十 夜     94句

あなたうと茶もだぶだぶと十夜かな   蕪村

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
御十夜の灯りて雨の桂の木 堀江かつみ 199901  
床につくほどの瓔珞十夜寺 平橋昌子 199902  
お十夜の小暗かりける曼陀羅図 平橋昌子 199902  
菩提樹の下の天幕テントや十夜粥 平橋昌子 199902  
粥啜るわれも一人の十夜婆 平橋昌子 199902  
去来の碑めぐりて熱き十夜粥 川端実 寒昴 199907  
前掛の人の出入り十夜がゆ 竹内悦子 199908  
ぶつぶつとただ仏々と十夜婆 藤岡紫水 京鹿子 200001  
お十夜の済みし亀の子たはしかな 小形さとる 200002  
流木の火の親しかり十夜粥 青木直子 200003  
藁灰を貰ひに来たる十夜かな 小林喜一郎 200004  
お十夜の金糸浮立つ曼荼羅図 原田節子 風土 200102  
鈴声の鉦絶え間なく十夜寺 原田節子 風土 200102  
山門の猫を撫でゐる十夜婆 小林修水 春耕 200201  
十夜粥善女となりてすすりけり 森下清子 200201  
十夜鉦誓子生れし黒谷に 平野照子 築港 200301  
真珠にも似たる仏舎利十夜寺 平野照子 築港 200301  
往生の御符賜はりし十夜寺 平野照子 築港 200301  
縁の綱十夜婆には高すぎる 平野照子 築港 200301  
開扉さる秘仏十夜の燭暗し 平野照子 築港 200301  
十夜果て般若湯など召されをり 柴田英彰 200301  
大黒も恵比須も柱十夜粥 橋本榮治 馬醉木 200302  
磯の香の匂ひしてをり十夜婆 島崎晃 遠嶺 200302  
十夜婆膝寄せ合ひて席つくる 島崎晃 遠嶺 200302  
十夜の灯鼻梁正しき若き僧 島崎晃 遠嶺 200302  
十夜鉦まことの顔が打ちてをり 島崎晃 遠嶺 200302  
潮焼けの顔が吹きをり十夜粥 島崎晃 遠嶺 200302  
十夜婆早々と来て居眠れり 松本恭昂 火星 200302  
お十夜の写経となりはバレリーナ 堀内千鶴子 帆船 200401  
もの陰に食をひろげぬ十夜婆 今井飛佐 草の花 200401  
ひんがしの風西へ抜け十夜寺 庄中健吉 200402  
幅広の帯きつく締めお十夜へ 庄中健吉 200402  
十夜婆けむりのごとき息をせり 嵯峨根鈴子 火星 200402  
記憶よきことも罪なり十夜婆 渡部義雄 200402  
十夜寺こはれしままの百度石 東福寺碧水 万象 200502  
人間じんかんや婆の差し出す十夜粥 中島陽華 200502  
水張つて十夜盥に新塔婆 橋添やよひ 風土 200502  
歌麿に十夜会塔婆つ立つ 神蔵器 風土 200512  
遅参すも十夜の鉦に身を正す 久保田雪枝 雨月 200601  
稚児舞のはづむ一歩や十夜寺 三澤いつ子 万象 200602  
念仏や吹き窪めては十夜粥 橋添やよひ 風土 200602  
お十夜の大釜洗ふ貴船川 師岡洋子 ぐろっけ 200603  
極楽へ行くと決め込み十夜婆 滝沢伊代次 万象 200611  
阿波に多き狸の咄十夜粥 成瀬櫻桃子 春燈 200701 『風色』
居眠りも覚めありがたき十夜衆 稲畑汀子 ホトトギス 200711  
今日よりはわが家の十夜妻を抱く 太田實 ぐろっけ 200711  
金輪際十夜の綱を握りしむ 神蔵器 風土 200801  
十夜僧高く差し上ぐ天目台 幡谷哲子 200801  
十夜鉦比叡の月光隈なしや 芝山喜久子 馬醉木 200802  
病む母がお十夜まんぢゆう喜べり 三澤治子 万象 200802  
十夜鉦堂の一歩にふりかぶり 丸尾和子 雨月 200802  
耳つんざく鉦にむせもし十夜粥 丸尾和子 雨月 200802  
普段着のやうな講話で十夜粥 松田都青 京鹿子 200804  
篳篥のひとすぢ高し十夜寺 外川玲子 風土 200901  
常滑の蓋吹きあぐる十夜粥 栗栖恵通子 200902  
笈摺に吾も弥陀なる十夜婆 橋添やよひ 風土 200902  
日溜りのもつとも密に十夜柿 橋添やよひ 風土 200902  
十夜鉦烈しく打ちぬ終るとき 橋添やよひ 風土 200902  
金魚田にうすき月あり十夜粥 城孝子 火星 200902  
菩提樹の月に十夜の鉦を打つ 八田木枯 晩紅 200908  
掌の中につつむ欠伸や十夜沙弥 八田木枯 晩紅 200908  
深川の十夜法会も寂びにけり 井上信子 200911  
十夜更けさめざめと蝋涙の嵩 北川英子 201002  
十夜粥うましうましよまだ死ねぬ 木田千女 201002  
十夜婆目尻に涙粥すする 木田千女 201002  
十夜婆過去一切は口にせず 木田千女 201002  
十夜粥すすりたうとう一人ぼち 木田千女 201002  
長病みへもらふうす紅十夜粥 木田千女 201002  
詰めて詰めて詰めて十夜念仏かな 小形さとる 201002  
期せずして結願の日の十夜粥 原口頌子 ろんど 201003  
お新香のつながつてをる十夜かな 栗栖恵通子 201012  
仏より仏顔して十夜婆 柴田良二 雨月 201102  
桃色の手帳買ひをる十夜かな 竹内悦子 201103  
護摩堂に婆五六人十夜講 飯田ひでを 201201  
十夜鉦寺三方を開け放ち 伊藤純子 201202  
十夜寺にて逢ひしてふ二人かな 稲畑汀子 ホトトギス 201211  
口もとを茶巾絞りに十夜婆 原友子 201301  
稚児のまく五彩の散華十夜寺 菅野日出子 末黒野 201303  
初十夜大提灯の照らしをり 長憲一 201303  
ふかき闇蹴散す一打十夜鐘 八田マサ子 馬醉木 201403  
イケメンの布教師の説く十夜寺 十時和子 201403  
色々と破戒もあれど十夜粥 ク大口堂遊 春燈 201501  
燦然と阿弥陀の在す十夜堂 田中一美 ろんど 201501  
星近き里に居並ぶ十夜柿 福本すみ子 201502  
摂取不捨雨の十夜となりにけり 荒井慈 春燈 201502  
椀底に梵字くつきり十夜粥 錫木妙子 馬醉木 201502  
紅葉月十夜法要札の立つ 佐野つたえ 風土 201502  
人形の町のお十夜雛供養 飛高隆夫 万象 201502  
十夜鉦いろはもみぢを震はする 渡辺やや 風土 201602  
お十夜や開扉の弥陀に畏り 丸尾和子 雨月 201602  
十夜寺麓に誓子生家跡 久保田雪枝 雨月 201602  
十夜鉦こくりこくりと婆の息 竹中一花 201802  
極楽は夢想の中よ十夜鉦 前田美恵子 201802  
汝が腕を杖の代わりに十夜婆 高野昌代 201902  

 

2019年10月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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