色変えぬ松 (色変えぬ松)    203句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
薬草園育み松の色変へず 品川鈴子 ぐろっけ 199811  
色変へぬ松ふるさとの変りたり 富田直治 春耕 199901  
見返りの松突端に色変へず 大場燈児 風土 199911  
色変へぬ松の影おく尼書院 中川晴美 俳句通信 199912  
色変へぬ松出戻りの叔母であり 岡崎るり子 銀化 200001  
色変へぬ松や鵺塚海へ向く 信崎和葉 六花 200002  
色変へぬ松一本の城址かな 浜明史 風土 200012  
色変へぬ松には齢なきごとし 鷹羽狩行 200012

 

化石句碑色変へぬ松亭亭たり 松崎鉄之介 200012  
色変えぬ字降松かなふりまつの結び文字 仲安敏雄 200101

 

色変へぬ松ふるさとに帰らなむ 富田直治 春耕 200101  
色変へぬ松柏古りし孔子廟 武田禅次 春耕 200101  
色変えぬ東海道の松並木 大島竜子 200101  
色変へぬ松にしづもり愚陀仏庵 名本敦子 200102  
色変へぬ松の緑や宝国寺 高木伸宜 船団 200103  
色不変松お台場の今昔 江木紀子 雨月 200111  
象潟や田なかにも色変へぬ松 鷹羽狩行 200112  
かみなり石を据ゑ色を変へぬ松 鳴海清美 六花 200112  
色変へぬ松ありてこそ遍路寺 辻前冨美枝 200112  
離宮跡色変へぬ松枝を張る 金田美恵子 ぐろっけ 200112  
色変へぬ松や思ひは振出しに 清わかば 雲の峰 200112  
色変へぬ松のそびゆる記念館 原茂美 雲の峰 200112  
色変へぬ松や金春発祥碑 中御門あや 雲の峰 200201  
色変へぬ松の根方に阿弥陀仏 阿波野和子 春耕 200201  
色変へぬ松をそびらに句碑開く 池内けい吾 春耕 200201  
阿蘇に生ひ高砂の松色変へず 升田ヤス子 200201

 

枯るる中松色変へぬ城の址 塩谷はつ枝 馬醉木 200202  
色変へぬ松の枝差す枯山水 阿部たみ 酸漿 200202  
色変へぬ松四阿の赤い屋根 河中透水 雨月 200212  
色変へぬ松や小さき油祖の像 原茂美 雲の峰 200212  
枯淡などまつぴら色を変へぬ松 鷹羽狩行 200212

 

相生の松いささかも色変へず 鷹羽狩行 200212

「橘」三〇〇号

色変えぬ夫婦の松や幾山河 山田六甲 六花 200212  
色変へぬことを八千代に御所の松 鷹羽狩行 200301  
色変へぬ松や皇居を玻璃に宴 刈米育子 200301  
鉄と磁器焼きし馬尾松色変へず 松崎鉄之介 200301  
色変へぬ松一本の台場跡 川合正男 ぐろっけ 200302  
色変へぬ松金婚の宴にあり 小林成子 200302  
瘤をやや高きに色を変へぬ松 鷹羽狩行 200310  
色変へぬ松のみならず杉と槙 島谷征良 風土 200310  
長屋門色変へぬ松際立てり 府川みよ子 200311  
色変へぬ赤松ケ枝に大文字 山田六甲 六花 200311  
色変へぬ松を称へて四方の木々 鷹羽狩行 200311

「四葩」十周年

花岳寺の色変えぬ松枝八方 四葉允子 ぐろっけ 200312  
色変へぬ松の白子に伊勢型紙 本多佑子 200312  
色変へぬ松をめぐらす離宮かな 金子つとむ 雲の峰 200312  
手術後の眼に色変えぬ松の有り 古井公代 ぐろっけ 200312  
色変へぬ松禁中(きんちゅう)の砂白し 仲尾弥栄子 雲の峰 200401  
色変へぬ松の親しき木肌かな 伊藤早苗 200401  
雲飛ぶや色変へぬ松溶岩原に 水原春郎 馬醉木 200401  
盆栽の色変へぬ松日に映ゆる 河野正徳 草の花 200401  
色変へぬ松西行のむかしより 鷹羽狩行 200401  
須磨浦の白砂に色を変へぬ松 鷹羽狩行 200401  
色変へぬ松千本や旧任地 淵脇護 河鹿 200402  
色変へぬ松や昭和の傷深く 片山由美子 200402  
色変へぬ松の命脈法隆寺 木下栄子 築港 200402  
海中の巌に松の色変へず 藤田かもめ ぐろっけ 200403  
色変へぬ松を背に立つ弁慶像 前阪洋子 春耕 200412  
色変へぬ松に視線を戻しけり 大串章 百鳥 200412  
色変へぬ松や軒端と名付けられ 朝妻力 春耕 200412  
色変へぬ松弁慶の墓を守る 池元道雄 馬醉木 200412  
色変へぬ松に潮の荒々し 近藤貞子 六花 200501  
色変へぬ松島の松雨きざす 淵脇護 河鹿 200501  
色変へぬ松や井伊家の能舞台 向井芳子 春燈 200501  
色変えぬ松や西郷終焉地 宮脇ちづる 200501  
色変へぬ松にとどける「高砂や」 高橋千美 京鹿子 200501  
色変へぬ松ふたかみの皇子の墳 さわいりまりこ 遠嶺 200501  
色変へぬ松を見据ゑて鬼瓦 工藤進 200502  
色変へぬ松影揺らす緋鯉かな 三関浩舟 栴檀 200502  
色変へぬ松や浅野の鷹羽紋 野中亮介 馬醉木 200503 武士道とは
色変へぬ松や風狂死ぬるまで 成瀬櫻桃子 春燈 200504  
色変へぬ松や昔の艶話 高橋将夫 200510  
色変えぬ松に湖畔の光かな 犬塚芳子 200511  
色変へぬことに徹して松林 鷹羽狩行 200512

「雉」20周年

色変へぬ松より紫式部かな 神蔵器 風土 200512 盧山寺
王の墓色変へぬ松形正し 佐脇葭紅 築港 200512  
色変へぬ松城の名は代りても 左々法子 百鳥 200601  
色変へぬ松や明治の赤煉瓦 青山悠 200601  
色変へぬ松侍すごとき門構へ 安田とし子 ぐろっけ 200601  
歌神に色変へぬ松色の濃し 辰巳あした 雨月 200601  
糸底のぬくみや色を変へぬ松 小宮山勇 遠嶺 200601  
鞍掛けの松高々と色変へず 佐藤忍 万象 200601  
漢藉二千字降(かなふり)の松色変へず 小林和子 風土 200602 足利学校
静寂や陵の松色変へず 井口初江 酸漿 200602  
色変へぬ松橋立の神代より 山本康夫 200603  
色鳥を集めて色を変へぬ松 稲畑廣太郎 ホトトギス 200610  
一に剛二に直(ちょく)色を変へぬ松 鷹羽狩行 200610

「対岸」20年

色変へぬ松新宮の呱々の声 宮内とし子 200611  
色変へぬ松や直ぐなる石畳 水原春郎 馬醉木 200611  
色変へぬ松の浜辺を白馬かな 万城希代子 200611  
色変へぬ松のけしきも小黒坂 林いづみ 風土 200612  
色変へぬ里曲(さとみ)の松や火の見旧る 佐々木新 春燈 200701  
色変へぬ松や俳句は日本でこそ 塩田博久 風土 200701  
色変へぬ松や菊御紋葵紋 池田加代子 風土 200701 東御苑
色変へぬ松の雫の佛足石 山内なつみ 万象 200701  
色変へぬ松の影刈る芝手入 永田二三子 酸漿 200701  
弁慶の松とも一樹色変へず 下山田美江 風土 200701  
色変へぬ松やしつかと屏風岩 日置榮子 200702  
松は色を変へず尼御前健やかに 岸本久栄 雨月 200702  
色変へぬ松や銀閣寺の矜恃 川崎光一郎 京鹿子 200703  
色変へぬ松の支へる虎渓橋 松崎鉄之介 200711  
駒繋ぎし城跡の松の色変へず 西形佐太郎 200712  
色変へぬ松分限者のたたずまひ 東野鈴子 雨月 200712  
色変へぬ松に沿ひけり宮参り 戸栗末廣 火星 200712  
色変へぬ松エレーヌの遺髪塚 田村すゝむ 風土 200801  
色変へぬ松を残して壊す家 櫻井住江 万象 200801  
色変へぬ松や上意の高さほど 高橋澄子 200801  
色変へぬ松の根方に芭蕉句碑 長谷川久吉 200801  
色変へぬ松爛々と白帽子 大澤君予 遠嶺 200801  
色変へぬ皇居の松や記念祭 今井松子 遠嶺 200802  
太子廟色変へぬ松古亭々と 磯野しをり 雨月 200812  
色変へぬ松や明史のこゑのして 神蔵器 風土 200812  
色変へぬ松や表札女人のみ 峰幸子 200812  
色変へぬ気比の松原風通る 谷村幸子 200901  
色変へぬ松天蓋に敦子句碑 味村志津子 雨月 200902  
色変へぬ松にてのひら添はせをり ことり 六花 200910  
紅葉の中にて色を変へぬ松 佐藤喜仙 壁炉 200911  
太幹の松色変へず人逝けり 木村美智穂 遠嶺 201001  
義満公遺愛の松の色変へず 大石よし子 雨月 201001  
汽笛聞く色変へぬ松ある庭に 瀬島洒望 やぶれ傘 201001  
塀越の色変へぬ松昼の月 松本文一郎 六花 201001  
色変へぬ松へ寄せける舳かな 蘭定かず子 火星 201001  
色変へぬ火伏せの松や座禅句碑 田村愛子 万象 201001  
色変へぬ松や渡しの悲話残り 菅野日出子 末黒野 201002  
色変へぬ松の見せゐる底力 葦原葭切 春燈 201002  
東海道色変へぬ松空ふさぐ 大信田梢月 万象 201002  
御用邸に息づき色変へぬ松 布川直幸 201010 葉山
色変へぬ松を遺して廊下跡 林昭太郎 201101 東御苑
色変へぬ松の影なる寿老人 竹内悦子 201101  
色変へぬ松が見張りの大番所 安居正浩 201101  
足利学校かなふり松も色変へず 渡辺玄子 酸漿 201102  
色変へぬ松に蔵壁高きかな 村上絢子 馬醉木 201102  
色変へぬ松や幽けき海の音 松本三千夫 末黒野 201103  
色変へぬ松百態の古刹かな 石黒興平 末黒野 201104  
色変へぬ松の大木御苑かな 山口キミコ 201201  
色変へぬ松に白波遊びをり 岡野ひろ子 201201  
海風をまともに色を変へぬ松 井手浩堂 万象 201201  
色変へぬ松や明治の残る庭 内藤庫江 末黒野 201202  
色変へぬ松影著し城址の碑 浅井吉雄慈 夕端居 201203  
旧街道名残りの松の色変へず 岡野里子 末黒野 201204  
色変へぬ松の地を這ふ鼠が関 北崎展江 くりから 201209
色変へぬ松従へし帝釈天 本郷宗祥 かさね 201212  
色変へぬ松と向き合ふ書斎かな 田島昭久 かさね 201212  
色変へぬ松激湍へ迫り出せり 藤原照子 201212  
台場跡色変へぬ松の五六本 本郷宗祥 かさね 201301  
栄西禅師大王松は色変へず 浅田光代 風土 201301  
色変へぬ松迫り出せる能舞台 宮田香 201302  
色変へぬ松や天守の鯱の反り 福田禎子 末黒野 201302  
岩山をそびらに色を変へぬ松 山田六甲 六花 201312  
色変へぬ松逞しき姫街道 山本とく江 万象 201312  
色変へぬ松の威風やしばし佇つ 神田惠琳 春燈 201312  
神苑の松の枝ぶり色変へず 松本三千夫 末黒野 201401  
色変へぬ松湖へ向く立木仏 阿久津勝利 万象 201401  
色変へぬ松や昭和の子守唄 山本無蓋 201401  
色変へぬ三保の松原明けの富士 内藤庫江 末黒野 201401  
色変へぬ松の根方や女人寄る 小山繁子 春燈 201401  
色変へぬ山廬の松の威風かな 室伏みどり 雨月 201402  
色変へぬ臥竜の松や心字池 岡野里子 末黒野 201402  
時流れ色変へぬ松そこにあり 江島照美 201402  
色変へぬ松を支へる竹柱 石田きよし 201411  
港まで色変へぬ松秋まつり 山田美恵子 火星 201412  
塔は千余年に松は色変へず 大橋晄 雨月 201501  
色変へぬ松の大樹に遊女の碑 四條進 201501  
色変えぬ松や母校の大時計 中根千恵子 ろんど 201501  
色変へぬ根上がり松や禅の庭 堺昌子 末黒野 201502  
茂吉の墓色変へぬ松影かさね 原田しずえ 万象 201502  
色変へぬお宮の松や熱海憂し 布川直幸 201510  
夕照の色変へぬ松浄土ヶ浜 大石誠 201512  
色変へぬ男松女松の情深き 江島照美 201601  
実盛塚松の変らぬ色にあり 今井妙子 雨月 201602  
色変へぬ松と出迎ふ母娘 井上石動 あを 201602  
松の色変らず終の家に棲む 下平しづ子 雨月 201611  
色変へぬ松やふらここ高みより 山荘慶子 あを 201611  
園丁は色変へぬ松かがやかす 神田恵琳 春燈 201611  
色変えぬ松や社殿は磐に立つ 高橋まき子 風土 201612  
色変へぬ松のくねりも海名残 高橋道子 201701  
色変へぬ松の古木に固まるる 山崎靖子 201701  
色変へぬ松や騎馬像空を翔ぶ 吉田葎 201701  
色変へぬ松や心の幹太く 菊地光子 201702  
色変へぬ松の下掃く文珠堂 福島せいぎ 万象 201702  
色変へぬ松や平幹二朗黄泉へ発つ 吉澤恵美子 春燈 201702  
山襞を際立たせ色変へぬ松 森清堯 末黒野 201702  
潮風の色変へぬ松紅葉忌 岡野里子 末黒野 201702  
海の荒れ色変へぬ松咆哮す 加藤みき 201711  
色変へぬ松を要に札所寺 石本秋翠 馬醉木 201711  
色変へぬ松のびやかに弘道館 澤照枝 万象 201712  
色変えぬ松の洋服着る太陽 林田麻裕 201712  
色変へぬ松塩場寺の赤巨岩 加藤峰子 201712  
色変へぬ松の縄張り埋門 前田美恵子 201801  
色変へぬ松へ拝(おろが)む比翼句碑 鈴鹿呂仁 京鹿子 201801  
天守台のひともと松の色変へず 森清堯 末黒野 201802  
色変へぬ松に扉を開け銀閣寺 蒲田雅子 雨月 201802  
色変へぬ松の磯馴れに曲がりたる 佐津のぼる 六花 201803  
色変へぬ松の参道津波の碑 及川照子 末黒野 201804  
いつもそこに色変へぬ松生家跡 足立典子 雨月 201811  
色変へぬ松の影置く濠の水 能美昌二郎 201812  
溶岩に生ふ色変へぬ松として 内藤静 風土 201901  
色変へぬ松の元には寄生根 江島照美 201902  
熔岩の上に立つ老松の色変へず 森清堯 末黒野 201902  
色変えぬ松や往時の野面積み 若泉真樹 201905  
色変へぬ松背景に杜国句碑 大橋淳一 雨月 202001  
色変へぬ松や主を物語る 前田美恵子 202001  
色変へぬ松や寿ぐ二重橋 田中嘉信 京鹿子 202002  

 

2020年10月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。