凍 星 2     63句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
夜半の雨あがり凍星ふたつ三つ 上村葉子 風土 201303
信濃路や一つ凍星須磨子星 神田恵琳 跫音 201303
凍てつきし暁の星父逝きぬ 北村和代 ぐろっけ 201304
あぐらにはマッカリ窓には凍てる星 坪内稔典 船団 201304
音を秘め「流星」「銀河」の滝凍つる 森田節子 風土 201306
凍天に流星ゆると弧を描き 土井久美子 201402
凍空の星の数など糺したる 中下澄江 201403
誰も傷つけたくなくて星凍てる 有松洋子 201403
凍つる夜の星々天に那須の宿 枝みや子 やぶれ傘 201404
凍星を背に忘るる夜明け道 吉村さよ子 春燈 201404
凍豆腐乾ぶや星の瞬きに 笠井敦子 201404
快晴のはじまる月と星凍てて 稲畑汀子 ホトトギス 201501
凍て星や色鉛筆で措く手紙 笹村恵美子 201503
早世の弟の忌や星凍つる 西川みほ 末黒野 201505
凍星や撃ちてし止まむと征きし兄 佐川三枝子 201505
凍星や地を裂く神の心問ふ 白神知恵子 女坂 201508
凍星や往診依頼ただならず 鈴木良戈 201603
凍大根つるつる星を照り返し 大畑善昭 201603
山国の星にさらして凍豆腐 笠井敦子 201604
凍星や碁会所のみが点りをり 高木嘉久 201604
一山凍てて全天の星凍つる 高橋将夫 201604
凍星や東京遠き空の顔 和田絢子 春燈 201604
星あまた煌めき大気凍て極む 尾崎みつ子 雨月 201604
太白てふ凍星に人近づけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201612
凍星の消え電飾の庭となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
凍星に塗り替へられし富士の闇 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701
凍星や果せぬままの約ひとつ 佐藤保子 馬醉木 201702
ムックリの息継ぐたびに星凍つる 大内和憲 万象 201702
凍星や心に炎ゆるものを抱く 岩月優美子 201703
運河凍て夕星ひとつ強く出る 深川淑枝 201703
星一つ従へ月の凍てにけり 内山照久 201703
凍星の落ちてきさうな宮居かな 笹倉さえみ 雨月 201704
窓の犬星の凍てゆく音聴くや 有松洋子 201704
凍星の一つを手繰り寄せにけり 岩下芳子 201704
凍星や土天海冥ひきよせて 橋本くに ホトトギス 201705
星に日に語らひ乾ぶ凍大根 小林輝子 風土 201705
凍星はヒマラヤ杉の天辺に 安藤久美子 やぶれ傘 201803
凍えたる眼を熱う星流る 下田奉枝 雨月 201804
大寒や凍てず輝く北極星 竹村淳 201805
星近し往きも帰りも凍てる道 江口九星 201811
足凍てて北光星を訪ひに行きし 山田六甲 六花 201812
凍星を吸ひ上げてゆく夜明かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201901
凍きびし頭上に仰ぐ天狼星 西千代恵 雨月 201903
煌々と威を張る凍星の孤独 内山照久 201903
凍星を浴び打たせ湯を浴びにけり 大塚かずよ 末黒野 201904
凍て空の暁の星確とあり 黒滝志麻子 末黒野 201904
煌々と凍星突如死の話 窪みち子 201907
凍星や億光年の孤独抱き 森村江風 202003
凍星の経し光年のひかりかな 遠城健司 202003
凍星のさざめき光年てふ単位 佐藤克江 202004
凍星を追うて馬小屋目指しけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
凍星を追ひかけ句友一人逝く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
凍星を見上げ涙は拭はざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
凍星に見透かされたる嘘一つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202012
凍星や雫の数だけ村の灯に 安田優歌 京鹿子 202104
凍星の静寂を増せり杉木立 加藤静江 末黒野 202104
凍星の一つに希望見出して 稲畑廣太郎 ホトトギス 202112
凍星の尖る瞬きガラスペン 赤座典子 あを 202202
凍星を源流にして大河かな 神蔵器 風土 202204
火を守りて凍星と夜を明かしけり 善野行 六花 202205
凍星を入れ金継ぎの抹茶碗 服部早苗 202208
オリオンの凍星命終へんとす 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
凍星に闇饒舌となりゆけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202212
凍星 →1      

 

2023年2月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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