伊勢海老     43句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
伊勢海老の髭のはみ出て雑煮椀 鷹羽狩行 200002
伊勢海老のひときは紅き髭を立て 岬雪夫 200004
わが米寿伊勢海老をどる祝膳 安藤衛門 春耕 200008
ほんものの伊勢海老飾るめでたさよ 斉藤嘉久 あを 200102
伊勢海老を茹でたる赤さ忿怒かや 大橋敦子 雨月 200103
伊勢海老のその色艶に飾らるる 松崎鉄之介 200201
伊勢海老の髭のひとつが恵方向く 市川伊團次 六花 200207
生協の伊勢海老これの慎ましく 増淵三良 百鳥 200301
伊勢海老も浪速の鱧も祝ぎの膳 若江千萱 雨月 200309
伊勢海老を茹づるにきいっと鳴かれけり 大橋敦子 雨月 200403
伊勢海老に髭とふ虚実ありにけり 千田敬 200403
伊勢海老の皿より髭の余りけり 植野康二 対岸 200403
伊勢海老の髭の厳たる一の重 菅原末野 風土 200501
伊勢海老の跳ねしが買はれゆきにけり 大野崇文 200606
伊勢海老の生きて跳ねつぐ歳暮かな 鷹羽狩行 200701
誕辰を祝がる松茸伊勢海老と 杉山瑞恵 雨月 200702
伊勢海老の飾の跳ねし舗に買ふ 羽田岳水 馬醉木 200703
伊勢海老の髭の動くを計らるる 竹内悦子 200803
伊勢海老の鎧・兜を脱ぎ散らす 栗栖恵通子 200903
賜りし伊勢海老の背のぴんと張り 本田久美 遠嶺 200904
伊勢海老の黄金焼きなり朝の膳 箕輪カオル 200904
伊勢海老に御重の威厳さだまれり 布川直幸 201001
伊勢海老のひげありてこそめでたけれ 栗原公子 201004
伊勢海老の生きて届きしいのちかな 平野伸子 馬醉木 201103
伊勢海老も神様となる鏡餅 森理和 あを 201103
伊勢海老や悔無き色のありどころ 大島翠木 201104
伊勢海老の夏の生け簀を後ずさる あさなが捷 201108
伊勢海老を飾りたちまち飛ぶごとし 山田六甲 六花 201201
伊勢海老の背筋真直ぐに御節盛る 秋千晴 201202
伊勢海老や重装備にて且つまた敏 上山永晃 春燈 201203
伊勢海老のぎいと鳴きたり神の贄 福島せいぎ 万象 201204
伊勢海老は甲冑に似て祝酒 木村稔 ろんど 201204
伊勢海老の鬚が折れてもめでたかり 丸山酔宵子 かさね 201303
伊勢海老の活きて着きたる騒ぎかな 辻美奈子 201402
伊勢海老の残酷焼に目を逸らす 高谷栄一 201403
伊勢海老の尾のごと潔く生きん 牧野慶 末黒野 201404
伊勢海老の融通きかぬ飾付け 北尾章郎 201503
売れ残る伊勢海老の髭あかく撥ね 伊藤希眸 京鹿子 201505
伊勢海老を買ひし袋の動きゐる 秋千晴 201703
大鋸屑を散らし伊勢海老跳び出せり 秋千晴 201703
鋸屑を散らし伊勢海老はねにけり 三井所美智子 201704
伊勢海老の給食歓声の渦 長崎桂子 あを 201801
正面に伊勢海老飾る左義っ長 大橋淳一 雨月 201905

 

2022年1月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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