伊予柑    26句


作品
作者
掲載誌
掲載年月
毛衣に伊予柑の汁落としけり 浪花洋子 火星 199908
故郷への車窓伊予柑二つ置く 斉藤富久子 遠嶺 200005
伊予柑を剥きし手の香の職場まで 岩木眞澄 ぐろっけ 200205
伊予柑の一つ転げてみな転げ 中野哲子 六花 200305
伊予柑の匂ひのつきし受話器とる 秋千晴 200306
伊予柑の皮を浮べて午後の風呂 小黒加支 酸漿 200406
伊予柑の匂ひの残る母の部屋 秋千晴 200408
伊予柑のしぶき空気を押し上げて 服部早苗 200605
伊予柑のころりと剥けるもうひとつ 赤座典子 あを 200804
伊予柑の色よし艶よしもう一個 北畠明子 ぐろっけ 200905
新種とて銘と落款伊予柑に 品川鈴子 ぐろっけ 201002
伊予柑の系譜を示し宝果めく 品川鈴子 ぐろっけ 201002
伊予柑の弥瑞々し甘比べ 品川鈴子 ぐろっけ 201004
伊予柑の残り香旅の終りまで 加藤恵子 万象 201007
伊予柑の香りの中の島泊 黒滝志麻子 末黒野 201008
伊予柑の一箇だけ育つ見守りて 武智恭子 ぐろっけ 201102
伊予柑を転がして読む蕪村集 坪内稔典 船団 201206
祖母の居間固定電話と伊予柑と 村田とくみ ぐろっけ 201208
伊予柑の匂ふ机を拭きにけり 田中臥石 末黒野 201506
伊予柑を一会の人と分かちけり 鈴木静恵 春燈 201606
伊予柑は波郷生地の一果かな 田中臥石 末黒野 201606
伊予柑は指立ててむく父も子も 坪内稔典 船団 201612
伊予柑とはるみポンカン届きけり 須賀敏子 あを 201704
伊予柑や城と仏を巡りける 中田禎子 202005
飛ぶように売れ伊予柑のかき氷 山田六甲 六花 202206

 

2023年3月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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