出す籠枕 杉良介 狩 200407
仮の世の夢の汀に籠枕 都筑智子 沖 200410
籠枕真中は色の濃くなりし 秋千晴 空 200411
叱られぬ事の寂しき籠枕 松本きみ枝 遠嶺 200508
籠枕日本の國は疊の上 佐藤喜孝 あを 200509
籠枕父恋ふ波の音ばかり 稲辺美津 遠嶺 200511
久方の生家の雨の籠枕 水田清子 朝 200606
柔かき母の残せし籠枕 原田竜子 河鹿 200608
籠枕父の齢になりにけり 田島勝彦 遠嶺 200609
一と筋の泪のあとや籠枕 小林愛子 万象 200610
築山の風の匂ひや籠枕 大坪景章 万象 200611
籠枕遠流の島へ到るまで 若井新一 狩 200611
粗に密に親族かよはす籠枕 山元志津香 八千草 200612
籠枕あたまの中を風の吹く 内藤呈念 ホトトギス 200612
何時の間に鼾卒寿の籠枕 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200612
デジタルの時流に乗らず籠枕 坂上香菜 時流 200703
もちあるく葉月なか日の籠枕 松崎豊 面 200706
恋文も今なら書ける籠枕 青山丈 朝 200708
潮退くは血の引くごとし籠枕 中尾杏子 沖 200709
自適とは寂しさ隣る籠枕 白井友梨 馬醉木 200711
父の髭剃るも看病籠枕 栗林眞知子 ホトトギス 200712
長持に祖父のいびつな籠枕 衣斐ちづ子 面 200801
籠枕隙間より夢抜けにけり 中田みなみ 空 200806
買ひ替へてみても詮なし籠枕 青山丈 朝 200807
壁の絵の天地の景色籠枕 小澤克己 遠嶺 200809
噴煙なき今日の浅間や籠枕 浜口高子 火星 200809
けりけりと声太りくる籠枕 浜口高子 火星 200810
だんだんに昨日の記憶籠枕 高橋道子 鴫 200810
本棚の前に落ち着き籠枕 市村健夫 馬醉木 200812
籠枕羽化登仙の途中なり 田中藤穂 あを 200907
三従の母ののこせし籠枕 柴田良二 雨月 200910
潮騒の田を渡り来ぬ籠枕 鈴木礼子 末黒野 201004
残されて籠枕さへ捨てられず 辻直美 沖 201008
「親孝行させて」と封書籠枕 角谷美恵子 ぐろっけ 201010
夜昼をたがへし人の籠枕 長谷川歌子 春燈 201010
けふよりは計画節電籠枕 塩路隆子 璦 201108
娘が贈り夫が残せし籠枕 平居澪子 六花 201110
顔知らぬ祖母のにほひの籠枕 東野鈴子 雨月 201111
色鯉に老いを見たりし籠枕 深澤鱶 火星 201209
籠枕夫は大志を忘れしよ 千出百里 沖 201210
籠枕二三句生みて風通す 江草礼 春燈 201210
馴染むまで頭の歪つなる籠枕 樋口みのぶ 空 201311
籠枕据ゑ銀行の奥座敷 村田とくみ ぐろっけ 201401
籠枕五体を宙におく思ひ 大畑善昭 沖 201408
発想の湧いては抜ける籠枕 秋葉雅治 沖 201408
頑張ると言ふはどこまで籠枕 宮井知英 空 201409
萬屋の時代なつかし籠枕 衣斐ちづ子 面 201410
一筋の風の道あり籠枕 福島照子 京鹿子 201411
母の代のものの一つの籠枕 岡淑子 雨月 201411
亡き夫を恋はず想へり籠枕 岸洋子 空 201612
発想の湧くや抜けゆく籠枕 秋葉雅治 沖 201708
雲見ゆる窓に顔向け籠枕 大塚かずよ 末黒野 201711
夕風のくぐり抜けゆく籠枕 渡邊千枝子 馬醉木 201812
床の間の「喝」の字太し籠枕 おーたえつこ 瓔 201910
歳月の色は飴色籠枕 芝田幸惠 末黒野 202004
もひとつを捨てられもせず籠枕 小田嶋野笛 末黒野 202011
遠き日の夢を見たくて籠枕 谷口摩耶 鴻 202109
首痛し父の使ひし籠枕 志方章子 六花 202112
籠枕髪からまりて起きにくい 佐藤竹僊 あを 202209
昼さがり畳を好む籠枕 長崎桂子 あを 202209
寝ころべば近づく昭和籠枕 太田良一 末黒野 202211

 

2023年7月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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