篭 枕    85句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
籠枕めがね外してくれてをり 梅本豹太 199901  
籠枕明治の気骨生きてをり 小田ひろ 円虹 199910  
目つむれば山河ひろがり籠枕 富士原友 199910  
籠枕ときに外してをりにけり 栗栖恵通子 199910  
かたくなに変へぬ生活の籠枕 小田ひろ 円虹 199910  
息災の月日の中の籠枕 大石登喜和 円虹 199911  
山寺や棚に積みおく籠枕 大石登喜和 円虹 199911  
潮鳴の吹き抜く宿や籠枕 長谷川閑乙 馬醉木 199911  
篭枕主人名残りの艶のあり 大平保子 いろり 200007  
母つつがなき日の窪み籠枕 福間節子 200009  
籠枕夢みじかくて赤黒し 中村堯子 銀化 200009  
己が頭を叩きて音や籠枕 浜口高子 火星 200010  
己なき生活になれて篭枕 大平保子 いろり 200010  
耳おくに血の音をきく籠枕 北原志満子 海程 200010  
団扇の手止まりて寝ねし篭枕 栢森定男 あを 200108  
籠枕横なる顏を立てもせず 中原道夫 銀化 200108  
籠枕持ちて海鳴り聞いてゐる 掛井広通 200109  
変る世に変らぬおのが籠枕 村越化石 200110  
夕されば瀬音たかしや籠枕 斎藤珠子 遠嶺 200111  
縁側に楠の葉匂ふ籠枕 加瀬美代子 200202  
生きてゐる疲れもすこし籠枕 小川匠太郎 200207  
わが起ち居杖一本と籠枕 村越化石 200208  
籠枕置かれてありし奥座敷 小田島成子 百鳥 200209  
白昼を独り愉しむ籠枕 渡辺智佳 遠嶺 200211  
寝行作のよき妻なりし籠枕 鈴木喜三郎 ぐろっけ 200211  
籠枕いのち遊びに出でてゐし 立石萠木 雨月 200212  
籠枕のほか何もなき大広間 朝妻力 雲の峯 200308  
夢の尾を一すぢ残し籠枕 鷹羽狩行 200308  
一日去りまた一日去り籠枕 村越化石 200308  
浦風に新書繰りたる籠枕 高畑信子 遠嶺 200309  
籠枕より離れきし頬らしき 柴田佐知子 200310  
籠枕うかと仮寝の深眠り 岡淑子 雨月 200311  
天袋より見つけ出す籠枕 杉良介 200407  
仮の世の夢の汀に籠枕 都筑智子 200410  
籠枕真中は色の濃くなりし 秋千晴 200411  
叱られぬ事の寂しき籠枕 松本きみ枝 遠嶺 200508  
籠枕日本の國は疊の上 佐藤喜孝 あを 200509  
籠枕父恋ふ波の音ばかり 稲辺美津 遠嶺 200511  
久方の生家の雨の籠枕 水田清子 200606  
柔かき母の残せし籠枕 原田竜子 河鹿 200608  
籠枕父の齢になりにけり 田島勝彦 遠嶺 200609  
一と筋の泪のあとや籠枕 小林愛子 万象 200610  
築山の風の匂ひや籠枕 大坪景章 万象 200611  
籠枕遠流の島へ到るまで 若井新一 200611  
粗に密に親族かよはす籠枕 山元志津香 八千草 200612  
籠枕あたまの中を風の吹く 内藤呈念 ホトトギス 200612  
何時の間に鼾卒寿の籠枕 尼嵜太一郎 ぐろっけ 200612  
デジタルの時流に乗らず籠枕 坂上香菜 時流 200703  
もちあるく葉月なか日の籠枕 松崎豊 200706  
恋文も今なら書ける籠枕 青山丈 200708  
潮退くは血の引くごとし籠枕 中尾杏子 200709  
自適とは寂しさ隣る籠枕 白井友梨 馬醉木 200711  
父の髭剃るも看病籠枕 栗林眞知子 ホトトギス 200712  
長持に祖父のいびつな籠枕 衣斐ちづ子 200801  
籠枕隙間より夢抜けにけり 中田みなみ 200806  
買ひ替へてみても詮なし籠枕 青山丈 200807  
壁の絵の天地の景色籠枕 小澤克己 遠嶺 200809  
噴煙なき今日の浅間や籠枕 浜口高子 火星 200809  
けりけりと声太りくる籠枕 浜口高子 火星 200810  
だんだんに昨日の記憶籠枕 高橋道子 200810  
本棚の前に落ち着き籠枕 市村健夫 馬醉木 200812  
籠枕羽化登仙の途中なり 田中藤穂 あを 200907  
三従の母ののこせし籠枕 柴田良二 雨月 200910  
潮騒の田を渡り来ぬ籠枕 鈴木礼子 末黒野 201004  
残されて籠枕さへ捨てられず 辻直美 201008  
「親孝行させて」と封書籠枕 角谷美恵子 ぐろっけ 201010  
夜昼をたがへし人の籠枕 長谷川歌子 春燈 201010  
けふよりは計画節電籠枕 塩路隆子 201108  
娘が贈り夫が残せし籠枕 平居澪子 六花 201110  
顔知らぬ祖母のにほひの籠枕 東野鈴子 雨月 201111  
色鯉に老いを見たりし籠枕 深澤鱶 火星 201209  
籠枕夫は大志を忘れしよ 千出百里 201210  
籠枕二三句生みて風通す 江草礼 春燈 201210  
馴染むまで頭の歪つなる籠枕 樋口みのぶ 201311  
籠枕据ゑ銀行の奥座敷 村田とくみ ぐろっけ 201401  
籠枕五体を宙におく思ひ 大畑善昭 201408  
発想の湧いては抜ける籠枕 秋葉雅治 201408  
頑張ると言ふはどこまで籠枕 宮井知英 201409  
萬屋の時代なつかし籠枕 衣斐ちづ子 201410  
一筋の風の道あり籠枕 福島照子 京鹿子 201411  
母の代のものの一つの籠枕 岡淑子 雨月 201411  
亡き夫を恋はず想へり籠枕 岸洋子 201612  
発想の湧くや抜けゆく籠枕 秋葉雅治 201708  
雲見ゆる窓に顔向け籠枕 大塚かずよ 末黒野 201711  
夕風のくぐり抜けゆく籠枕 渡邊千枝子 馬醉木 201812  

 

2019年7月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。