受 験 2       47句(含他季語)

首出して湯の真中に受験生    長谷川双魚

大試験    落第

作品
作者
掲載誌
掲載年月
受験生の味もそつけもなき返事 宮沢治子 春燈 201705
受験子に通路を譲る朝の駅 遠山のり子 201706
そつけなく見せし父情や受験生 今井康子 201706
受験子のしきりに正す眼鏡かな 近藤真啓 春燈 201712
背伸びしてまだ高くへと受験絵馬 北村梢 京鹿子 201801
受験生二月の門をくぐりけり 今井肖子 ホトトギス 201803
年玉の礼ぼそぼそと受験生 赤座典子 あを 201804
受験子と登る湯島の男坂 川村欽子 雨月 201804
受験子の背中まぶしみ出勤す 森岡正作 201804
運休に五キロを歩く受験生 黒木東吾 やぶれ傘 201806
重なりて板の音なり受験絵馬 岸洋子 201808
明日受験あふる期待の星明り 五十畑悦雄 201904
何にでも別にと応へ受験生 斉藤マキ子 末黒野 201905
受験子を預りて日々やはらかき 今野明子 末黒野 201905
歩きつつ熟語つぶやき受験生 山咲和雄 末黒野 201905
受験子の背中叩けば厚かりし 荒井千佐代 202004
受験生満ちて静かや今朝のバス 宮崎他異雅 末黒野 202005
守り札あるだけ下げて受験生 山咲和雄 末黒野 202005
御神籤を見せ合うてをり受験生 黒滝志麻子 末黒野 202005
受験子のことには触れず電話口 秋山信行 やぶれ傘 202005
受験子の小さき闘志の朝かな 高橋正江 末黒野 202005
推し難き電話の声音受験の子 久保寺眞佐子 末黒野 202005
受験子の毎度のおかず青魚 永田万年青 六花 202006
絵馬の上に絵馬むすびゐる受験生 吉田幸恵 やぶれ傘 202006
受験子のなるようになれへそ曲がり 江見巌 六花 202006
足早の受験生交ふ聖橋 鈴木石花 風土 202006
受験終へ少年少女明日へ羽化 小河原清江 梛の木 202007
受験子の絵馬や祈りの声を聞く 長尾タイ 末黒野 202007
受験子や同伴の母よく喋り 篠田大佳 あを 202102
受験終へ寝息の深き少女たち 篠田大佳 あを 202102
受験子は急坂を避け正門へ 篠田大佳 あを 202103
万里行く貌で出てゆく受験の子 柴田佐知子 202104
大寒や押し出され来し受験生 善野行 六花 202104
受験子の只今の声ブイサイン 梅田武 末黒野 202105
清白やミニすつきりと受験生 梅田武 末黒野 202105
受験期の日比谷図書館君の席 小島昭夫 春燈 202205
受験子と囲碁打つ祖父や縁の先 永井惠子 春燈 202205
受験子の玄関きれいに掃き清む 中島昌子 202205
受験子の絵馬ことことと揺れ通し 西村白杼 京鹿子 202205
孫受験手水所へまづの礼 木下晃 末黒野 202205
受験子を惑はす雪の予報かな 喜田君江 末黒野 202205
絵馬の鳴る神田明神受験どき 高橋均 やぶれ傘 202206
長き髪きりりと束ね受験の子 上月智子 末黒野 202206
受験子や等身大の宿選び 三浦千恵子 やぶれ傘 202207
受験子の吉報待つや日曜日 宮崎浩美 やぶれ傘 202207
恋の絵馬受験の絵馬と隣りあふ 亀井福恵 京鹿子 202208
ねむごろに絵馬に重ぬる受験絵馬 西住三惠子空   202211

 

23/02/09 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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